社会の成熟度を測る | The Sence of Wonder

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呼吸器医として、喘息・結核の診療の傍ら、卒煙支援もしています。
二児の母として、妻として、医師として・・・
日常のほんのちょっとした Sense of wonder を発信しています。

10月14日の鉄道の日を前に、
今年も日比谷公園に鉄道フェスティバルを眺めに行った我が家。
(かるーく見ただけですよ!笑)

トーマスのミニSL(石炭で動く本格派)乗り場にまで
感染予防のために手指消毒液が準備されていました・・。

女医・ゆきみんと先生の診察室から

インフルエンザ、いよいよ都内でも流行が
本格的になってきましたね。
先週末、とうとう娘の保育園でも発病者が出て、
園から個別に登園自粛の電話がかかってくるほど。
保育園自体は閉園しないけれど、お休みできる家庭は
ご協力お願いします・・と全家庭に電話しているんだそうです。

メディカル朝日10月号の特集は
「新型インフル どう向き合うか」

女医・ゆきみんと先生の診察室から

トップ記事は国立感染症研究所の岡部信彦先生。
次のように書かれています。

 まず欠かせないのは、重症化のリスクが低い人は
 高い人のことを思いやり、協力すること。
 例えば、新型インフルエンザに感染し、
 幸いにも軽症に済んだとして、
 しかしそれで終わり、というものではない。
 感染症はヒトからヒトへと感染していく病気なのだから、
 罹患してしまったら、もうそれ以上感染拡大させない、
 つまり他人に感染させないよう努めることも一つの方法である。
 そうした思いやりをもてるかどうかは、
 社会の成熟度を測る物差しとも言える。

小学校や保育園での流行は、抗インフルエンザ薬が効いて
解熱したからと、まだ感染力が残るうちに登園してしまう子どもがいて
感染をさらに拡大させているという見方もあるようです。

確かに、子どもを預けて働く親にとっては、
子どもが休むということは、仕事を休むということ。
その大変さは、子供の祖父母のサポートが受けられない私自身、
身をもってよく知っています。
でも、ここに他人を思いやる気持ちがあれば・・・。

それが「社会の成熟度」。素晴らしい考え方だと思います。

12月に、岡部先生のお話を直接聞ける機会がありそうなので
いまからとても楽しみです。

それにしても、鉄フェスの集客人数は
ディズニーランドの1日来場者数の3分の1もあるらしい!
あの狭い会場内に、ひしめきあう鉄ヲタ(ではないひともいる)たち。

夫は、日比谷駅構内の階段にいるときから
「鉄の匂いがする・・」と同種族(?)を意識してました(笑)