こちらのブログでは大変ご無沙汰しております。

 

最近、活動の本拠を、アメブロから、note.comに移した関係で、メインではそちらで文章を書いております。

あ、そのnote.comはこちら。

https://note.com/yukims/

 

で、そちらのnoteには詳しく書いたのですが、今日から、ハワイに行ってきます!用事をかねてなのですが、なんとその中で、「ハワイアンソロフォトウェディング」として、ウェディングドレスに身を包み、ハワイの青い空青い海白い砂浜で、そして街中で、ウェディングドレス姿の写真をプロカメラマンに撮ってもらってきてもらいます!

 

詳しくまとめたnoteはこちらなので、ぜひご覧頂ければ。

 

 

 

と、単にnoteへのリンクを掲載するだけでは不親切なので、こちらで特別に引用。

 

いよいよハワイアンソロフォトウェディングに向けて出発(戸籍男性だけど花嫁になります)

 

今までの経緯

いままでの経緯はこちらをご覧ください(とサボる)

 

 

 

行動の予定


まずは、福井から(注:筆者は福井在住です)バスで小松空港へ。そして小松空港から飛行機で羽田へ。
羽田から、形成外科さんでブライダルエステではないですが、施術を受け、そして一度また空路、小松空港へと戻り、小松駅近くの宿で一泊。

21日に再度小松空港から羽田空港へ。そして用事を済ませて、羽田空港国際線ターミナルでチェックイン(ダイヤモンド会員なのでファーストクラスカウンターで)、そして、上級会員専用保安検査場を通過して、ダイヤモンド会員やファーストクラス利用者しか入れないラウンジで少しゆったり。食事も食べ放題なのですが、このあとウェディングドレスに身を包むことを考えて自粛気味に。

そして、羽田発ホノルル行きの飛行機に搭乗、アップグレードが通ったので、ビジネスクラス利用です。B787−900なので、総二階だてのA380(全日空は「フライングホヌ」と愛称を付けていますが)とは異なるのですが、でもビジネスクラス満喫、そしてハワイへ。

ハワイでの動き

ハワイでは、同行者の用事をお手伝いしたりしたのち、アーリーチェックイン(予定時刻より早くチェックイン)が認められた、お部屋へ。
お部屋でドレス用の下着(ボディスーツと、ブライダルビスチェ・ウェディングビスチェを着る予定)を着用して、すこしガーリーな服装で待機。ある時間になったら、ドレスサロンからのお迎えがあるので、そのお迎えの車に乗ってドレスサロンへ。

そしてついに夢のドレス選びへ

そしてついに夢に見た、ドレス選びになります。サイズをお伝えして、また実際に計ってもらって、似合うドレス2着をサロンの方と決めていきます。
これが体験したかったのですよね。ずらっと並んだドレスの中から、運命の2着を選ぶという。
ドレス選びが終わったら、余韻に浸りつつ、サロンを後にして送って貰ってホテルへ。
その後はまた同行者の用事の手伝い。

夢にまで見たソロフォトウェディング

翌日朝(22日朝)は花嫁さん(私)は大忙し。まずは近所のクリニックに、PCR検査を受けにいき、陰性証明書を貰います。
その後、ホテルへ戻り、シャワー浴びる、そしてボディスーツとブライダルビスチェ・ウェディングビスチェを身につけ、お迎えを待ちます。

そして、お迎えが来たら、車に乗って、ドレスサロンへ。そこで簡単に打ち合わせをして、そしてメイクやヘアメイクをしてもらって、いよいよウェディングドレスに袖を通して身を包み、後ろのファスナーか紐を閉めて貰って、花嫁さんになります。

画像
 

あとは、リムジン(注:空港送迎用に走っている、リムジンバスじゃなくて、長い豪華な車の方)で、ハワイのワイキキのビーチまで送っていただき、ビーチで写真撮影(ソロフォトウェディング)を。

