*これは夢小説です。
しかも大人設定で、ヒロインは私です!(笑)
そんなんでもOKって方のみお進みください!
未来予想図 -天使の微笑みー
「ただいま。」
玄関で声をかければバタバタと足音が響き
小さな影が飛び出してくる。
「パパおかえり!!」
「お帰りなさい。雅治」
毎日同じ様に繰り返される日常の一コマ。
だがいつも「あぁ・・・帰ってきた」と温かい気持ちになる。
「あっ!!ねぇ何その箱!?」
「何じゃと思う?当ててみんしゃい。」
「う~んと・・・ケーキ!!」
「さすが俺の子じゃな。当たりじゃ。」
「わーい!イチゴ乗ってる?白いクリーム!?それともチョコ!?」
「それは開けてのお楽しみナリ。じゃがその前に飯食わんとな。」
「はーい!!」
今日はいつもより素直やのう。
ま、そりゃそうか・・・。
「ありがとう。予約してたけど店混んでたんちゃう?」
「いや、そんなに待たされんかったぜよ。」
買ってきたケーキを雪に渡し、窮屈なネクタイを緩める。
リビングに入れば、いい匂いが腹を刺激してきた。
「先に?お風呂はいる?」
「そうじゃの・・・」
「えー!?先ご飯食べようよ!!」
「ククッ。姫さんは早うケーキが食いたいんじゃろ?」
「わぉ!!パパ何でわかったの!?」
「パパはなんでもお見通しじゃ。」
考えるまでもなくわかることだが
尊敬の眼差しで見てくる娘が可愛くて笑みが漏れる。
今日は愛娘の5歳の誕生日だ。
朝から何度も「早く帰ってきて!」と聞かされた。
カウンターの向こうでは、ほぼご馳走が完成してるんじゃろ・・・。
「今日の主役がああ言うとるし。先に飯にするか。」
「やったー!!」
汗ばんだ肌をさっぱりさせたかったが仕方ない。
なんだかんだで娘には甘い。
親馬鹿じゃな・・・。
俺の言葉を聞いて、雪がテーブルに次々と皿を並べる。
そして中央には俺が買ってきたケーキを置く。
もう今年で5回目の誕生日か・・・。
早いもんやのう・・・。
雪とは8年の交際を経て結婚した。
当分子供はいらんと思っとったが、
「若いうちに産んでおきたい」と言う雪の願いで
できたのがこの姫さんじゃ。
誰に似たんか小生意気で口が達者。
だが甘え上手で顔は雪そっくりときた。
例え幸村に馬鹿にされようが、柳生に呆れられようが
可愛いもんは可愛いんじゃから仕方ない。
親になればあいつらだってわかるんやろうがのう・・・。
「パパ!!早く座って!!」
「はいはい。」
「ローソク立てて!!5本だよ?5本!!」
「わかっとるから落ち着きんしゃい。」
ケーキにローソクを立て火をともす。
ゆらゆら揺れる火を見て目を輝かさせている娘。
「歌い終わって火消したら、ケーキはいったんしまうで?」
「はーい!」
雪も席に付き3人でテーブルを囲む。
「じゃ、電気消すぜよ。」
薄暗くなった部屋に5本のローソクの火が揺れる。
大小同じ顔が火に照らし出されて思わず笑ってしもうた。
こんな穏やかな毎日で満足する日が来るとは思わんかった。
落ち着いた日常が退屈で、
刺激を求め彷徨っとった頃が嘘みたいじゃ。
でももうあの頃に戻りたいとは思わん。
今が・・・こんな時間が幸せすぎるから・・・。
Happy birthday to you,
Happy birthday to you,
Happy birthday, dear natuki,
Happy birthday to you.
「「おめでとう!!」」
「ふーっ!!」
大きく息を吸い込み火を消す。
狙いがズレたんか数本残り代わりに俺の髪が揺れた。
そよそよと・・・・・
そよそよ?なんで火を消す息がかかってそよそよなんじゃ・・・
「ん・・・・・」
真っ暗だった世界に光が差す。
ゆっくりと目を開ければカーテンから漏れる朝日が差し込み
少し開けていた窓から入り込んだ風が俺の髪を揺らしていた。
夢か・・・・?
そっと視線を下げれば腕の中で眠る雪がおる。
そうか・・・昨日もあのまんま・・・。
まだ起きそうにない雪の瞼にキスを落とし
さっきの夢を思い出す・・・。
俺と雪の子供がいて、誕生日をい祝っとった・・・。
ククッ。
夢は願望の現われか?
やけど・・・雪とならそんな未来も悪くいないかもしれんのう。
なぁ雪。お前はどう思う?
お前の未来に俺はおるんか?
ま、嫌がっても離れんけどな。
でも・・・願うなら・・・。
二人の未来予想図は、どうか同じでありますように・・・。
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突発的に書いてみました!
そして初の一般公開!www
いやね、今日実はうちの次女の誕生日でして・・・。
小説上は5歳設定でしたが3歳の誕生日です。
なんとなく書いてみたくなって書いちゃいました。(笑)
家庭を持つ親になった仁王が書きたかったんですけどね・・・。
なんとなく不発・・・。
最後の方グダグダしてよくわかんない・・・自分で書いたくせに・・・。
でもとりあえず、娘の誕生日を
仁王にお祝いしてもらえたんで満足でーす♪