少し前まで当ブログは、家計ジャンルに登録していました。
 
私の家計管理のモットーは、「その月に入ってくる以上のお金を使わない」ことです。
たとえ固定資産税で4万円が出ていく月だったとしても。それに加えて自動車保険で更に3万円が出ていく月だったとしても。
 
当月の手取りの中からなんとか捻出できるよう、とりあえず頑張る。
それがたとえ明らかに不可能だったとしても…
 
というふうに、システムではなくやる気に任せた家計管理をしています。
 
 

 

 

 

預貯金に手をつけるのが嫌いです。残高の数字が減るのを見たくありません。
よりよく生きるためにお金は使いましょう、なんて意識もありません。貯めることそれ自体に注力するケチ。
 
貯金を切り崩す生活だけはしたくない…
 
 
と前置きが長くなりましたが、この貯金を「切り崩す」って、普通に使いますよね。使いますよね?え?使いませんか?
 
私はこれまでもこれからも普通に使いますが、ここで「切り崩す」と言うのは用法が間違ってるんですって…!
 
 
〜以下私の趣味の話です。〜
 
 
先日図書館で、「ミスがなくなるスゴイ文章術」という本を借りました。
毎日新聞の校閲記者の方が出版されたものです。
 
 
 
 
 
これを読んで私も正しい文章を書くぞ!と意気込んでいるわけではありません。
この手の話が単純に好きなだけです。
 
自分のブログの誤字脱字にも気づきませんし、他の方のブログについても言わずもがなですが、雑学として「へ〜!」となる言葉の情報がたくさん詰まっているので楽しく読んでいます。
 
この書籍の中に、「切り崩す」の用法について掲載されていました。
 
切り崩すというのは、切り取って形を崩すこと。相手の結束を弱めること。
例えば「山を切り崩す」とか、「敵陣を切り崩す」とかいうように使います。
預貯金に使うのは誤りなのだそうです。
 
誤りだとここで知っても、忘れて私はまた使いますけどね。(奇跡的に覚えていたら使わないようにしましょう…)
 
 
では預貯金を切り崩した場合に正しくは何と言うかといえば、「取り崩す」です。
取り崩すとは、ためたものを次第に取ってなくすこと。預貯金はこっちです。
 
取り崩すも切り崩すも同じだと思っていました。使い分け、知ってたよ!という方いらしたら私本当に尊敬します。
 
 
 
ただしこの用語も、若い人ほど「預金は取り崩すのではなく、切り崩す。」という人が多いとのことでした。
 
バブル崩壊後の不況と共に「切り崩す」の利用が増えたと考えられているそうです。身を切られるような気持ちで貯金を「切り崩す」人が沢山いたのだろうと。
 
言葉の使い方が景気と共に変わっていったというのが、なんとも興味深い話でした。
 
 
日本語の本来の繋がりを考えると、「貯金を切り崩すという言い方を認めるべきではない」と本書内では締められていましたが、私個人としては「取り崩す」より、「切り崩す」の方が何だかしっくりきます。
 
口座残高の数字が、たとえ100円でも減ると、身を切られるような気持ちがする。
 
大事な物の形が切って壊されたような感じがして、そういう時は「取る」よりもっと激しい、「切る」という言葉を、ついつい入れたくなる。
 
私の気持ちを赤裸々に表す言葉は、やはり「切り崩す」の方だなと思います。
 
 
 

 

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