ある程度写真を撮ったら、一度ドレスサロンへ戻り、2着目に着替えた後に、今度はダウンタウン(アートの街並み)に行き、そちらでも写真撮影(ソロフォトウェディング)。

お相手がいないのが残念ですが、下に書きますような目的なので、今回はお相手は不要なのです。

で、一通り撮影が終わったら、夢の時間は終わり。でも、一定のお金を支払うことで、ドレス延長(翌朝まで借りられる)オプションがつけられるので、もしドレスが自分で脱げそうか、ホテルに事前にヘルプがお願いできたら、夢の時間の延長をお願いしようかと思っています。

帰りもビジネスクラスで、それも「フライングホヌ」

帰りもアップグレード申請が通りましたので、ビジネスクラスで帰ります。なお、同行者はアップグレード対象外(上級会員でなかった)なので、同行者を置いておいてビジネスクラスですけどね(いきも同じ)。
それも、帰りは全日空のA380世界最大旅客機、「フライングホヌ」で、ビジネスクラスなので2階席です。
成田に着いたら日本に入国して、羽田に移動し、羽田から小松空港まで飛び、小松空港からバスで小松駅へ。もう遅いのと、疲れているだろうから、小松駅近くのホテルで1泊して翌日福井に戻ります。

どうやってソロフォトウェディングにこぎつけたか

ここ、気になっている方も多いと思いますので、出発前に書いておきますね。
ハワイは何回か行っていて、観光地巡りをする気はいまさらなく、でも同行者の用事の隙間時間が出来たので、それでなにか出来ることはないかを探していました。
そんなとき、(また理由は下に書きますが)、ソロフォトウェディングのことを見つけ、その会社さんに、戸籍は男性だけど、性分化疾患(インターセックス、DSDs)の関係で男性ホルモンが自分で作れず、逆に女性ホルモンがあるため、男性ホルモン補充をやめると「緩やかに女性化しつつある」(泌尿器科、総合診療科医の評価)ということを説明しました。

あ、ある会社さんと今までしてきましたが、その会社さんからSNS等で名前出しOKもらったので書きますね。「アメリカンホリデーズ」という会社さんです。本当に親身に色々調整してくださり、また無理難題も調整してくださり、感謝の限りです。対応も素早かったですしね。

で、その「アメリカンホリデーズ」さんと、私が花嫁さんとしてウェディングドレスに身を包んだ写真を撮る各種段取りなどをして、そしてついにこの日を迎えることになるわけです。

「アメリカンホリデーズ」さんからは、花嫁さんの欄に私の名前が、お相手はあてこみで「AAAA AAAA様」となった書類を頂き、いよいよ最終の準備段階に入りました。

画像
 

なので、私のケースでは性分化疾患(インターセックス、DSDs)の関係ですが、ひょっとしたら、「アメリカンホリデーズ」さん、LGBTQ+の結婚式(ハワイアンフォトウェディング)にも対応できるかも知れません(未確認)。
もともと、近年ではソロフォトウェディングはされていなかったようですが、「アメリカンホリデーズ」さん、そのあたりは現地サロンとも調整いただき、また私が戸籍性男性だけど今回花嫁さんとしてウェディングドレスに身を包んだ写真を撮るというのも、調整していただけました。

どうしてウェディングドレスに身を包んだ写真を撮りたいか

そう、これにはいくつか理由があって、まずは、もともと関西出身(京都生まれ大阪育ち)なので、「面白いこと」を探す習慣、「人と違うこと」を探す習慣があり、ハワイで普通の人と違う体験がしたかった、と言うのがあります。
旅行代理店でバイトしていたとき、ハワイでちょっと違う体験を!と言われたら、スカイダイビングや、パラセーリングや、シュノーケリングや、体験ダイビングや、セスナ機での空からの観光などをオススメしていたのですが、それらでは面白くない。で、なにかないか探していたところ、「ハワイアンソロフォトウェディング」に訪ねあたったというのがあります。

さらに、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめて6ヶ月、女性化が進行していると言われ、その途中経過を「写真に」しっかり残しておきたかったというのもあります。あとから振り返られるように、プロカメラマンにその様子をしっかり収めて貰って、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめて6ヶ月記念にしたかったというのもあります。
あとからあの頃の状態を見たいと思っても見られないもの、でも写真に残していれば、経過がわかるという次第です。
で、一時期は福井の写真館で写真を撮ることも考えていたのですが、せっかくならハワイの地でと。

