ミュージシャンとビジネスマンのパラレルライフ -29ページ目

ミュージシャンとビジネスマンのパラレルライフ

外資ITで広告プロダクト担当をしながら、ミュージシャンとして音源リリースやライブを15年続けています。

「Shape Of Water」

 

■掃除係として研究施設で働く声の出ない女性は孤独に生きていたが、その施設に捕らえられた謎の生物と心が通じるようになる。

■そしてその生物が解剖実験に回され殺される計画を聞いた時に、施設からの脱出計画をたて、海に放つまで一緒に暮らす。

 

□声が出ない女性が徐々に恋に落ちていくという表現が、制約の中でなかなか個人的にはいいなと思っていた。

□途中ミュージカル風になるのだが、その表現が唯一個人的にはダメで、ただし非常に意味があるシーンであるのも理解できるから歯がゆい。

□最後のシーンが印象的で、愛が謎の生命物との同化に導くという、なかなかウィットに富んだ内容だった。

 

 

 

「Darkest Hour」

 

■首相に任命され、戦時内閣としてダンケルクへの支援を続けるか、イタリアに仲介してもらいドイツとの和解交渉をするか迷う。

 

□和解交渉をするか、それともそのまま戦うかの判断を決めあぐねている時、地下鉄に乗り一般市民と会話し鼓舞されるシーンがあった。決めることに対する不安、それにより生まれる犠牲、それらを考えた時の怖れを、その市民が支えてくれて本人が泣くという。奇しくも自分もそのシーンで涙してしまったのだが、それが全く同期した時に、ここまで感情移入していたのだと理解した。

□その感情移入を作ったのは明らかにゲイリーオールドマンの演技であったといえる。こんな体験は初めてだ。

□チャーチルの喋り方や行動、癇癪、仕草、言葉の使い方、演説の抑揚、これらがいかに技術で表現されていたかが非常にわかる。

□周りのキャストが彼の感じていた妻からの支え、周りとの支え、孤独、プレッシャーを合わせて繋いでいたと。

□良作であった。

 

 

 

「トップレフト」黒木亮

 

■富国銀行ロンドン支店に勤めエリートコースを走る今西、日本慣習と屈折した文化により屈辱的な扱いを富国銀行で受け米系銀行に転職し億を稼ぐ龍花。トミタ自動車のトルコ支店での資金調達での入札競合で戦う。

 

□作者がおそらくほとんど受けたもしくは周りで起こった理不尽極まりない慣習をとにかく世に出して非難をしたかったという欲が出ている作品。そういった意味では執念を感じる。

□おそらく作家本人には今西と龍花の両方が存在しているのだろうと推測する。

 

 

 

「小さな会社のビジネスモデル超入門 すぐに一億円」高井洋子

 

■顧客リストは経営資源です。リストを集めるために経営をしていると言っても過言ではないほどです。

■ビジネスは参入障壁を作らなくてはいけません。自社にしか出来ないことを生み出すのです。

■1:3:5の理論とは、人間は3回繰り返し同じお店や営業マンから物を買ったり、サービスを受けたりするといい人だな、いい店だなと錯覚するというものです。

■どうやって勝つかの戦略に対し、実際に現場で戦うのを戦術といいます。戦略は総合的作であり、戦術は手段です。戦術は戦略を補えないという事実です。

■おとり商品・サービスで集客する・何度も買い続けてもらえるような仕組みを作る・最終的には本命商品・サービスで収益を上げる

 

□超入門ってだけあって記述方法が大分幼稚な印象だけど、複数の収入原資と本命で収益を上げるというところの部分は納得。

 

 

 

 

 

「American Made」

 

■1970年代後半、バリー・シールは大手航空会社でパイロットとして働いていた。腕前は一級品かつ裏で検査が緩い立場を利用して密輸に手を染めていた事で、CIAからも注目されるようになった。そしてCIAが用意した小さな航空会社に転職し、航空レーダーを避けるように中米や近隣諸国の機密情報を握る仕事をする。シールはコカインを密輸する仕事も請け負いはじめ富を手にし、更に武器を密輸し財を成す。

□成金へののし上がり方や、成金の苦労などがちゃんと見えて、面白かった。展開が多いし、絵も素直に入ってくる感じだったので、没入感あり。