(1)帯広→新得(根室本線)
早いもので今日は本州まで到達するため、北海道最終日となる。
帯広を出ると、次の柏林台までは高架。部活の高校生が乗り降りする。
そこから地上に降り、西帯広辺りまでは帯広の街中を通る。芽室で特急とすれ違い。ここも、なかなか味のある良い駅である。そこから先、永遠と畑が続く。まわりに高い山はなく、畑、防風林、ときどき牧場。遠くに見えるのが日高山脈だろうか。そこからカーブに差し掛かり、景色は一転、森の中へ。十勝清水で街中へ入り、ほどなくすると新得へ到着する。その直前、東根室で写真を撮ってくれたカメラマンに会った。彼は常備券という切符を集めているらしい。鈍行列車で旅をしていると、特に北海道では列車が限られるため、どこかでお話したりすると再開する可能性も高い。これもまた楽しみのひとつである。
(2)新得→新夕張(石勝線 特急スーパーおおぞら)
新得で降りて、いよいよ特例区間へ入る。特急券を買わずに特急に乗れる。特急スーパーおおぞら。一度やってみたかったんだなあ(^ω^)自由席は混んでいたが、なんとか座れたのでよかった。トマムではたくさんの旅行客が乗り込む。おおおおおおトマムだ!!!! ここは乗り鉄というより、スノーボーダーとしての血が騒ぐ。スキー場が見える!列車は占冠、そして新夕張へ。特例区間はここで終わり。18切符&東日本パス組はここで降りる。
(3)新夕張→追分(石勝線)
新夕張駅では少しだけ時間があったので、駅の外に出てみた。ロータリー前に、国鉄時代の駅名標がある。昔は「もみじやま」という駅で、隣には「かえで」という駅があった。まるで絵本の世界の中のようだ。
新夕張からトンネルを抜ければ町並みに入っていく。といっても山だけど。笑 滝ノ上は、まさに滝の上なのだろうか、、駅を出るとすぐにダムが見える。そしてカーブに差し掛かると鉄橋。エメラルドを見下ろす、絶景だ。実は以前、夕張のスキー場に来た帰りに乗ったとき、この景色を見たのだが、写真を撮ることができなかったのが心残りだった。今回は必ず場所を覚えておこうと思ったので、記録しておく。(本当は撮りたかったんだけど。。)冬にまた乗るので、次回こそ。
相席になった人は鉄道旅行歴史地図というものを持っていた。初めて見た。いいな、本屋に行って探してみよう。しかし、いろいろと回っているとどこに行ってもすっかり見た顔ばかり。先のカメラマンもそうだけど、この車両には2日目の函館本線 森行きで、荷物を網棚に載せるのを手伝ってくれたお父さん。東根室にいた撮り鉄のおっさん。昔はいろいろな路線があったけれど、今はどんどん廃止されているから集中してしまう、とカメラマンが言っていた。なるほどなあ。。
(3)追分→苫小牧→東室蘭→長万部(室蘭本線)
追分からは草っ原と、山。民家も多い。地元客も乗っている。
苫小牧で日高線を見た。様似行き。途中でバスに乗り換えるが、行き先は様似とするらしい。東室蘭行きの車両は冷房が入っているし、ドア横に開閉ボタンがあった。汽車なのに近代的だ。笑
海を見ながら東室蘭。長万部行きに乗る。有珠山と昭和新山は、函館方面に向かって右側。たしかに小さな山というか巨大な岩というか。。といった大きさのとんがり三角があった。昭和新山、北斗星からも見ていたけれど、こんなだったっけ。笑 意外といろいろなことを忘れてしまっているなあ。(だからこれを書いているんだけど。)伊達紋別を出てすぐに川があった。これが長流川だろう。これと有珠山、昭和新山のコントラストが撮影スポットらしい。これも次回の課題だ。豊浦で列車の切り離し。その後は小幌。こちら側から鈍行で見るのは初めてだ。あのトンネルの緊張感。向こう側からは3つだが、こちらは1つだ。やたら長い。昨年に比べれば撮る人数は少ない。それでも何人か乗ってきた。結局、件の仙人が住んでいたという駅舎がどれなのかはわかったようなわからないような。。笑 少し離れたところに小屋があったが、あれが駅舎なのだろうか。
(4)長万部→新函館北斗(函館本線)
長万部では、やはり蕎麦屋はシャッターが降りていた。今回は仕方がない。何気に楽しみではあったが、また食べよう。もう外も暗い。海の写真を撮るのが難しくなってくる。(そして突如、車内に納豆の匂いが。。。笑)当然、もう夜なので八雲の牧場に牛はいなかった。おっちゃん、今年の夏も見られなかったよ。笑 八雲に別れを告げる。海もそろそろ見納めだ。山越駅ってこんなだったっけ、と思っていたら「山越内関所」という札がかかっていた。関所跡なのか。行きも海側に座っていたのに、気付かなかった。
行きに、この区間を通るとき、いよいよだなあとか、今回はどんな旅になるのだろうとか、胸が躍る気持ちだった。総じていろいろなことがあった、、天気はあいにくだったし長万部は暴風だった、でもそれも楽しかったし、オホーツク海など要所要所で晴れてくれた。乗る汽車間違えて心臓凍るかと思った、でも運転手さんが教えてくれたし、特急に乗ってなんとか約束に間に合った。バスも休日と聞いた時はもうどうでもよくなったけれど(笑)、でも結果的に東根室で良き出会いがあったし、納沙布岬にも行けちゃった。花咲線は本当に景色が良くて、何度乗っても飽きなかった。今年も良い旅ができた。帰りのこの区間は、北海道の最後の区間、後ろ髪を引かれる思いだ。
森で30分ほど停車。もちろんキオスクはやっていない。おなかすいた。跨線橋から夜景をバックにキハ40。北斗を見送り、発車。旧姫川駅にてレッドベアーとすれ違う。現在は信号場となっているらしい。駅舎にかかっていた「姫川駅」の板や駅名標も取り外され、窓には板が打ち付けられている。。。やっぱり見ると悲しいな。
(5)新函館北斗→新青森(北海道新幹線)
新函館北斗のキオスクは営業終了していたが、外のホテル1階のコンビニは22時まで営業していた。さすがに閉店間近であまり食べ物はなかったが。。。それでも夕食にありつけたので、よかった。はやて100号、新青森行き。最終列車だ。新函館北斗では2,3人しか降りなかったが、函館方面からの列車到着時には数名、函館本線で見た顔が入ってきた。彼らはそのまま五稜郭まで乗って引き返してきたのだろう。新幹線を1両貸切状態にしたかったが、各号車にちょこちょこ乗っている。結局1号車へ。ここなら誰も来ないだろう。発車すると、函館の夜景が。きれいだな。そしてすぐにトンネル。木古内と奥津軽今別で写真を撮ったが、あとは寝ていた。竜飛と吉岡の海底駅では目が覚めた。
(6)新青森→弘前(奥羽本線)
新青森で40分の待ち合わせ。時刻は23時過ぎ。この時間帯にひとりで待っているのはいろいろな意味できっついな。。はやて100は非常に使い心地が良いので次回も使いたいが、青森泊にしよう。。無事に電車に乗ったが、弘前まで寝ていた。