氷艶第5弾です。

この日は11時半開演と16時半開演の2回公演で私が行ったのは11時半開演。
眠かったです(笑)。
ファミミュかい?と思いましたわ。
まだ、新幹線降りてすぐだったのが救いでしたけれど。
グッズ列に並び、トイレ列に並び、なんとか席に着いたのはギリギリだったかも。

今回は大ちゃんの故郷でもある岡山の「桃太郎伝説(温羅伝説)」を題材にしています。
演出は堤幸彦さん、脚本はおぼんろの末原拓馬さん、音楽はLUNA SEAのSUGIZOさんという錚々たるメンバーと初タッグです。
そしてW主演の相手がNEWSの増田くん。
大ちゃんは鬼のモデルとなった温羅(うら)役、まっすーは桃太郎のモデルとなった吉備津彦(きびつひこ)役でした。
この設定を聞いた時に大ちゃんが鬼?と思ったのですが、話が進むにつれて納得いった。

結構長い時間準備していただけあって完成度は今回がいちばん高かったように思います。
特にストーリーがよく練られている。
何が善で何が悪なのか?何が正義なのか?を問いかけている点はウィキッドに似ていると思いました。
温羅は最初穏やかでみんなに慕われている人だったのに色々あって段々闇落ちしていて戦うことしか考えられなくなったことに対して、
殺人凶器で人の心がなかった吉備津彦が段々人の心を取り戻していてなぜ戦うのかわからなくなるところが鏡合わせなのが面白かったです。
他のキャラも悪い人かと思っていてもそれぞれの正義があるんだと思ったり。
あっ、市村さん(映像)の役は完全に悪です(笑)。

とりあえずいちばん印象に残ったのは映像の市村さんでした。
あれはずるい(笑)。
その次に印象に残ったのは温羅の腹心かつ親友役の青山凌大くん。
初めましてだったのですが彼の演技でいちばん泣いた。
スケートも歌も上手だったし、舞台はほとんど経験ないそうだが舞台映えもしていました。
どちらかというとまっすーよりも彼の方が大ちゃんとのバディ感あったなあ。

彼も経験者だったみたいですけど、温羅の妻阿曽媛(あぞめ)役の森田望智ちゃんがめちゃめちゃ滑れていてびっくりしました。
プログラム読んだら子供の頃本格的に習っていたようでそれにしてもスピンとか普通に回っていてすごかった。
そして当たり前だけど演技が上手でとても可憐。
「虎に翼」では青山くんが息子役だったということを知り不思議な縁だなと感じました(ドラマほとんど観ないので知らなかった)。

ほぼレギュラーの福士くんが別格として俳優陣がめちゃめちゃ滑れていて誰がスケーターか俳優かわからなくなる時も。
いや、さすがに吉田栄作さんは滑るのにやっとだったような(でもカテコくらいだったからまあいいか)。

そしてなんといっても経験者ではなかったまっすーがすごかった。
最初の練習映像でも最初でこれだけ滑れるの?と思ったくらいですが、あまりにも滑りが自然で違和感なさすぎた。
声が枯れているのが心配ではありましたが、逆に役には合っていたかも。
この前体調不良で休んでいたのですが喉だったのかな。
帰り、まっすーファンの人たちが「いつもはこんなんじゃないんですと訴えたい」と嘆いていて
「わかってますよ」と答えたくなったくらい。
滑りながらの立ち回りもすごかったなあ。
ちょっとあの殺陣は新感線みがあった。
時々、誰と誰が戦っているのかよくわからなくなるところも(笑)。

しーちゃんと哉中ちゃんは鉄の女神と祈り女の役でセリフがなかったのですがない分、神秘性があったように思います。
正確には鉄の女神にはセリフはありましたが、戸田恵子さんがアテレコしていました。
刑事くんと高志郎くんは逆にセリフありでコミカルな役がはまっていました。
特に刑事くんはセリフがある役は初めて?
財木さんとのイヌサルキジ3バカトリオが可愛らしくて癒しでした。

さて、最後に大ちゃんです。
初回だからかもしれないですが、ところどころ噛んではいました。
ただ、演技は更に良くなっていました。
闇堕ち演技が特に良かった。
あと、大ちゃんのスケーティングの良さを活かした振付がとても良かったです。
スケートがセリフ以上に雄弁で表現力が一皮も二皮も向けた感じ。
初めて大ちゃんの滑りを見る人たちにもすごいと思ってもらえたんじゃないかな。
歌唱力も更にUPしていていったい何者?

SUGIZOさんの音楽、ギターもかっこよかったです。
時々バイオリンも弾いていたのもびっくりですが、カテコでスケート靴履いて現れたのもびっくりでした(笑)。
滑れたのか?

