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事は勝負である
これは僕の尊敬する経営の神様
松下幸之助の口癖のひとつ。



同じく伝説の経営者であるホンダの創業者
本田宗一郎は、ボルトが2ミリ出すぎて
いたことで、スパナで工場の従業員を
殴ったという有名な話。
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いまどきじゃないって言われればそれまで
かもしれませんが、そんな殴られた社員は
不満に思わなかったし
抗議もしなかったし
退職することもないし
怪我をしたと訴えたりもしませんでした


それはなぜか?

本田は泣いていたから。

『こんなことをするお前じゃないだろう。
お前の技術はもっと正確なもんじゃないか。
それをなんで、こんな手抜きをするんだ!』

泣きながら
顔をくしゃくしゃにして
『車は公道を走る。
人様の命を危険にさらすような車は
一台たりとも市場に出してはいけないんだ』
そう叫んでスパナを振り回す涙の本田に
社員は誰もがハッとして、身を正しました。

スパナの痛みは
もう二度と同じ過ちはしない
という、肉体に染み込む一撃だったのです。



『普通の仕事は、ちょっとした怠りや失敗が
あっても、それで命を失うようなことは
ないでしょ。手抜きして仕事しても、
とにかくその日1日は日が暮れて、
とりあえず仕事は終わるもんや。
だが、そういう1日は、昨日の繰り返しで
明日はまた今日の繰り返しになる。
その気の緩みが延々と続くと、やがて
抜き差しならない事態に陥るんや!』
と幸之助は言いました。


もちろん、これは人の命に携わる仕事だけに
言えることではなくて、要はどんな仕事でも
『本番』
『練習』
に分けてはいけないってこと。

「ここまでは練習、さあ本番!」という
モチベーションで仕事をするのが最悪


「練習」の時でも本番さながらに
緊迫して力を注ぐ。
すると
「本番」へも同じモチベーションとリズムで
入ることができるのです。

仕事を「本番」と「練習」に分けた時点で
「練習」の時は必ず手抜きが出る

それが一番恐ろしい。

癖になると「本番」に全力が出せなくなる
のが怖いのです。


手抜きの仕事でも、なんとかなっていた
時代ならいいけど
『いざという時には役に立たないぞ!
仕事を勝負と心得るものと、そうでないもの
との違いは、緊急時にはっきりと差が出る』
と幸之助は予言してます。

今の時代はどうでしょうか?


あなたは手抜きをすることが
当たり前
になってませんか?

『練習』は練習
『本番』は本気でやる!
なんて思ってませんか?

もう一度自分自身の心に聞いてみないと。
俺の(私の)
本気は
こんなもの?
って。