■将棋は「二人完全情報確定ゼロ和ゲーム」。つまり、相手の手の内が全て明かされている完全情報ゲーム、且つサイコロのような不確定要素を含まない確定ゲームであり、勝敗が明確なゼロ和ゲーム。
■羽生の特質は、自分の思考を客観的にとらえることのできるメタ認知、及び自己説明能力がずば抜けて高い。
■将棋では定跡手順を覚えることももちろん大切だが、それ以上に駒が並んでいる形の良し悪しに対する感覚がとても重要で、それが身についてないとあるレベルからは上には強くならない。逆に子供のころにその感覚を身につ行ければ上達は早い。
■10代半ばまでにその人の指す将棋の骨格が決まる
■形で理解することが重要なのです。様々な形を理解して覚えれば、あとはそのうちのどのパターンを当てはめれば解けるかを考えればいいのです。
■継続力もめちゃ重要
■「絶対音感」があるように「絶対将棋観」みたいなものがある
■「能動的で身体的な学習」が必要
■将棋の指し手を考える上で重要だと思うのは、一つの局面である手をさすことは、自分にとってマイナスになる可能性が高いということ。
■指さないですむならばささない方が良かったというマイナスの手の方が実際には圧倒的に多いのです。
■将棋では若いということはそれ自体が強さ。若い時には善悪は別にして、指し手の選択に勢いがあるから。年齢を重ねると失敗の経験も増えるのでどうしても躊躇する気持ちが生まれてくる。
■熟達者は読みの量よりも読みの速さが圧倒的に早い
■現在のトップクラスのコンピューター将棋は、すべての合法手を候補手として、数10秒で、およそ深さ10数手20手近くまで、数100万~1千万程の局面を読んで次の一手を決定している。
■将棋で手を読む力、コンピュータのCPUの能力がピークを迎えるのは20代半ば頃
■優れた大局観が重要
■将棋の思考過程:問題局面→局面理解→候補手生成→先読み→評価→次の一手
■チェスの場合、プロのコーチやメンタルトレーナーを雇ってチームを組んでたたかっている人が珍しくない。それに対して将棋のルールは基本的にすべて性善説で成り立っている。
□やっぱり天才は中学生までに作られる傾向にあるのね。イチロー、清原の伝記とかを読むと、同じような傾向のことが書いてある。その時期までの教育と環境作りに意識的になるベッキーなわけだわな。あとは強烈なポジティブな衝撃とか、衝動とか、想いとか、そういうのを与えられるようにするっきゃないわけよな。
□プロの戦形を捉えるチカラって、コード進行を聞いてとか、ビート感を聞いて一発で分かるとか、音階何使ってるかとか、どんなスケール使ってるかとか、ソロの音階づくりそういうのに近い気がする。その辺を意識的に使う、無意識的に引き出しが出てくる、それを神業のような閃きで組み合わせる、そういうのが「芸術」と呼ばれるものの域なのかもしれない。美術=芸術ではないのと一緒で、神々しい光を放つような何かはそうして生まれるのか。
□プログラムのコードも結局それに近いわな。そうか、そうだったのか。
□何となく面白いことを理解した気がする。
□久しぶりにいい本だった。
□表紙がヤバイ
先を読む頭脳/羽生 善治

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