小学生の息子がいる。
暑くなると水泳の授業が始まるので、そろそろ指定水着を買いましょう、というお知らせが学校からあった。
水着のデザインはいくつかある。
どれもセミロング丈だが、真っ黒でピチピチの、ダサい方が1,300円。
カラーのラインが入っている、デザイン性の高いスポーツタイプが、各種一律2,200円。
900円も違う。900円も違う!
息子は現在小学3年生だが、1年生と2年生の時はコロナで水泳授業が中止された。
だから指定水着を買うのは今年が初めてだ。
水泳授業なんてせいぜい10回、あるかないか。しかもこの年代の子どもはすぐに成長する。
そして我が家には、既にプライベート用の水着がある。
つまり指定水着を買ったところで、一生に何回使うだろうかと…
そんなことを考えながら私は、できるならただの黒色を選んでくれという気持ちで、息子に聞いた。
「学校で着る水着、真っ黒のやつと、色が入ってるやつ、どっちがいい?」
そうしたら、それを聞いていた夫が横から間髪を入れず言ったのだ。
「そんなの、かっこいい方がいいに決まってるじゃん!」
夫もこの注文書を既に見ていて、水着の値段が900円も違うことを知っている。
その上で、買った水着を何回着るかなんてことを全く考えていない。
夫の意見に続き息子も言った。
「かっこいい方がいい!」
本当か?この前チラッと聞いたら、「別に黒でいいよ」と言ってなかったか?父の要らん一言に触発されたのではないか?
という私の心の声は伏せて、2,200円の水着に決まった。
黒の水着、分かりやすいように「ダサい方」と書いたが、夫も私もスクール水着といえばあれだ。学校で着る分には別に、特別ダサいわけでもなかろう。
しかし、「かっこいい方」が下手にあるおかげで途端に、「ダサい方」となる。なんと失礼な。選択肢なんか設けるからまったく…
900円の価格差に怯まず、「かっこいい方がいいに決まってる!」と即答できる夫は勿論素晴らしい。そしておそらく、我が家の家計バランス的にもそちらで正解。
と私も分かってはいるが、何回着るかも分からないのに…となんでもいちいち考える妻がここにいるからこそこういう時に、さっと高い方を選べるのだという大事な背景も忘れてはいけない。
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