そして、性分化疾患(インターセックス、DSDs)の関係でのホルモンバランスのせいとはいえ、「勝手に女性化していく」身体を、受け入れるかどうか迷うこともあり、このまま自然状態に任せて女性化をある程度して行くのがいいのか、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法を行って男性化を図るのが良いのか、迷うことがあり、その思いを一度思いっきり「ウェディングドレスに身を包んだ写真を撮る」ことで女性性の側に寄せてみて、試してみるというのもあります。ウェディングドレスは個人的に、女性性の一つの象徴みたいなもので、またメイクとかも含め、女性性の象徴かなと、そしてウェディングドレスは女性を美しくかわいく綺麗に見せるアイテムだと思うので、それに身を包んで写真をプロに撮って貰い、女性性としての自分を見てみたかったというのがあります。また、ウェディングドレスに身を包んだ写真を周りや、また「女性化を勝手にしていく身体に心が耐えられるか心配している」医師(特に泌尿器科、総合診療部、神経科精神科医)に、大丈夫だと示す意味もあったりします。

あとは、昔から、「お姫様願望」は少しあって(戸籍男性で一応男性として育ったのに)、お姫様になってみたいというのもあったりしました。ままごとでも、演劇でも、積極的に女性役をしたり、また演劇ではドレスを着て舞台に立ったこともあったりで、そういう意味では、ジェンダー(性自認)的にはどちらでもいい人なのですが(Xジェンダーやノンバイナリー、アジェンダー等と呼ばれる)、でも少し女性よりな部分、というか、お姫様になってみたい部分はあったのかもしれません。そういうわけで、ウェディングドレスに身を包んだ写真を撮ってみたかったのもあったり。本当は中世のスカートがこれでもかと広がったような、ド派手で、身動きも取れなさそうなドレスも着てみて、中世のお姫様になってみたい気分もあったりしますけどね、実は。

というわけで、ついに最終章、本番へ!

ということで、「ハワイの青い空、青い海、白い砂浜で、そして街中で、ウェディングドレスに身を包んだ写真を撮って貰う」「ハワイで花嫁さんになる」プロジェクト、いよいよ実行日が近づいて参りました。
いろいろ調整等にご協力頂きました「アメリカンホリデーズ」さまには改めてこの場を借りてお礼申し上げるとともに、本番に臨みますね!

ハワイにもパソコン持って行きますので、ハワイからもソロフォトウェディングがどうなったか、お伝えしたいと思います。乞うご期待!

 

と言うわけです。また報告させて頂きますので、ぜひご覧ください!

ご無沙汰致しております。

 

現在、あまりこちらのブログは利用しておらず、最近では各種情報を、noteの方で発信しています。

 

ぜひ、noteの方もご覧頂き、できればフォロー、そしてスキをしていただけますと幸いです。

 

性分化疾患(インターセックス、DSDs)の関連の記事も、noteのほうにまとめています。

 

アドレスは、

 

 

https://note.com/yukims/

 

となります。ぜひこちらもご覧くださいね!!!

 

あと、noteの方では壮大なプロジェクト、なんと、「花嫁さんになる、それもハワイで(ただしお相手はいないけど。ソロフォトウェディングですね。)」の詳細についても掲載中!

 

ぜひご覧ください!!

 

ご覧頂き、ありがとうございます!

 

 本ブログのメインテーマは、男性ホルモンが生まれつきない男性が、男性ホルモン補充療法などを15年以上続けてきたけど、やめてみた、男性ホルモンまたなくなるけどどうなる?という内容でお送りいたしておりますが、今回は、難しいお話しが続いていたので、漫画のレビューを、の件です。

 
 さて、まずは、性分化疾患(インターセックス、DSDs)を真っ正面から扱った六花チヨ先生の、「IS」(注:どっかの、インフィニット・ストラトス、じゃないですよ!)とか、「ジェンダー・コード」とかをレビューしようかと思ったのですが、それでは普通(?)なので、2018年から発刊されており、最近ようやく8巻でひとまずの完結をした、
 
