心の窓 | The Sence of Wonder

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呼吸器医として、喘息・結核の診療の傍ら、卒煙支援もしています。
二児の母として、妻として、医師として・・・
日常のほんのちょっとした Sense of wonder を発信しています。

暖かい日差しが降り注ぎ、満開の桜のもと、
4月6日に、長女の小学校の入学式がありました。

女医・ゆきみんと先生の診察室から

前日の4月5日は二十四節気の「清明」。
全てがすがすがしく、清らかで明るく美しい季節。
親子ともども、新しい気持ちでのスタートです。

式の前に、子供たちだけは先に教室へいき、
担任の先生から、お話を聞いていました。

式が終わって、保護者も教室へ向かうと、
黒板には 「にゅうがく おめでとう」 という大きな文字とともに
小さなピンク色の紙が貼ってありました。
たてに二つ折りになっていて、ひらくとハートの形で
中の文字が現れるようになっています。

書かれていた言葉は 「こころのまど」。

式が終わって帰宅後、娘が話をしてくれました。

 小学校では3つの大事なものを使うの。
 それは、目と、耳と、頭。
 目でみて、耳で聞いて、頭で考える。
 でも、一番大事なのは、
 「こころのまど」をあけてくることなんだって。

 学校に来るときには、心の窓は閉めずに、
 いつも開けてきましょうねって

 先生が言ってたよ。

子供たちには抽象的でちょっと難しかったかもしれないけれど、
なんとなく心に響いたみたい。いいお話を聞いたんだなあ・・・。

私の「こころのまど」は開いているかしら・・と振り返り。

式が行われた体育館は、外のぽかぽか陽気が嘘のように
足元からしんと冷え、式が終わるころには体がカチカチに。
これ以上の寒さで被災地で暮らす人々の辛さを、
改めておもいました。

一人でも多くのみなさまの「心の窓」が開かれて
暖かな日差しが降りそぞく日が、きますように。