3時間の道のり。



振り返ると、

まるで鳥になったような気分でした。




ビクトリーロード

一歩一歩踏みしめながら





山頂へ。



新緑からのぞく溶け残ったなごり雪




奥には谷川連峰の主脈がそびえ立っています。


吸い込まれそうな谷間



空に一番近いところに向かって伸びる階段




そこに向かって進む人たち。

あの道の先にはどんな景色が待っているんだろう。



一歩踏み出したい衝動に駈れながらも

残りの体力と時間を冷静に判断すると、

やっぱり帰るべきだと。



その場に立ちすくみ

夢のような景色を眺めていると

ヘリコプターだ!



山頂にいた人達も次々に立ち上がり行方を見守りました。

しばらくホバリングしてロープで回収した後、向きを変えて飛んでいきました。

行動不能だ、と誰かがつぶやいていました。





その後、下山中に真相を知ることになりました。

続きます。