私はダサいくせに「ちょっと変わった服」が好きです。
結局それをうまく着こなせないので、ダサさも100倍増しになります。
そんな私が数年前に買ったこのカットソーは、ナノユニバースのものです。
誰かが試着した後に裏表逆のまま店頭に置いたんじゃないの、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこの服は、「縫い目側が表」で間違いありません。
なぜならこの裏の、縫い目がない方にタグが付いているからです。
縫い目が見えるこのカットソーを私は好んで着ていましたが、夫には買って早々に言われました。
「ゆきんこ、その服、裏表逆じゃない?」
逆じゃないよ、ほらね、と夫にもこのタグを見せるのですが、その後私の母にも言われました。
「ゆきんこ、その服、裏表逆じゃない?」
この「ちょっと変わった服」を私が全く着こなせていないことが、皆の一言から強く伝わってきました。
そして最近はもう自分でも、この服の正しい表がどちらだったか、だんだん分からなかくなってきてしまいました。
何故ならアクセントとなるはずのこの縫い目に、毛玉が付き始めたからです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221011/14/yukinko8840/ef/8e/j/o1080086515186931230.jpg?caw=800)
綺麗な状態のこの服では、縫い目も「デザイン」として成立していました。
しかしここに毛玉が付いた途端、デザインとしての縫い目ではなく、ただの縫い目に成り下がってしまった感がありました。
これはもう、私の手には負えない。
取りきれていない毛玉が目に入った瞬間に、自分の中でも「ちょっと変わった服」ではなく、「裏表逆に着てる服」になる。
だから私は思い切りました。
この服を、本当に、裏表逆にした状態で着てしまおう、と。
実際にひっくり返した状態がこちらです。
しかしこうしたおかげで、「ちょっと変わった服」だったこれが「ごくごく普通の服」となり、着る機会も増えました。
そうして私は「裏表逆」の状態で実際にこの服を何度も着ているのですが、夫にも、母にも、言われないのです。
「ゆきんこ、その服、裏表逆じゃない?」なんてそんなこと、ただの一度も言われません。
「ちょっと変わった服」を簡単に凡庸化させてしまうだけの力が、ダサい私にはあるんだなと思いました。
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