震災の時。
駿平は1人で家に居ました。
私と旦那様はビールを買いに出かけていて
酒屋さんの駐車場で被災。(車の中)
凌太は友人宅
家と、1人残された駿平が心配で慌てて戻ると、
駿平は2階の自室にいました。
その時はワタワタしていましたが、
パニックにはなっておらず。
でも表情はこわばっていたので、
なんだかとんでもないことが起こったことはわかったみたい。
「怖かったね。ごめんね」
と言って抱きしめると、ギュッと抱きつき返してきました。
で、それで落ち着いたのか、
その後自分の部屋の倒れたタンスを元通りにしたり、
各部屋の電気の傘の部分を直して回ったり。
倒れた液晶テレビ(結局壊れて使い物にならず)も
「ヨイショヨイショ」
と言って1人で持ち上げて元の位置に直してくれたけど
どのみち電気も通ってないし、
また倒れても困るので、旦那様が和室の端に置き直しました。
まぁでもそんな調子で、結構落ち着いて行動していましたよ
電気が通るまでの数日間、夜はロウソクと懐中電灯生活。
ロウソクの明かりが嬉しいようで、駿平は毎晩
オレンジ色に輝く家族の顔を見ては
「ウィーッ
」
と雄叫びを上げてケタケタ笑っておりました
・・・避難所に行っていたらかなりのヒンシュク者でしたね
ちなみにローソク生活、
トイレに行く時など、懐中電灯は持たずにどんどん行くので
凌太が追いかけていって懐中電灯で照らしてくれたり
震災後、駿平は二度ほどパニックにもなりましたが、
心なしかそのパニック時間は短い気がします。
駿平なりに、多少わきまえているのかな?
まぁでも障がい児を抱えての震災は
本人のケアもさることながら、
その兄弟のケアも大事かな、ってつくづく思いました。
たとえば凌太は買い出しに行くとなると駆り出され、
雪の中5時間とか3時間とか一緒に並んだりしているわけで。
1人で2時間、スーパーに並んでくれたこともあり、
本当に助かったのですが。
で、朝から5時間とか並んでいるので
当然お昼も食べておらず、
お腹ぺこぺこで帰ってくると、
待ってましたといわんばかりに駿平が二階から駆け足でおりてきます
駿平だってお腹が空いているわけで。
なのでご飯とかおやつとか出せば、がっついて食べます
そういうのがすべて凌太にはストレスなんですよね
同じ兄弟なのに、自分はこんなに辛い思いをして
一生懸命食糧を調達する。
でもそれを何の苦労もなく、がっついて食べる駿平。
・・・むかつきますわな、確かに
私だっていい大人ですがむかつきますから。
今日メールのやりとりをした駿平の方のママ友のぼやき。
せっかく苦労して買ってきたおやつを
障がい児の娘が全部つまみ食いして食べてしまうのだという
駿平はつまみ食いしないだけまだいいのかな。
でも家の中で駿平なりにストレス溜まって
パニックまではいかないけど
普段より雄叫びが多くなっているような気がして
その雄叫び聞くと私もストレス。
・・・・仕方ないけど ね
震災直後、姑が
「駿平は邪魔だろうから預かりに行く」
なんて申し出てくれたけど
でも今は家族全員で乗り越える時だと思うので断りました。
凌太にも相談しましたが、
私と同意見。
「駿平だって家族の一員なんだから」
と言ってくれました。
ホント、こんな時こそ、駿平抱えてちゃんと乗り越えなくちゃね。
ギブアップしたくないんです。
私が選んだ人生だから。
もちろん夫婦仲が冷めた、とかなら別ですが、
こういうことでいちいち実家のお世話になっていたら、
ずる休みしまくって卒業する、
みたいな、
なんかそんな不完全燃焼になりそうで。
どうせならとことん頑張りたい。
皆勤賞で胸張って卒業する、
みたいな、
そんな気持ちでこの危機を乗り越えたい。
なーんていうとかっこいいけど、
実際既にお金もかなり使っていて、
来ていただくことでその交通費を払うのも正直キツい
そしてまた迎えに行く、となってもガソリンもないので行けないし。
新幹線も盛岡からこっちはまだ使えないだろうから
新幹線は使えないし。
無駄な出費は極力避けたい、っていうのもちょっと大きいかな
そうそう、こんな時なので、よく
「避難所での自閉症児の応対方法」
なんて記事を見かけて、その中に
「見通しを立てて伝えてあげる」
とか色々書いてありますが、
大人でさえ見通しがつかないこんな状況の中で
なかなか理想通り、マニュアル通りにはいかないのが現実だと思います。
「紙に書いて視覚で伝える」
とかいっても、ペンや紙もなかなか手に入らないんじゃないかな。
なので私も、またいつこんな震災が起こるかわからないので
非常用グッズの中に、紙とペンはぜったい入れておこう、
なんて思いました。
私の周りでは避難所生活を強いられている障がい児のいるお家はないようですが、
中にはいると思います。
大変ですよね
周りの皆さんも(昨日のオヤジのように)気が立っているでしょうから
なかなか温かい目で見てはくれないと思います。
駿平抱えて避難所に行かずに済んで
本当に助かりました。
駿平がいるから、非難所に行かなくていい生活を
神様が与えてくれたのかもしれませんね
感謝しなくては
まだまだ頑張りますよっ
駿平連れて避難所に行かなくて良かったね、と思ってくれたらクリックをお願いします

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