性別「モナリザ」の君へ
(吉村旋先生)
 
を、1巻から順次レビューしてみようかと。あ、ネタバレありなので、見たくない方は飛ばしてください。
画像は、楽天kobo版(電子書籍版)の同書籍より、タブレットで表示しているところを写真撮影して引用しています。
(気に入った書籍は、実際の本と、電子書籍版と、両方買うスタンスで、実際の本は本棚にあり、本棚まで取りに行くのが面倒だったので、電子書籍を写す方法で)
 
 
このマンガの舞台では、人間は12歳までは無性別で過ごし、12歳を迎える頃、自分自身がどちらの性別になりたいか、その天秤が触れた方に次第に身体が変化していき、やがて男か女になります。
 
しかし、このマンガの主人公は、その「普通」がないまま、何も変わること無く、18度目の春を迎えた人です。つまり、無性別の身体のまま、18歳を迎えた。普通は12歳で性別が男性か女性かわかれるところ、まだ無性別なわけです。
 
では、このマンガの、「モナリザ」はどこから来たか、それは、
絵画「モナ・リザ」が、実は、半身は男性像を、半身は女性像を指しているのでは、ということから、来ているようです。
 
 なお、性分化疾患(インターセックス、DSDs)を、両性具有と間違えている方が、現実にも結構いらっしゃいますが、医学的に両性具有は成り立ち得ない(双子が完全にくっついて出生、とかの特殊事例を除いて)ので、実際のところは、「両性具有」どころか、「両性具無」なわけですが「両性具有」は「幸福なる統一体」なら、「両性具無」な私とかはどうなるのかというツッコミをよく入れるわけですが、本主人公も同様のツッコミを入れていて、
と、ちゃんと出てきます。ホント、両性ともの性機能がない、「両性具無」は、何一つ持たない者は、何になるんでしょうか
 
 で、このあと、主人公の古くからの友人2人で、1人は男性に性別が分かれ、1人は女性に性別が分かれた人から、それぞれ告白される、という流れとなります。
 
 このあたり、ジェンダー的にも、「性別」というものについても、深く考えさせられる描写が続きます。
 
 うち、男性の友人は、とある理由があって、告白を急いだようなのですが、それは本書を読んで頂ければ。
 
 で、2人から告白された主人公は、その後、男性・女性ホルモンが両方とも、少しながら上昇するという、いままで見られなかった現象が起きるようです。
 それに対する、「無性別科」(という診療科があるのがすごい世界ですが)の医師で、古くからの友人2人のうちの1人の兄に当たる人が、
と、「成人の身体がどれほど変化するのか、未知の領域ではあるから断言はできないけどね」と言ってます。
 
これこれこれこれ!!
 
これ、私も、治療を開始するにあたって、もうある程度身体ができあがっているので、どれだけ性器とか性機能が発達するかわからないけどね、と言われ、最近、結局のオチとして、10年以上男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしてきたけど、性器とか性機能が発達しなかったのは、もうある程度身体ができあがっていたので、身体が反応しなかった可能性も大きいね、となった、まさしくそれです。
 
あと、このマンガの1巻で、これこれこれこれ!!となったのは、この部分。
 このあたり、要検証ではあるのですが、私の場合は、性分化疾患(インターセックス、DSDs)に伴ってかどうかはわかりませんが(性分化疾患でも普通に「性的欲求」が見られることも多い)、私も「性的欲求」(端的に言うと、性欲的なもの)は一切無く、いままで自分でナニもしたこと無いですが、なにか?と医師の前で普通に言って、精液検査してみるかと言われたときに、今までナニをしたこともなく、当然精液が出てきたことも無いのに、どうやってするの?と逆に医師をビックリさせているのですが。
 で、その「性的欲求」が無いのに伴い、同様に私も、「恋愛感情が芽生えてはおらず、それへの理解もあまり持ち合わせてはいない」のです。これも、現実世界では一対一では無いことは往々にしてあるようですが(私には理解困難なゾーンなのですが)、そうなのです。これを、SOGI(性的指向・性自認)の1つ、セクシャリティ(性的指向)としての「アセクシャル」(海外ではasexuality)と表現できるかなと思うのですが、このあたり、また私自身「アセクシャル」かつ、日本でも最古に近いくらいくらいのアセクシャル公表者なので、別にトピックにして書きたいと思います、そのうち。
 この「アセクシャル」(asexuality)では、今は、「恋愛指向」と「性的指向」を分けて考えることが多く、このマンガの主人公のように、恋愛についてもわからず(指向無し)、性的な方向性も無い場合、そして私も同様なのですが、その場合を、「恋愛指向」→「アロマンティック」、「性的指向」→「アセクシャル」として、あわせて「アロマンティック・アセクシャル」(昔の日本では「狭義のアセクシャル」とされていたことも)と表現するのですが、「ロマンティック・アセクシャル」(恋愛はするけど、性的指向は無い)人(昔の日本では、「広義のアセクシャル」とされていたことも)も結構いらっしゃるので、このあたり、性的指向が無いから(性欲が無いから)→恋愛もしない、とはなかなか一対一にはならないみたい。
 
