息子の友人たちと公園で遊んでいると、ふとしたきっかけで突然に始まるのが「BB弾探し」です。
BB弾とはおもちゃのピストルの弾丸です。プラスチックでできています。
 
BB弾の「BB」というのは、弾丸を詰めるカートリッジの「サイズ」のことだとウィキペディアが教えてくれました。サイズ違いでFF、F、BBB、BB、Bなどがあり、BBサイズのカートリッジに合う弾丸がBB弾、ということになります。
 
そのBB弾は、いつも遊ぶ公園の色々な場所に散らばっています。サッカーそっちのけでBB弾探しを始める息子たちは、この一年間で広い公園の端々からそれを拾い集め、最終的にはかなりの数となりました。
 
 
 
 
子どもたちは毎回それぞれにこれを持ち帰ろうとしましたが、赤ちゃんがいて誤飲の恐れがあるから、家で散らばると大変だから、拾うのは好きだが持ち帰ることに興味はないから、そんな様々な理由で彼らはそれを持ち帰らず(持ち帰ることが許されず)、結局拾ったBB弾のすべてが私の息子の元へやってきました。
 
 
私も昔はグラウンドで、やれ水晶だ、やれBB弾だと拾った記憶がありまして、宝物として置いておきたい子の気持ちがよく分かります。綺麗な石粒だと思っていたらトイレの芳香剤だったこともかつてありましたが、それらも全て私の大事な思い出でした。
息子のBB弾も、捨てることはできません。友人たちからも言われました。「大事にしてね!」と。
 
しかしそのまま置いていても芸がないですし、その内に室内で散らばっては大変です。
 
どのように保管しようかと考えた結果、妙案が浮かびました。
黒と白が多いこのBB弾で、ドット絵を描いてみようか。最近流行っているアイロンビーズの要領で、BB弾を糊で台紙に貼り付けて絵を描くことにしてみました。
 
 
ノートに方眼を書き、まずは設計図を作りました。
 
息子の希望したカマキリを描こうと思いましたが、どうもうまくいきません。
 
 
 
 
一からイラストを作るのは諦め、初めから簡略化されたイラストを真似することにしました。
最終的に選んだものがこちらです。
 
 
 
 
手持ちのBB弾の色や数を確認しながら、この図案を方眼に落とし込みみます。
 
 
 
設計図通りに、厚紙へBB弾を貼っていきますと
 
 
 
徐々に形が見えてきまして
 
 
 
こんな感じに仕上がりました。
 
※計算ミスで、白が1個足りなかった!
 
尚右下のオレンジは「B」。このキャラクタが「ベビー」という名前であるため頭文字の「B」を入れましたが、BB弾のBでもあるということでなかなか洒落が効いています。(ほんまか)
 
 
 
さて前置きが大変長くなりましたが、タイトル「小学一年生、かけ算を理解したきっかけ」について、本題はここからです。
 
BB弾の数を見ながら設計図を書いていく中で、「ここまでで使うBB弾の数をかぞえてくれ」という指令を、私は息子にちょこちょこと出していました。
ここまでで何個、ここまでで何個…と息子が数えるうちに気が付きました。
この図はまさしく、掛け算です。2段目×2段目までで4個。3段目×3段目までで9個。
 
 
 
九九などまったく知らない小1の息子でしたが、3の束が3列、5の束が6列、そのように数字を追って中のマス目を数えていく内に、おぼろげながら掛け算の概念を理解したようでした。
 
9×10=90、その9と10をひっくり返しても同じ答えになる理由、そういったものがこのBB弾設計図にはまさしく現れていました。
2×2=4!3×3=9!思いがけず「掛け算」というものができるようになったことに対し、息子自身も得意げです。
 
 
 
遊びは学びだと言われますが、息子の様子を見ていると、まさしくその通りだと感じることが時々起こります。
今回の「BB弾から掛け算」もそうですし、先日驚いたのは、虫取りの動きがバドミントンに生きたことです。
 
息子と夫がバドミントンをしていた時の事ですが、息子はラケットでシャトルを捉えることができず苦労していました。
空振り続きの息子に私は、思わず声を掛けました。
「虫取りや!虫取りを思い出せ!シャトルは、蝶や!ラケットは、網や!網で蝶を捕まえるんや!」
 
子どもというのは素直です。息子は私に言われた通り、シャトルとラケットを虫取りに見立て、「蝶!」と叫びながらラケットを振りました。その結果、初めてラケットにシャトルが当たったのです。
そこからはもう勢いそのままに、蝶!と叫びながらシャトルを打ち返す、虫取りの動きでラケットを動かす、その内にいつの間にか、息子と夫とのラリーは続くようになっていました。
 
幼い頃から散々やってきた虫取りで、まさかバドミントンが出来るようになるとは。
子の遊びが全く異なる他の場面で花開く瞬間というのは確かに合って、子どもにとって遊びというものがいかに大切であるかということを私は日々感じています。
習い事ゼロの息子、これで本当にいいのかしらと定期的に不安な気持ちが湧いてきますが、我が家はきっと、今はこれで良いはずです。
 
 
 

 

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