~ 1年の最後も最初もお前と共に・・・ ~
「今から初詣行くから用意しとけや。」
それだけ言って、返事も聞かず電話を切った。
寒いのは得意やないし、人ごみかて好きやない。
せやけどなんとなぁ・・・あいつに会いたくなって、
それなら一緒に年越してみよか?なんて思ってみた。
どうせ暇しとったはずやし、俺からの誘いもきっと嬉しいと思っとるはず。
そう思ってトモの家まで向かえに行ったんやけど・・・・・。
「お前なんでここおんねん?」
「あっれ~?オッシーじゃん。」
「オーッシーじゃん。やあるかぁ!ここで何してんねん!?」
「昼寝?」
お前昼寝って・・・。もう夜やぞ?
それにオッシーってなんやねん?
っつーかそんなツッコミしとる場合ちゃうやろ?
チャイムを押してトモが出てくるのを待とったら、出てきたのはオバさんやった。
「今お友達が来てお部屋にいるわよ。」そう言って招き入れてくれたんはええけど
友達?友達て誰や?
頭に何人かの顔を思い浮かべながら扉をノックして中に入れば
コタツに体を埋め、ヒョコリと出した頭をトモの膝に乗せた慈郎が目に飛び込んできた。
友達て・・・・・慈郎!?
「慈郎、今すぐその頭退けな蹴飛ばすで?」
「え~忍足怖いC~!」
のんびりとした口調でゆっくりと体をお越し出した慈郎にイライラしながら
トモの膝から頭が離れた瞬間、トモをグイッと引き寄せた。
「おわぁ~。急に引っ張ったらビックリするじゃん!」
「お前何普通に膝枕させてんねん?」
「え?だって・・・ジロちゃんだし?」
「アホか!!」
慈郎は可愛い羊の皮をかぶった狼やって事いまだに気付いてへんのか?
のんきに「なんで?何がダメなの?」みたいな顔で俺を見るトモに
怒りも通り越して呆れそうになる。
「忍足~大丈夫だよ。俺も友達の彼女寝取るほど飢えてないC~。」
「当たり前じゃ!」
「ねぇ?何の話?」
わかってへんのかい!?
ホンマにどこまでもアホで鈍感でどうしようもないヤツ。
けどそんなとこが可愛いとか思ってしまう俺って・・・・・。
そやけど甘い顔ばっかり燃してられへんしな。
ここはちょっとお仕置きしとかなあかんやろ?
腕の中で安心したように俺に身を預けるトモの顎に手を添え上を向かせ、
慈郎が見とる前でこれでもかというくらい深い口付けをしてやった。
驚いて逃げ出そうとしとるけど逃がすわけないやろ?
腰に手を回し、後頭部をがっしり固定させ薄く開いた唇に舌を滑らせる。
腰の手を少し下にずらしていきながら、絡めた舌を吸い上げてやると
喉のから吐息混じりの甘い声が漏れた。
後ろで寝そべる慈郎に視線をやり、はよ出て行けと目で訴えると
「ちぇ~なんか今の声で俺もやりたくなったC!!」などと
際どい発言を残して去って行く慈郎。
本間に危険なやっちゃで・・・・。
慈郎が部屋から出て行ったことを確かめると、俺はそのままトモをベッドへと押し倒し
上から覆いかぶさるように再び口付けを繰り返す。
「やっ・・・待って。」
「待てへん。」
「んっ・・・だって・・・何か用事だったんじゃないの?」
「それは後でええわ。それよりも今はトモを抱きたい。」
初詣に行こうなんていうのは、トモに逢う為の口実でしかないんやし、
どうせ一緒に年越すなら、神社の中より、トモの中の方がええしな。
「「おめでとう」と言い合うまでは、手加減したるから安心し。」
「え・・・・?」
「その後はなんぼ意識飛ばしてもええからな。」
目をクリクリさせながら俺を見上げるトモに、小さく笑いを溢し
剥き出しになった白い首元へ赤い華を咲かせた・・・・
1年の最後もトモと一緒。
1年の最初もトモと一緒。
この先何年経ったとしても、こうやって一緒に年を越していきたい――――
A Happy New Year
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私のお師匠様であるもっちゃんへ、昨年のお礼と新年の挨拶を兼ねて
侑士ドリームを贈らせて頂きます!!
ご希望通りジロちゃん出してみたけど・・・・。(笑)
エロシーンは今回やめました。
なんでって?
それはまた後日・・・・。(え?ww)
タイトルの「お前と共に」の「共」は「トモ」にかけてます。(わからんて?)
今年も鴨に会長に侑士に正ちゃんにどいつもこいつも眼鏡キャラばっかやけど
みんなに愛されて腰砕かれてください!!←
もっちゃんにとってすっばらC~1年となりますように!!
そして今年も私と仁王をどうぞよろしく~!!!