 で、この主人公や、私のようなケースの場合、やっぱり、「性的欲求が無い」→「恋愛感情が無い」→「友情以上の感情がわからない」となってしまい、さらにこの世界のややこしいところは、恋愛感情の方向性によって食器(フォークかナイフか=男性か女性になるか)も選べるというのがあり、それはこの世界ならではだなぁと。
 
 で、1巻の最後で、衝撃の事実。この、12歳で性別がわかれる世界で、適切な年齢を経過しても性分化が(性徴:性長)起こらないのを、「準モナリザ症候群」と呼ぶそうで、かつ、その症候群の患者は、20歳を超えて生存した者はいない、と。
 
 どうも、性分化疾患(「低ゴナドトロピン性性腺機能低下症」)のゆきです、改め、準モナリザ症候群のゆきです、のほうがかっこよくない??
 あと、私、20歳のさらに倍を生きてますが、いまだに生きてますので、これはフィクションなので、全国の性分化疾患(インターセックス、DSDs)の皆様は、ご安心ください。必ず20歳までに死ぬのは、このマンガの世界だけですので。
 
 で、毎回、背表紙の言葉が好きなのですが、1巻の背表紙の言葉もなかなか。
とのことです。これが8巻になると、読む前から泣けるような文章になります。
 
と言うわけで、マンガ「性別「モナリザ」の君へ」1巻のレビューでした。また書いていきたいと思います。
 

ご覧頂き、ありがとうございます!

 

 本ブログのメインテーマは、男性ホルモンが生まれつきない男性が、男性ホルモン補充療法などを15年以上続けてきたけど、やめてみた、男性ホルモンまたなくなるけどどうなる?という内容でお送りいたしておりますが、今回は、前回書いて途中までになっていた、性別を決めるものはなにか、の件です。

 
 そう、繰り返しになりますが、性分化疾患の一部の疾患では無く、通常の性分化性発達をするケースで、特に性別違和や性別不合など、性別に違和感が無ければ、身体的性も、社会的性も、性ホルモンのバランスも、性器も、性的身体的特徴も、その他いろいろが、ちゃんと一列に並んでいるのかも知れませんが、私の場合は、残念なことにズレているのでして。
 
 で、そうなると、一つ疑問が浮かんでくるんですよね。果たして、「性別」を決めるのは「医学的理由」(医学的アプローチ)なのか、「社会的理由」(社会的アプローチ)なのか、混合しているものなのか、ほかの何かなのかと。
 
 私は、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしていた時期は、性別を決める要素として大きかったのは、「医学的理由」も(失敗せずに立ってお手洗い出来るようになりたかったので)無いわけではないですが、でも、「社会的理由」(社会的アプローチ)が大きかったわけですよね。戸籍性、や、生まれの性別(産まれた時に割り当てられた性別)を意識することが多く、そしてそれに合わせないといけないという思いが強かった。
 
 でも、現実には、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめたほうが体調が良いのは現実でして、これは「医学的」には正しくなくて(医学的には、ホルモンが足りないなら補うのが役目なので)「社会的」にも正しくないのかもしれません(戸籍とかと、ホルモンバランスその他が乖離するので)。
 
