ついに我が地元の金融機関でも始まりました。
「通帳発行手数料1100円」の導入です。
一定の条件を除き、新規に口座開設した人が紙の通帳を希望する場合、窓口で1,100円を取られるようになりました。
 
通帳発行と聞くと「口座新規開設時」をイメージしますが、新しい通帳というのは「通帳繰越時」にも発行されます。
メインバンクとして積極的に取引し、通帳を繰越すたびに、まさか1,100円もの大金を銀行に持っていかれるなんて。貰える利息より遙かに多いやんけ!
 
スマホを持たない人はまだ一定数存在します。私の母なんかそうです。ガラホと呼ばれる4Gケータイで、一応スマホのようにインターネットもできますが、画面は小さく細かい数字を追うのは困難です。
私はかろうじてスマホを持っていますが、ネットはwi-fiのある自宅でしか使えません。外出時のメイン利用は母と同じくガラケー(ガラホ)です。
 
「紙を失くす」ということは、スマホ又はパソコンを持つことが必須となります。
銀行でそれが嫌なら通帳代1,100円払えばいいわけですが、電気や水道のように「ライフライン」に近いともいえる、生活に無くてはならない存在の「銀行」。しかもメガバンクではなく地元密着の「地方銀行」が、利用者にデジタル化を強いるのはちょっとやめてほしいと思っています。
手数料といえば先日から、ゆうちょ銀行でも硬貨の取り扱いにお金がかかるようになりました。最近我が家はもっぱらキャッシュレスで硬貨の扱いに困ることもありませんが、自営業を営む実家は違います。現金収入で、キャッシュレスとは程遠い生活をしており、とんでもない量の小銭が貯まるのです。
 
そうして貯まった小銭をどうするかと言えば、その一部を母はいつも、実家から遠い我が家に遊びに来るときに「宿代だ」と言って持ってきてくれます。
おかげで、数万円はあろうかという小銭が我が家には常にある状態です。子の通う学校の急な現金集金でも困ることはありません。
 
 
 
 
 
常に潤沢だったこの小銭箱の中身が、しかし最近は昔に比べてかなり減ってきました。
ここ2年ほど小銭が追加された形跡はなく、つまり私はそれだけ長い間、母に会っていないということです。コロナが終わればまた行き来が再開されるでしょう。そしたらきっとまた我が家の小銭箱は、パンパンになるでしょう。
 
37歳にもなって実家から「お小遣い」をもらっているこの状態、恥ずかしい話ではあります。
しかし私が幼い頃に「少ないお小遣い」で満たされなかった気持ちが、今こうして母から直接硬貨をもらうことで、一種昇華されているような感覚があるのです。
 
母は我が子への愛情が乏しい人で、私は幼い頃に、母から直接お小遣いを貰った経験がありませんでした。しかしそれがこうして30も過ぎてから、思いがけず叶うこととなりました。
 
母から貰った貴重なお金を手元に置いておきたくて、銀行での硬貨の預け入れというものを私は一度も利用したことがありません。恐らく今後もずっと、利用することはないでしょう。
 
 
 
※この商品はいずれ世の中から消えると思う。

 

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