うーむ。
隠しても仕方ないから正直に。


今回僕が参加している「治験」は
神経繊維腫へアバスチンの効果があるか
どうかの治験です。


アバスチン(ベバシズマブ)って
抗がん剤と一緒に使われる薬で
身体の中で大きくなったり、増えたりする
がん細胞の栄養源を補給するための
新しい血管の生成や機能を止めちゃう
「兵糧攻め」の薬。


一般的に言われる「抗がん剤」って
癌と直接戦う薬とはちょっと内容が違うので
癌の治療には組み合わせて使われることが
多いみたいです。


その「アバスチン」が
「良性の癌」なんて言われる僕の病気に
効くかどうかを試すための治験なんです。


僕の治験の正式名称は
神経線維腫症II型に対するベバシズマブの有効性及び安全性を検討する 多施設共同二重盲検無作為化比較試験」っていう長ったらしい名前。


この「二重盲検無作為比較試験」って部分が
ネックで無作為に選ばれた2つのグループに
片方は薬入りの点滴
もう片方は薬の入ってない点滴
医師も被験者も分からない状態で
最初の半年間投与するのです。


何度も書いてるけど「プラセボ効果」や
「観察車バイアス」の影響を防ぐため。


【プラセボ効果】(プラシーボ効果) プラセボ効果とはプラシーボ効果の別称で、有効成分が含まれていない薬剤(偽薬、プラセボともいわれる)によって、症状の改善や副作用の出現が見られること。


【観察者バイアス】 (Observer bias)とは、「観察者がある期待した結果を得たいと考えているとき、期待している結果のみを意識しすぎてそれ以外の結果を見過ごしたり、軽んじたりする傾向のこと」実際には無意味な結果が得られていても、無理やり期待した結果に合わせるように理論づけたり、解釈したりして都合よく考えてしまう傾向のこと。



科学的に
キチンとした形で
比較対象を数値化して
違いを出すことによって信頼性の
高いデータとなることは分かります。


分かるけど
けどね。


どっちかはっきりして欲しい。


19日に点滴して今日で5日目。
偽薬で「思い込み」の影響なのか
耳鳴りと頭痛が半端なくて
どうしても考えちゃうのは
「あれ?副作用?」って。


そこがはっきりしないから
思い込みでフラついてるとしたら
馬鹿らしいし、どんだけ思い込みが
強いんだって恥ずかしくなっちゃう。


半年後、必ず薬が入る期間になれば
「あっ!一緒だ!」
って思うか
「あっ!全然違うわ!」
って分かるんだけどね…。


うーむ…知りたい´д` ;