 じゃ、「性別」を決めるのは何なのだろうかと。あ、あとは、「生殖的理由」というのも一つおおきな「性別」の理由でしょうが、わたしはじめ、性分化疾患(インターセックス、DSDs)の多くの疾患は、不妊(妊孕性無し)という問題を抱えているので、これは置いておいて、と。
 
 たぶん、「性別」を決めるのは、混合的な理由で、人によって「医学的理由」「社会的理由」「生殖的理由」はそれぞれでしょうが、三角形のどのバランスかによって決まってくるんでしょうね。
 
(素材集より)
 
 人によって、どの要素が大きいかは違うのでしょうが、「医学的理由」が発生する人は少なそうですが、「社会的理由」「生殖的理由」により性別が決まってくる人は多そうなイメージ(勝手な思い)。
 
 このあたり、「性別」というものを、「医学的アプローチ」で捉えてみるのか、「社会的(社会学的)アプローチ」で捉えてみるのか、もしくは原始的に、「生殖的アプローチ」で捉えるのか、それぞれの観点によって、見え方がだいぶ変わってきそう。
 
 生物は「生殖的アプローチ」によって性別を見る部分が大きいでしょうが、人間は社会的な動物なので、「社会的(社会学的)アプローチ」も多くなってくるでしょうし、ケアや医療を行うのも人間ならではですから、「医学的アプローチ」も人間ならではかもしれません。
 
 このあたり、「性別」というものに翻弄され、幸か不幸か、考えないと行けない環境に置かれ、また知り合いに多くの「性別違和(性別不合)」の方がいるので、社会的な側面からも性別を考えることが多い、でも、「性別」というものから切り離して、自然状態でもなんとか生きられる、私自身、なんらかの事柄を考えてみると、面白い帰結がえられるかもしれませんね。
 
 またこのシリーズは続けたいと思います。
 

ご覧頂き、ありがとうございます!

 

 本ブログのメインテーマは、男性ホルモンが生まれつきない男性が、男性ホルモン補充療法などを15年以上続けてきたけど、やめてみた、男性ホルモンまたなくなるけどどうなる?という内容でお送りいたしておりますが、今回は、先月実施した、大学病院に女装で(ただし、ホルモンバランスから見ると、もはや女装とは言い切れない)の件です。

 
 さて、大学病院に女装(ただし(以下略))で行ったときに、泌尿器科の先生と私のお話の中で、良いこと言った!な流れがありましたので、復習しておきましょう。
 
 なお、当該ページ直接読みたい方はこちらから。

 

 

 その部分は、こちら。

 あと、先生から、「男性ホルモン補充療法やめて、『女性化していく』わけだけど、それは辛くない?身体の面でも、精神的な面でも。」と聞かれました。

だいぶ本質的な質問ですが、重要な質問でもあります。

これについては、「見た目などよりも、なにより身体が楽で、今の方が自然体で楽に生活できている気がします。やはり、そのあたりは、外から『無理矢理男性化を図るために男性ホルモンを入れる』より、身体本来の自然な状態の方が良いと、身体が選択したのかもしれませんね。あと、もともと、ジェンダー(注:自分自身が思う性別)はいい加減で、別にどっちでもいい(女性でも男性でも、その他の何かでも)ような人だったので、身体が女性化していくことには抵抗はありません。繰り返しになりますが、心身が楽になる方のほうが大切ですから。もともと、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしていたのも、『医学的理由(つまり体調や身体を整える、良い方向に持って行く、医療としての理由)』ではなく、『社会的理由(つまり、戸籍と身体を合わさないといけないという思いや、周りや、職場などや、社会一般からの、見た目や戸籍と、ホルモン的なものを一致させろと言う無言の圧力)』からだったので、医学的には、社会的理由さえ無ければ、私自身の身体が選択している自然体である、『(自分自身の身体から出る)女性ホルモンが優位な状態』の方が良く、『男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法で無理矢理自然状態』を壊した状態は良くなかったのでしょうね。でも、いままでは、『社会的理由』が強かったので、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしていましたが、いまはだいぶそれも弱くなり、(親は女性化を気持ち悪がってますので、まだ『社会的』圧力は残ってますが、分かれて住んでいるので、普段は気にならない)自然体を選択できるようになりました。あと、今日してきている格好や、ネイルとかが、先生の質問への一つの答え、ですが、普通に女性化をいろんな意味で『楽しんでいる』からご安心を。むしろこちらの方が、あっているなと思うこともあります。」とお伝えしました。

