先日見かけてなるほどと思ったのが、こちらの話題。
 
ネタバレすると、社会人が怒る原因圧倒的一位は
 
「俺はそんなの聞いてない」
 
であるということ。
 
 
これは私も勤め先で経験があります。
我が社で起こる大体の内輪トラブルは、上司側の「俺は言った」と、部下側の「私はそんなの聞いてません」が発端でした。
 
社内の内輪もめはどれもこれも突き詰めると全部これに行き着くのではないか、というくらい、深く共感する話でした。
 
 
ただし大体の人は恐らく、「言わないまま何かを進めるとトラブルの元になる」ことを既に知っています。
 
だから事前にコンセンサスを得ておいたり、「ここだけの話」という体でわざと話を広めておいたりして、「そんなの俺は聞いてない」を避けるべく努力している人も結構多いはずです。
 
私はこれを、会社ではない、ネット上のただのブログであっても、気にしている書き手は少なからずいるように思います。
 
たとえば、「以前はAメーカーの商品を愛用していたが、今はそのメーカーではなく別のBメーカーを愛用している」という時。
 
個人のブログですから、前触れ無く「Bメーカーを使っています」と書いても何の問題もありません。
 
しかし、大昔にAメーカーを使っていると自分が書いたことが気になって、サクッと「Bメーカーを使っている」と書くことができないのです。
 
聞かれてもいないのにAメーカーをやめた原因、経緯、Bメーカーに変えた理由などを長々とブロガーは書いてしまいがち…
 
「前はAが好きって言ってたのに、いつの間にB使ってんの。そんなの聞いてない!」という読者反応を無意識に避けようとする、そんな書き方。
 
 
そして実際に私も、「以前はA化粧品だったけど、今は使い終えてB化粧品に買い替えました」という話を、記事の本ネタとは無関係なのに書いてしまいそうになって文章を一部削除したことがあります。
 
ブロガーというのは、誰に頼まれていなくても、ブログ内の出来事について無意識に辻褄を合わせがち。そうすることで、色んなものから自分を守っているのではないかと考えています。
 
 
 
 
人間は変化しますから、生活の中で辻褄の合わないことをしたり書いたりするのは当たり前です。
前の私と今の私は違う感情を持っていて、あの時はAと思っていたけど今はBだと思っていたりします。
 
たとえば「ブログで稼ぐ気はない」のが「ブログで稼ぎたい」に変わったとき。
 
私は辻褄を合わせがちブロガーであるためその経緯などをいちいち記事にしますが、こういうズバリな記事がそぐわないカラーのブログの場合は、分かりやすいつじつま合わせ記事を載せることは難しいでしょう。
これを黙って方向転換した場合にはやはり、「あのブロガーは稼ぐ気ないって言ってたのに稼ぐほうに変わりやがった」となりやすいように思います。
 
前はpick広告なんて貼ってなかったのに、今は広告だらけ・・・「そんなの俺は聞いてない」読者側による不信感も積もるかもしれません。
実社会でもネット社会でも、人間が動かしている世界は結局根本的に同じなんだと思います。
 

 
 
「そんなの俺は聞いてない」とならないブログが望ましいだろうとは思いますが、書きたいことをそのまま書きたいという欲求は当然私にもあります。
 
夫に感謝していると言いながら何だ今日は夫をけちょんけちょんに書いているではないか、と、それすらも辻褄合わせの説明記事を入れたりする。
自分の意見を撮って出ししたくとも、「そんなの俺は聞いてない」をできるだけ避けるべく無駄に饒舌になってしまう。
 
書きたい事を書きたいように書いているように「見せる」ことはできても、本当の意味で書きたいことを書きたいようにそのまま書くのはとても難しいというのが、しばらく毎日ブログを書き続けてみた私の素直な感想です。
 
 
 
 

 

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