久しぶりに「赤毛のアン」を観ました。
どれだけ久しぶりなのか調べたら2012年以来なのでなんと13年ぶり。

何度かこの演目は観ていますが、13年前に観た香純ちゃんのアンがいちばん好きでした。
そして今回も香純アン。
数年間、歌えなかった時期もあったと記事で見たことがあったのでどうだろうかと思っていましたが杞憂でした。
透き通った歌声は健在で、そしてなんといっても演技がいいんですよね。
アンが本から飛び出したような、完璧さを感じました(原作も映画も履修済)。
演技が稚拙だとずっとしゃべっているのでただうざいだけに思ってしまう可能性もあるキャラクターながら本当に愛すべき可愛らしいアンを作り上げていました。

そして大橋さんのマリラが本当に素晴らしかった。
SOMのシュミットさんも大好きだったんですが、マリラも適役。
厳しいながらも愛情いっぱいなのがとても伝わってくるのが良かったです。

ブルーエットさんとのシーンがいちばん印象的でした。
アンのことを妄想ばかり言ってるお喋りな女の子としか思っていなかったかもしれないけれど、
現実があまりにもしんどすぎて夢見ることしか出来なかったんだということに気づいてアンを連れて帰ろうと決めたところが台詞なくても伝わりました。
ここは香純ちゃんも巧いんだわ、
ただ元気なだけの女の子ではないということを気づかせる演技が。

そしてどちらかというと、マシューが死んだ時より、マリラが残されて静かに悲しむシーンで涙腺壊れました。

マシューは日下さんのイメージが強すぎたんですが、菊池さんのマシューは本当に可愛らしかった。
アンと一緒にキャッキャッとはしゃいでいる感じが可愛かった。
これはこれでありかなと思ったけれど日下さんの「パパパパ(パフスリーブがうまくいえない)」がまた観たかったなとも思ったり。

他、リンドさんに烈子さん、バリー夫人(ダイアナの母)にみな子さんと昔からの四季ファンにもおなじみベテラン陣が強い。
最初に観たダイアナがみな子さんだっただけになんだか感慨深かったです。
ダイアナ役の小島さんは初見ですがとても可愛かった。
こういうアイドルの子いるよなというくらい可愛い。
ギルバートはJCSでペテロやっていた辻くんか。
イメージ違って気づかなかったです。
お顔がちょっと育三郎くんに似ている?

ステイシー先生が子供の作り方について子供達に聞かれた時全然答えになっていないところが地味に好きですw
光川さんのステイシー先生も素敵だったな。

とにかく笑ったり泣いたりで大変でした(心の中が)。
最後は涙でびしょびしょで人様にお見せできる顔ではなかったw
やっぱりこの話好きだわ。
そして改めて四季の底力を感じました。

そういえば二幕始まる前に「いちご水(のシーン)あるかな」という子供達の声が聞こえてきたので「あるよ」と応えたくなりました(応えてませんw)。
ちゃんとお話を知って来ているんだなと思うと嬉しくなりました。

 

坂本昌行さんと海宝直人くんの2人ミュージカル、ミュージカルを観るのは3か月ぶりです。
この演目は日本では再再演で実は前回の再演のチケットは取っていたのですが体調が良くなくて見送ったのでした。
つまりは初見。

あいかわらず予習なしで来たので、「2人で何役もやる」「マーダーとタイトルに入っているからサスペンスかな」と思って来たらおもてたのとちゃうーw
こんなコメディとは思わなかったし、こんな客いじりが多いとは思わなかった。
ただし、歌はうまい。

そして「2人で何役も」ではなく、「坂本くんが何役も」だったw
すごい演じ分けで見事だった。
何役やっていたんだ?
それを受ける海宝くんもなかなか見られない姿で面白かった。

ストーリーはある田舎町の邸宅で殺人事件が起きるところから始まります。
海宝くんは捜査に来た警察官で坂本くんはそれ以外の人物たちを演じています。
それ以外の人物たちは老若男女全く個性が異なっていました(本当に老女から子供たちまで)。
そして、ネタバレですがこれだけたくさんのキャラクターを演じながら、二人とも演じていない人物が犯人という構成が面白い。

