幸村目線・・・・・・
屋上で初めてしゃべってから、
廊下でも、教室の中からでも、夜雲の姿を見かけるたびに自然と目で追っていた。
そしてそのたんびに顔がにやけてしまっているためか最近
『精市、大丈夫か?熱があるのなら保健室に行くか?』
と、同じクラスの真田に心配されてしまうくらいのひどさらしい
自覚はないんだけどな・・・・
もうすこし自制しないと『たるんどる』って真田に言われてしまうじゃないか。
それは何としても避けないと・・・・
もうすぐ昼休みか・・・・
今日は教室でたべるかな
?「幸村・・・・君?」
聞き覚えのある女子の声だ・・・
振り返ってみると・・・
幸村「夜っ雲さん!?」
悠奈「あっ、うん、そうだけど・・・。」
幸村「え・・・っと、何か用かな?」
だめだ俺!!どもりすぎだ。へタレか、俺は!!
落ち着け精市!
悠奈「なんだか焦ってるみたいだけど、大丈夫?
あっ、別にあたし幸村君が嫌がることしに来たわけじゃないからね。」
幸村「いやぁ、それで焦ってるわけじゃないんだけどね!!」
うわぁ、なんか俺すごい必死・・・なんか誤解されてるし。
絶対変に思われてる・・・
悠奈「・・・そう。ならいいんだけどね。」
幸村「で、用って何かな?」
俺はできる限りの平然を装い聞いてみた。
悠奈「あぁ、そうそう。あたし真田君と同じ風紀委員会なんだけどね、
今日臨時で委員会やらないといけなくなったから真田君に言いに来たんだけど
居なかったから、幸村君に頼もうとおもって。
伝えてくれないかな?」
幸村「そう・・・なんだ。わかったよ。」
悠奈「うん。ありがとう。ごめんね、あたしのこと苦手みたいなのに・・・。」
彼女は少し笑うと本当に申し訳なさそうに言った。
幸村「苦手じゃないよ。」
悠奈「ホント?・・・お世辞でもうれしいよ。じゃあね」
と言い残すと彼女は足早に行ってしまった。
~END~