あなたは次世代シーケンサーってご存知?


僕は昨年友人のヒロシと日本全国様々な
『興味のあるもの』
『面白そうなもの』
『面白そうな人』
『楽しそうな場所』を巡りました。



その時無謀にも『次世代シーケンサー』で
割と安価で民間に検査してくれる会社が
静岡にあることを知り、アポを取り
『話を聞かせてください』
と訪問しました。


ちょっと引っ張りましたが
次世代シーケンサーとは遺伝子レベルの
検査って昔なら何年もかけて莫大な金額も
かけて調べていたんだけど、それを
数日から数時間単位で、しかもお手軽な
お値段で検査できるようになる機械のこと。


僕たちが注目したのは
例えばAさんの農場では信じられないくらい
美味しくて品質の良いジャガイモが採れて
ジャガイモの名産地である北海道のか中でも
群を抜いて『美味い』ものが採れる。


でも
すぐ隣で同じ栽培方法で、同じ環境で
同じタネを使っているのに全く味が及ばない
Bさんの農場があるとします。


これまでなら
そこの部分を埋めるのは努力と根性と
とにかく頑張ってAさんと同じ環境に
することを目指すことしかできなかった。


でも
次世代シーケンサーを使って両方の農場の
土を検査してみると、各々の土の中に住む
微生物の分布の違いとか、土に遺伝子に
どのような影響を与えてるか明確な数値で
ハッキリと違いが出るとしたら?


遺伝子レベルの検査が数万円単位で
出来るとしたら、全く同じ分布になるような
土壌改良したらAさんに追いつけるのでは?


もし大量の資金を投入出来るのであれば
日本全国の土壌検査を次世代シーケンサーで
行うことでビッグデータを作り上げたら
どの土はどの作物に向いていて
どの土はどんな品質なものが採れる
なんてことが分かれば食の指揮権を
手に入れることができるかも。


そんな小難しいことに興味を持ち
個人レベルでどこまでできるのかを
聞きたくて、体当たりでアポイントを取り
ど素人丸出しで訪問したんです。



ぶっちゃけ
個人でそんなことを言って来たのは
僕たちが初めてで、ほとんどの仕事の依頼は
国の研究機関や大学や大企業からだとか。


でも
言ってることは間違ってないし、正直
まだ誰もその部分を制するようなデータを
持つものは誰もいないので可能性は無限大で
僕たちが目をつけた部分は間違ってないけど
早すぎるってことがわかりました。


そんな無駄に思える去年の旅から
今年になって僕の病気が判明し、別の考えが
頭の中に浮かんで来ました。


僕の病気『神経繊維種症II型』は
遺伝子異常の病気です。体の細胞の中にある
染色体のうち第22染色体長腕に存在する
遺伝子の異常が原因の病気なんです。


そこまでわかってる。
そして
いまの進んだ医学では遺伝子レベルで
悪いところにピンポイントで攻撃するような
治療法が生まれつつあるのです。


ね?
すごくない?


僕は『難病』なんて落ち込んでますが
その明確なヒトゲノムの遺伝子検査も
遺伝子レベルでの攻撃ターゲット選定も
次世代シーケンサーどころか次次世代の
ものであればそんなに困難でもなさそう。


僕が去年視察してアタックした会社に
僕の遺伝子調査を依頼して、それにあった
治療法を新たに考えるなんて時代が
すぐそこまでやって来てるような
足音がなんとなく聞こえて来ませんか?


僕は函館のサラリーマンです。
しがない営業マンです。


でもね。
アンテナ張って
興味を持って
実際に動いてみると
面白いものはたくさん見えて来ます。


さっき書いた土壌調査もそうだけど
日本全国の水質調査だってデータとして
まだ誰も持っていないものなので
早い者勝ちの世界なんです。


AIが発達すれば人間の仕事が
奪われるなんてネガティブな発想する前に
僕らの前には今までなら
わからなかったものが数値として現れ
それを利用したら今までにないレベルの
新しいものは次々に生まれてくるって
ポジティブに考えないと。


人間から病気が無くなるのもそんなに
遠くない未来なのかも。もしかしたら
永遠のテーマだった『不死』でさえも
お金があれば手に入れることも可能な
世界になるのかも。


そんな世界で僕たちはどう生きるか?
どんな目的を持って生きるか?
これって大切なことだと思いませんか?