途中で携帯の音が鳴ったので照明が点き芝居を止めるという茶番が何度もあり(天丼)。
坂本くんの後ろでこそっと携帯をいじる海宝くんを観て客が笑うというオチでした。
そして、「今度携帯鳴らしたらお好み焼きをおかずにしてご飯を食べちゃダメ」と言われたw
ここは回ごとでアドリブなんだろうな。
お好み焼き定食食べられなくなるのツライなwww

1時間50分休憩なし。
話がどう転がるのかわからなかったのも面白かったです。

 

 

 

 

大ちゃんが日舞を踊る。
そんなレアなもの観たいに決まってるやないかーいということで行ってきました、名古屋へ。
名古屋西川流という日本舞踊の流派主催のイベントで毎年行われているようですが、
家元のインタビュー記事によるとどうやら堤監督の紹介で決まったようです。
色々縁がつながるものですね。

開演が11時。
名古屋から2駅目の鶴舞駅からすぐの公会堂に着いたのは10時過ぎでした。
お弁当付きのチケットを買っていたので(というか私が買った時お弁当付きしか残っていなかった)
受付でお弁当をもらって4Fの飲食スペースで早速食べた(朝早かったからお腹空いてたw)。
開演前からホール以外のところは開放されており、色んなお店が出ていたりしてちょっとしたお祭り気分を味わえて楽しめました。

 

 

 

今半のすき焼き弁当でした。

美味しかった。

さて、本番。
1部は若手のお嬢さんたちの華舞、芸妓さんたちの競演舞台、最後に女性真打の落語という盛りだくさんな内容。
つなぎつなぎで進行を家元自ら務めていらっしゃいました。
あまり馴染みのない人たちにもわかりやすくお話をされていたので楽しかったです。
そして最後の落語が実は2部の舞踊劇の枕となっている構成。
この落語をされていた蝶花楼桃花さんは初めて拝見しましたがお客さんを惹きこむのが本当に巧くて面白かったです。
彼女は2部では語り部もされていました。

さて、その2部から大ちゃん始め客演さんも登場。
タイトルは「元禄おんな忠臣蔵」。
討ち入りを果たした後、赤穂浪士達が冥界に迷い込んだところから話が始まります。
彼らだけではなく「梅川忠兵衛」「双面水照月」「芝浜」の登場人物たちも迷い込んでおり、討ち入りを繰り返したり心中を繰り返したり。
大ちゃんは大石主悦役でした。
ちゃんと元服したばかりのおぼこい少年に見えました(笑)。

ストーリーは途中新感線を観ているのかと思いましたが(実際聖飢魔Ⅱの曲とか使われているし)、氷艶の要素も少し感じました。
そういえば、附け打ちの山﨑さんが大阪で新感線の初日だというのにこちらに来てくださいましたと家元がおっしゃっていたな。
吉良や浅野内匠頭や内蔵助とかは冥界にいないのか?と思ったら実はいたというオチも面白かった。
梅川と忠兵衛が男女逆だったのもいとをかしでした(梅川役が名古屋のボーイズグループの本田さん、忠兵衛役がOSKの男役華月さん)。
途中メインキャストにはそれぞれ見せ場があったのも良かったですが、なんといっても家元と踊る大ちゃんの鷺娘が非常に美しかったです。
特におっ!と思ったのが足捌き。
さすが「世界一のステップ」「ステップ王子だ!」と昔のキャッチフレーズを思い出しました。
家元は進行役もヒロイン(?)もこなして最初から最後までいちばん働いていましたw
大ちゃんは陸での演技は初めてでしたが、とても自然で間がいい。
他の舞台でも観てみたいと思いました。
オファーください(誰に言ってるんだ?)
いや、本当にこの人本業スケーターだったよね?と確認したくなるくらい違和感なかったです。

フィナーレだけ撮影可だったのですが、鷺娘の映像が欲しい(笑)。

 



そういえば今回の縁をつないだ堤監督ですがお花も出していらっしゃいましたが会場でお見かけしましたわ。
本当に色んな縁があるものですね。