皆さんはどうしてますか?


生命保険のお話です。


生命保険って
健康な人のための「万が一に備えて」のもの
あえてここで「健康な」と付けたのは
病気になっても入れるとか
持病持ってても入れるとか
甘い誘い文句はありますが、そもそもの
保険の仕組みというのは、健康な人が
もしもの時困らないように「保険」を
かけておくものです。


僕のように病気になっちゃうと
その程度にもよりますが、入れないとか
入れたとしてもすごい条件ついたりします。


でも…
僕自身も生命保険の営業をした経験もあり
必要性などはわかりますが、本当に必要な
時に役に立たないものでは仕方ない。


特に「10年定期」とかの保険で
手厚い保証をつけてたりすると
その期間内に亡くなったら高い保証を
もらえますが、その期間内に病気になり
次の期間では引き受け不可能などになると
今まで払ってたものはパーです。


僕がそう。
去年10年の更新期になりましたが
こんなややこしい病気で、更新なんて無理。


それまでかけてた「生命保険」の部分は
無くなってしまい、医療保険のみが
残った形になりました。


もちろんそうならないために「終身」という
形の保証もあるのですが、多くの場合
終身は毎月の保険料も高くなるので
死亡保証3000万
とか付いてたとしても「終身」部分は200万で
残りは「定期」の安い保険料でカバー
ってパターンがほとんどです。


もし生命保険をかけてるのなら、ご自分の
保証内容をきちんと確認することを
お勧めします。というか面倒な部分なので
結構言いなりになってたり、確認もせず
よくわからないままのことが多いです。


知り合いだったり
親戚だったり
しつこく職場に来るおばさんだったり
そんなパターンが多い保険加入ですが
実は、その営業マンのほとんどは
あなたの万が一なんてあまり考えてない。


その期間中に病気になる?
もしも働けなくなったらどうなる?
ホントに必要なのは保険?貯金?
医療保険ってどうなってるの?
先進医療って?
がん保険って?
……分かんないことだらけです。


僕が保険の営業での友達に誘いをかけた時
その奥さんに言われた言葉が強烈で
今でも鮮明に覚えています。


「私ゆきむしさんのこと好きだから
お力になってあげたいんだけど保険って
どうも好きになれなくて…」

「そうなの?でもさ、万が一のことあったら
奥さんのあなたや、お子さんとかが困るし
やっぱりそれなりにお金もかかると思うし…」

「うん。それよく分かる。
だけどね。私たち夫婦も子供も
特別贅沢したいとも思わないし、食べものも
着る物も、車も、家も特別なものいらない。
一緒にいられればそれでいいんだよね」

「たしかに、そうだろうね…」

「だからゆきむしさんには、
正直に伝えたくて…
これ見て欲しいと思って持ってきたの」

「え?なに?」

「私たち家族の通帳。
そんなに…
たくさんの給料もらってるわけでは
ないんだけど、少しずつ貯めて今は
これだけあるんだよね」

と、言いながら見せてくれた通帳には
900万円ほどの預金がありました。


この当時で奥さん20代中頃、旦那さんが
30代前半くらいだったと思うけど
正直、それを見た時、営業としての言葉は
何も出てこなくて「友人として」

「へぇ…すごいね…
こんなしっかりした奥さんもらって
あいつ幸せ者だね…。
わかったよ。もう保険入れなんて言わない。
それより今日は一緒に飲もう」

って居酒屋で焼き鳥食べながら
しっかり者の年下の友人夫婦にショックを
受けて、帰ってきました。


その人が正解なのか、どうかわかりません。
もしかしたら
大きな保険かけてる方が良い場面だって
あるのかもしれません。


でも、最悪なのは
僕のように「万が一」のことが起きた時
後ろから支えてくれるものが何もなく
あっさりと切り捨てられるような仕組みの
「定期」の保険で保証を組み立ててたとしたら
「健康な」今のうちに考えた方がいい。


しっかりと残せるものにするか
必要最低限まで削って自分で貯めたり
運用して「万が一」に備えるか。


放ったらかしが一番まずい。


困った時に役に立たない保険料を
健康な時にせっせと払うだけでは意味がない。


コロナのせいとか
国の政策のせいとか
日本の景気のせいとか
いろんな要因はあるだろうけど
有り余るほどの収入を得ている人は
少ないのかなって思います。


そんな中から貴重なお金を保険に回しても
いざという時に役立たなかったら…。


自分のこと
守れるのは自分しかいない。


誰かがあなたの代わりをして
無償であなたのことを心配してくれるって
いないと思った方がいい。


生命保険の証書
確認してみた方がいいですよ。
元気な今のうちに。