 

 先生の方は、「それを聞いて安心した、医学的には、本人が心身ともに辛くない方向に持って行くのがその役目だから、本人が『女性化』を辛くないというのであれば、その方向性を尊重したいと思う。もし『女性化』が辛いとか、心身ともにホルモン欠乏でつらいとかがあれば、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法を再度勧めようと思っていたけど、今のところは大丈夫そうだね。でも辛くなってきて、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法を再度したいと思ったら、いつでも気軽に言って欲しい。再開は別にいつでも可能だから。」とおっしゃって頂きました。

 

 そう、このやりとり、かなり大事

 

 まず、先生からの問いかけ、「女性化していく」ことに対して、心理的な面や、精神的な面や、身体的な面で、大丈夫かどうか聞かれています。

 ここで主に問われたのは、「医学的な治療を中断して」「私自身の身体本来持っているホルモンバランスが、女性ホルモン優位なので」「戸籍性、そして産まれた時の性別は男性だけど」「いままでの『男性化治療』(とも書かれていたことがある)をやめて」「女性化していくけど」「身体的に辛くないか?」「精神的に辛くないか?」「心理的に辛くないか?」なんですよね。

 

 普通の(DSDsの一部疾患では無い)人は、別にこんなこと聞かれなくても自然に第1次性徴・第2次性徴を迎え、男性や女性として身体もホルモンも性器も性別的特徴も性自認も一致しているのかも知れませんが、残念なことにズレているのが私のパターンでして、ホルモンバランスからしてめちゃくちゃ(たまに男性ホルモン出ることもあるけど、女性ホルモン優位なのですが、戸籍性などは男性、自認はよくわからん)なのです。

 

 で、これに対する私の答えが長いのですが、要点としては、「男性女性どっちでも良いから、とにかく身体が楽なのが一番です。」「男性女性別にどっちでも良いようないい加減な人ですが、身体はどうやら女性ホルモン優位なので、女性を選んでるみたいですね。」「このあたりは、失礼ながら、医学的に無理矢理矯正しようと(男性にしようと)するよりかは、自然状態で、自然体で生きさせてもらえる方が楽です。」「私自身、男性ホルモンを始めたきっかけは、『失敗せずに、立ってお手洗い出来るようにしたかった』というのもありますが、実際には『社会的理由』(戸籍と見た目や性器や身体的特徴やホルモンバランスを合わさないといけないという、無言有言の圧力)が大きく、『医学的理由』(身体を健康に、楽に、医学的に正しい状態にすること)は小さかったです。まぁ、『医学的理由』というか、『医師的理由』(今の主治医の3人前の主治医で、男性ホルモン始めた当初の主治医は、男性だから男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をするのは当然だ、という有形無形の圧力的なものがある先生でしたが、その圧力)は多かれ少なかれありますが。」「別に『女性化』しても、それはそれで楽しめるし、仮にホルモンバランスがまた変わって『男性化』しても、それはそれで楽しめる。「とにかく、自然体で、身体が楽なのが一番。」

 とまぁ、要点になっていない要点を書いてみたわけですが。

 

 それに対して、先生は、

「医学的には、本人が心身ともに辛くない方向に持って行くのがその役目だから、本人が『女性化』を辛くないというのであれば、その方向性を尊重したいと思う。」

とおっしゃって頂きました。このあたり、理解ある先生で本当に良かったです。

 

 そう、ここで考えないといけないのは、

「性別を決めるのは、『医学的理由』(医学的アプローチ)なのか、『社会的理由』(社会的アプローチ)なのか、または混合しているものなのか。」なのですよね。

 

とか言っているうちに、長くなりましたので、次のトピックに改めたいと思います。