音楽座の代表作をリメイク?なのかな?
濱田さんと福井さんが良くインタビューで挙げていた(と思う)作品だったので名前は知っていましたが、初見です。
しかし、濱田さんも福井さんも出ているの東京公演だけや(笑)。

完全なネタバレは見ていなくて、「昭和だ」「夢醒めのようだ」「宇宙人が出てくるらしい」という細切れ情報を見ていったのですが、確かに昭和でしたね(笑)。
衣装やセットもだけどストーリー展開が昭和だった。
ほのぼのファンタジーを想像していたのですが二幕から思っていたよりヘビーな展開で逆に泣けなかったです。
役者たちの思い入れが強すぎて観ているこちらがハードルあがったのかもしれません。
いい作品だとは思いますが、いやそういう展開にしなくてもと思った。

しかし、キャストが豪華すぎた。
普段西洋人や王子やお姫様や人外なもので観ている人たちが普通の日本人(しかも昭和ないでたち)なのがとても違和感あって新鮮でした(笑)。
いや、理生さんは宇宙人もやってたけど(実は作曲家の先生が理生さんだと最初気づいてなかった人w)。
そして冴えない昭和の青年も似合うのね、プリンスと思ってしまいましたわ。
歌いだしたらヨシオイノウエになってしまうけれど(笑)。
とにかく歌がうまい人ばかりで贅沢なミュージカルでした。

ヒロインの咲妃さんはお芝居の間が抜群に巧くて歌声も綺麗だったけれど、その時代の土居さんを観てみたかったなと痛烈に思いました。
この舞台そのものをその時代で観たかった。
土居さんは宇宙人役で脇を固めていましたが、やはり一節聴くだけで観ているこちらを癒す力がある。
カテコで順番にみんなソロで歌っていたのですが、土居さんの歌声が一番心に響いて拍手もひときわ大きかったように思います。

終わってから夢醒め観たくなりましたね。

 

 

ラミンの「anthem」が聴きたくてチケットを取りました。
そして、1幕だけでも満足した(笑)。

「CHESS」は5年前の日本版を観ています。
前回観たキャストは、フレデリック:中川アッキー、フローレンス:安蘭さん、アナトリー:石井カズさん、アービター:万里生くんというキャスト。
今回はアナトリー:ラミン、フレデリック:ルーク・ウォルシュ、フローレンス:サマンサ・バークス、アービター:シュガーさん。
前回、幸人くんが演じたチェスの精はいなくて(これは日本版オリジナル?)、戸井さんが演じたウォルターもいない。
セットも階段だけでシンプルなつくりでした。

感想。

「みんなうたがうまい」

とにかく、それに尽きます。
そしてアンサンブルの圧が強い。
シュガーさんも良かったけれど、エリアンナさんや増原さんもそれぞれインパクトあって良かったです。
シュガーさんのニュースキャスターも好き(笑)。
アンサンブルは知っている人多くてお染さんやたかしさん、ムーチョさんはすぐわかったけれど、中井さんが1幕ではわからなかった。

結構アンサンブルたくさん踊ってたからどうなんだろう。
2幕では対戦相手の役で出ていたのですぐわかったけれど。

ラミンはとにかくすごすぎて。
時折音割れしていたのはラミンだからなのか、梅芸だからなのか(両方か)。

「One Night in Bangkok」はアッキーバージョンが強烈に印象に残っているので今回のはインパクトに欠けた。
フレデリック役のルークは初めて知りましたがハイトーンボイスがすごいんだけどあまり歌声が好みじゃなかったです。
前回観たアッキーがすごく良かっただけに・・・そしてアダム・パスカルで観てみたかった。

エポニーヌが大好きだったサマンサを初めて生で観られたのは嬉しかったです。
「Nobody's Side」やラミンとのデュエット「You and I」も素敵だったけど、エリアンナさんとのデュエットも素敵だった。

この回が初日だったからか演者も観客も探り探りだったように感じました。
拍手のタイミングがつかめなかった。
でもカテコでは思いっきり拍手しました。

おまけ。初めてシュガーさんが登場した時メイクがトートかと思ったw
もう一つおまけ。アンサンブルの衣装がゾーザー軍団に見えてアイーダが観たくなった。

 

 

「蜜蜂と遠雷」コンサートに行ってきました。
場所はシンフォニーホール。

映画は観ていないですが、小説は読みました。
新進のピアニスト3人が「蜜蜂と遠雷」に出てくる曲を演奏するという企画で興味を持ったので行きました。
宮野さんが「亜夜」、小井土さんが「マサル」、角野さんが「塵」というていで演奏ということだったのですが、小井土さんは映画も観てないし小説も読んでいないと暴露していた(笑)。
それでも演奏は素晴らしかったですけどね。

1部がそれぞれのピアノソロで、2部がオーケストラを交えての演奏でしたが、2部の方が単純に色んな楽器の聴かせどころがあって楽しかったです。

ナビゲーターはLE VELVETSの佐賀さん。
ピアニストたちとのトークと、この曲はどの場面で使われたかという説明を担当されていました。

個人的にはラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」がいちばんアガった。

ここでサーキュラーステップ!ストレートラインステップきたー!と、脳内で2015年全日本タカハシが滑っていたw
おそらく世間一般ではソチの真央ちゃんが印象的でしょうが。
フィギュアスケートといえば、ショパンの「バラード第1番」が終わってからのトークで話題に挙がりました、
「フィギュアスケートでもよく使われている曲ですね」という話から宮野さんが、「フィギュアではダイジェストになるけれどここの部分は盛り上がるんだ、ここはこんな風に繊細に滑るんだと表現が参考になる」という話をされたのが興味深かったです。
「インスピレーションを受けますか」という問いに対して、「彼らの表現や滑りは参考になり刺激になります」とも。

素人ながら個人的に角野さんのピアノがいちばん好みでした。
特にサティが好みでした。

アンコールは宮野さんと角野さんで「月の光」メドレー。
亜夜と塵が弾いているようだった。

もう一度読み直したいなと思いました。