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 本ブログのメインテーマは、男性ホルモンが生まれつきない男性が、男性ホルモン補充療法などを15年以上続けてきたけど、やめてみた、男性ホルモンまたなくなるけどどうなる?という内容でお送りいたしておりますが、今回は、先月実施した、大学病院に女装で(ただし、ホルモンバランスから見ると、もはや女装とは言い切れない)の件です。

 
 さて、大学病院に女装(ただし(以下略))で行ったときに、泌尿器科の先生と私のお話の中で、良いこと言った!な流れがありましたので、復習しておきましょう。
 
 なお、当該ページ直接読みたい方はこちらから。

 

 

 その部分は、こちら。

 あと、先生から、「男性ホルモン補充療法やめて、『女性化していく』わけだけど、それは辛くない?身体の面でも、精神的な面でも。」と聞かれました。

だいぶ本質的な質問ですが、重要な質問でもあります。

これについては、「見た目などよりも、なにより身体が楽で、今の方が自然体で楽に生活できている気がします。やはり、そのあたりは、外から『無理矢理男性化を図るために男性ホルモンを入れる』より、身体本来の自然な状態の方が良いと、身体が選択したのかもしれませんね。あと、もともと、ジェンダー(注:自分自身が思う性別)はいい加減で、別にどっちでもいい(女性でも男性でも、その他の何かでも)ような人だったので、身体が女性化していくことには抵抗はありません。繰り返しになりますが、心身が楽になる方のほうが大切ですから。もともと、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしていたのも、『医学的理由(つまり体調や身体を整える、良い方向に持って行く、医療としての理由)』ではなく、『社会的理由(つまり、戸籍と身体を合わさないといけないという思いや、周りや、職場などや、社会一般からの、見た目や戸籍と、ホルモン的なものを一致させろと言う無言の圧力)』からだったので、医学的には、社会的理由さえ無ければ、私自身の身体が選択している自然体である、『(自分自身の身体から出る)女性ホルモンが優位な状態』の方が良く、『男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法で無理矢理自然状態』を壊した状態は良くなかったのでしょうね。でも、いままでは、『社会的理由』が強かったので、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしていましたが、いまはだいぶそれも弱くなり、(親は女性化を気持ち悪がってますので、まだ『社会的』圧力は残ってますが、分かれて住んでいるので、普段は気にならない)自然体を選択できるようになりました。あと、今日してきている格好や、ネイルとかが、先生の質問への一つの答え、ですが、普通に女性化をいろんな意味で『楽しんでいる』からご安心を。むしろこちらの方が、あっているなと思うこともあります。」とお伝えしました。

 

 先生の方は、「それを聞いて安心した、医学的には、本人が心身ともに辛くない方向に持って行くのがその役目だから、本人が『女性化』を辛くないというのであれば、その方向性を尊重したいと思う。もし『女性化』が辛いとか、心身ともにホルモン欠乏でつらいとかがあれば、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法を再度勧めようと思っていたけど、今のところは大丈夫そうだね。でも辛くなってきて、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法を再度したいと思ったら、いつでも気軽に言って欲しい。再開は別にいつでも可能だから。」とおっしゃって頂きました。

 

 そう、このやりとり、かなり大事

 

 まず、先生からの問いかけ、「女性化していく」ことに対して、心理的な面や、精神的な面や、身体的な面で、大丈夫かどうか聞かれています。

 ここで主に問われたのは、「医学的な治療を中断して」「私自身の身体本来持っているホルモンバランスが、女性ホルモン優位なので」「戸籍性、そして産まれた時の性別は男性だけど」「いままでの『男性化治療』(とも書かれていたことがある)をやめて」「女性化していくけど」「身体的に辛くないか?」「精神的に辛くないか?」「心理的に辛くないか?」なんですよね。

 

 普通の(DSDsの一部疾患では無い)人は、別にこんなこと聞かれなくても自然に第1次性徴・第2次性徴を迎え、男性や女性として身体もホルモンも性器も性別的特徴も性自認も一致しているのかも知れませんが、残念なことにズレているのが私のパターンでして、ホルモンバランスからしてめちゃくちゃ(たまに男性ホルモン出ることもあるけど、女性ホルモン優位なのですが、戸籍性などは男性、自認はよくわからん)なのです。

 

 で、これに対する私の答えが長いのですが、要点としては、「男性女性どっちでも良いから、とにかく身体が楽なのが一番です。」「男性女性別にどっちでも良いようないい加減な人ですが、身体はどうやら女性ホルモン優位なので、女性を選んでるみたいですね。」「このあたりは、失礼ながら、医学的に無理矢理矯正しようと(男性にしようと)するよりかは、自然状態で、自然体で生きさせてもらえる方が楽です。」「私自身、男性ホルモンを始めたきっかけは、『失敗せずに、立ってお手洗い出来るようにしたかった』というのもありますが、実際には『社会的理由』(戸籍と見た目や性器や身体的特徴やホルモンバランスを合わさないといけないという、無言有言の圧力)が大きく、『医学的理由』(身体を健康に、楽に、医学的に正しい状態にすること)は小さかったです。まぁ、『医学的理由』というか、『医師的理由』(今の主治医の3人前の主治医で、男性ホルモン始めた当初の主治医は、男性だから男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をするのは当然だ、という有形無形の圧力的なものがある先生でしたが、その圧力)は多かれ少なかれありますが。」「別に『女性化』しても、それはそれで楽しめるし、仮にホルモンバランスがまた変わって『男性化』しても、それはそれで楽しめる。「とにかく、自然体で、身体が楽なのが一番。」

 とまぁ、要点になっていない要点を書いてみたわけですが。

 

 それに対して、先生は、

「医学的には、本人が心身ともに辛くない方向に持って行くのがその役目だから、本人が『女性化』を辛くないというのであれば、その方向性を尊重したいと思う。」

とおっしゃって頂きました。このあたり、理解ある先生で本当に良かったです。

 

 そう、ここで考えないといけないのは、

「性別を決めるのは、『医学的理由』(医学的アプローチ)なのか、『社会的理由』(社会的アプローチ)なのか、または混合しているものなのか。」なのですよね。

 

とか言っているうちに、長くなりましたので、次のトピックに改めたいと思います。