いあーッ、さっむいッ!キーボードを打つ手が悴んで上手く打てません。机が窓際に有るもので寒気が直接伝わってきます。
窓の外では、深々と雪が降っています。久々の大雪になるかも知れません。
小生が社会人になったばかりの頃には、雪が降ると坂の途中で動けなくなった車がよく放置されていました。中には、FFなのに後輪にチェーンを巻いた車も有りました。
雪と言えば、小生がまだ初々しい学生だった頃の春合宿を思い出します。この合宿は3月下旬、静岡の三ケ日から飯田を通り長野県の妻籠までの4泊5日のランでした。橋の落ちた川渡りをしたり、けもの道のような道をキャンピング仕様の自転車を担いで登ったり・・・etc、大変思い出深いランでした。
最終日の前日、飯田で一泊した小生たちは飯田峠、大平峠を越えて妻籠へ至るルートで自転車を走らせました。天気は快晴で飯田峠への登りでは、遠く南アルプスを望みこれぞサイクリング!と意気揚々と走っておりました。
飯田峠を越え大平村(記憶が曖昧ですが・・・(;^_^A)に入ると既に廃村になっているらしく、人っ子ひとりいないのに昔ながらの家々が建っている不思議な光景に過疎の村を実感しました。そして、いよいよ大平峠へと向かいます。
峠を登り始めてしばらくすると、道路に雪が現れてきました。最初の内は自転車に乗れましたが、すぐに膝くらいの深さになりとてもトテモ乗れる状態ではなくなって来ました。
自転車を降りて、1列になって雪中行軍の始まりです。10メートルも進むと先頭が肩で息をして止まってしまいます。そこで、先頭が止まると2番手が先頭に立ち、今まで先頭だった人は最後尾へを繰り返し登る事どの位だったでしょうか?忘れてしまいましたが(;^_^A 距離は1キロ有るか無いかだったと思います。
やっとの事で峠に着き、汗を拭いて人心地をつけていよいよ妻籠までの下りで今日のランは終了!道は完全ダートです。ダートの下りは小生の右に出る者はいない!と勢いよくペダルを漕ぎ出しました。頬を撫でる風はまだ冬の名残を残して冷たい風ですが気分はソーカイですッ!
幾つものカーブを抜けて快調にダウンヒルを楽しんでいたその時、次のカーブの手前数10メートルから道が陽にきらきらと輝いています。「!!!アイスバーンだッ!やべーッ!!!」多少速度は落ちたもののかなりの勢いでアイスバーンに突入!タイヤを轍に入れてレール作戦を試みましたが前輪が轍の縁に触れて滑り出しましたッ!フロントから前に突っ込むような形で転倒ッ!
小生は、どうゆう訳か転ばずにアイスバーンの上を走るような形になっておりました。そして小生の視線の先にガードレールは有りません。だんだん、視界が開けて下界の様子がよく見えてきました。このまま行くと下界に向けてダイビング?マジ!?足を止めればそのまま滑ってヤッパリダイビング!?マジ!?
思いついたのは「振り返りつつ後方に倒れ込む」「爪を立てる!必死にッ!」実行しました・・・中々止まりません。
指に力が入ります。そして・・・・やっと滑るのが止まりました。ホッ。立ちあがって振り返ると道路の端から30センチ位でした・・・・。