浅草演芸ホール昼席のトリ、

昨日で千秋楽。

 

45年もこの商売をやっていても、高座へ上がる時、

時々気持ちが浮ついている時がある。

浮ついたり、気持ちが定まって無かったり、フワァ~ッとした気持ちで高座に上がる時がある。

そういう時の高座の出来は余り良くない。

が、

分かっているのに、そういう時がある。

 

で、今回、

5日間気持ちがぶれず、臨張感をもって、「やるぞ!」という気持ちで上がったら、

5日間ご機嫌な反応が返って来た。

 

お客様は正直である。

演じ手の演じ方によって反応が正直に帰って来るのだ。

 

そんなことは分かっている筈なのに、

そういう気持ちを時々忘れそうになる、

大きな笑いが取れるのに、その手前で終わってしまって、それで良いと思う時が。

 

ではいけない!

50を過ぎると演りやすくなる、

60を過ぎるともっと。

でも、

演りやすければ前に進めばいいのに、足踏みをする。

 

ではいけない!

前へ!前へ!気持ちを強く持って!・・・