 

印象に残った演出といえば、フライングや映像など派手派手で面白かったけれど、蛍の使い方がいちばん印象に残りました。
非常に美しく非常に切ない光でした。

これからまた誰と組むのかなあ。
またの楽しみが増えました。

 

 

グッズはプログラムだけが欲しかったのですがついついポスカも買っちゃった。

 

石丸幹二さんの35周年記念オーケストラコンサートに行ってきました。

今回の会場はオリックス劇場。
てっきりいつものシンフォニーホールかフェスティバルホールかと思っていました。
というかそっちで観たかった(オリックスは音響悪い、実際音割れもあった)。

セトリは終わってから出口に貼っていたのですが、撮影OKでもSNS掲載NGでした。
まだ他公演があるからでしょうか?
というわけで撮影はしたのですけどね。

コンサート本編は本当に素敵でした。
いつ来ても満足感ある。
そして歌が素晴らしいのはもちろん、本当に上品なコンサートなんですよね。
自分も上品になった気分。

35周年ということで集大成のようなセトリでした。
ご本人曰く劇団四季時代が第1章、フリーになってからが第2章、そして昨年からが第3章だそうです。
第3章というのは、日本の美しい歌を歌い継ぐという目標ができたということで色んな地方を回ったりカバーアルバムを出したりという活動を昨年からされているそう。
幕間でCDを販売しています、ミニ色紙にサインもたくさん書きました、買ってねと言われたのでちゃんと乗ってそのカバーアルバムを買う私w
カバーアルバムからは「昴」とアルバムには入ってないですが「坂の上の雲」の主題歌を歌ってました。

ゲストは濱田めぐみさん。
トークではまるで兄妹みたいで微笑ましかったです。
印象に残ったのは濱田さんのオーディションの時、石丸さんが審査員だったとのこと(票を入れる権限はなかったらしいがw)。
その時歌ったのは「命をあげよう」の英語版だったそうで、追加でこれを歌うようにと楽譜を差し出されたのが「Think of Me」。
最後のあああああーは歌えないよと言いながら歌ったらしくそれがまた素晴らしかったそう。
満場一致で決まったみたいです(自分には権限なかったけどと付け加えw)。

今回ゲストが石丸さんと歌いたい曲(石丸さんの本役ではない曲)を決めるというテーマだそうで、
濱田さんが選んだのはファインディングネバーランドの「What You Meen to Me」
「丸兄に似合うと思って」とおっしゃっていましたがそりゃ似合うだろう、もともと演る役だったしね。
ここで実現できたのは良かったと思いました。
その他はデュエットバージョンの「美女と野獣」(本編では歌ってなくて踊ってたけどと言いながらw)、ソロでは「夢やぶれて」でした。

最後は第1章の代表曲「愛せぬならば」、第2章の代表曲「時が来た」、そして「マイウェイ」と畳みかけるセトリ。
これを聴かなきゃ帰れない3曲(笑)。
特に「時が来た」を聴きに来ているといっても過言ではなく、今回もショーストップ起きそうなほど素晴らしい歌でした。
本当に胸が熱くなるんですよね。
本役は卒業したけれどコンサートでは歌い続けたいと宣言がありましたのでまた聴けるのが楽しみ。

個人的には最初に観たのがアスペクツのアレックスだったので「Love Changes Everything」が聴けたのは嬉しかったです。
ご本人も初主演作ということで色々思い入れがあるとのことでした。

このコンサートツアーの翌日に石丸さん還暦だそうで。
信じられない!
ポケットチーフがさりげなく赤なんですよというのがお茶目でした。

 

12年ぶりの再演です。
実は初演のチケットも持っていたのですが、諸事情で行けなくなったのでした。
初演は東京でしか公演がなかったのですが、再演は地方もある。
というわけでリベンジです。

初見ですが原作を読んでいるので結末は知っていました。
知ってはいたけどツライ、めっちゃツライ。
そしてそこで終わるんだ?と思った。
そこで終わるということはやはりこの物語はシドニー(井上くん)の物語なんだと感じました。

全体的にはグランドミュージカルでありながらどちらかというとストプレ寄りだなと感じました。
だからレミゼやミス・サイゴンと違ってどこか地味な印象は否めない。

井上くんが振られる役というのも珍しいなと思いながら観てました。
舞台始まってもなかなか出てこないし、出てきたと思ったら酔っ払いだし(笑)。
ただ、話が進むにつれて(ルーシーと出会ってから)段々変わったというのを丁寧に演じていたと思います。
逆に変わらなかったのは浦井くん演じるチャールズ。
この変わらなさをまた丁寧に演じていたと思います。
舞台的にいえばチャールズの方が見せ場なくて損だろうと思うし、実はこちらの方が難しい役なんだろうと思いました。
初演ではW主演と謳っていながら明らかに井上くん主演だったとの感想を読みましたが、そう感じなかったのはソロ曲が増えたから?
ヒロインルーシーの潤花さんは初見です(宝塚で観ているかもしれないけれど意識して観たのは初めて)。
お歌は…でしたが、佇まいがヒロインでこういう役は宝塚娘役の人にぴったりと感じました。
セリフ回しも自然で聞きやすく演技は良かったです。

いちばん印象に残っているのはドファルジュ夫人の未来さん。
この役初演は濱田さんだったんですね、すごく想像がつく(笑)。
歌がうまいのは色んな舞台で拝見しているので知ってはいたのですが、ここまでたくさん歌っているのは聞いたことがなかったので改めてめっちゃうまっと思った。

そしてミュージカル界のイケおじパラダイスやんと思ったw
岡さんでしょ、W福井さんでしょ、宮川さんにそしてさとしさん。
なんて贅沢な布陣なんだ(笑)!

気になったのは青いスカーフ。
シドニーがルーシーからもらった青いスカーフがものすごい伏線のようだったんですけれど、結局入れ替わる時にスカーフをチャールズに渡さなかったんですよね。
てっきり渡すもんだと思ってた。
最後までシドニーの手元にあったという点がまたこの物語はシドニーの物語だったんだと感じました。