原発関係ドキュメンタリー映画を観て | 中村由紀オフィシャルブログ Powered by Ameba

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今日は放送終了後、午後から予定なし。

東中野のミニシアターへ。
企画上映について詳しいことは
番組で話そうかなと思っているが、
それぞれのドキュメンタリー映画を観て感じたこと・・・・・

「原子力発電の夜明け」は日本初の東海村原発の建設記録映画。
1966年の作品ということで、画質や音楽などで時代を感じ、
ドキュメンタリーというよりもフィクションの劇映画みたい。
今日、番組で仮面ライダーの話をしたからだろうか、
ショッカーが出てきそうな・・・・感じがした?!
でも原発建設側目線の作品で炉内建設の模様など貴重映像。

「原発切抜帖」
ただひたすら、原発の新聞記事が映し出され、
それを通して製作者の原発への考えを伝えている。
年代にそって内外の原発ニュースを確認できる1982年の作品。
映像は単純だけれど飽きずに面白く見られた。
ナレーションが小沢昭一さんだったからかな。


「祝い島」
企画上映の中では一番新しい作品。
山口県に建設計画中の上関原発に反対する祝島住民をおった作品。
島に暮らす住民の生活、島の四季、
そして28年(当時)続けられている原発反対運動を映し出している。
島の住民が賛成と反対となり引き裂かれたという声に胸が痛む。
ただただ反対をしているのではなく、
人々の生活に根差した信念と海や山、先祖に感謝する思いが伝わる。

作品に強く感動したのだが、
上映終了後ティーチインで監督が声を震わせ涙を浮かべながら
感極まり話しているのに少し興ざめした。
作品が住民主役で上手くまとめられ、それで十分伝わっているのに、
監督がそこまで語る必要があるのかと。
だったら質問に答えてほしかった。
冷めた意見かもしれないが・・・・

「六ヶ所人間記」
1985年モノクロ3時間近くの作品。
しかも、私は今日、4作目に観る・・・・・からだろう。
しんどかった、つらかった、少し寝た。
六ヶ所村の様々な人々を訪ね話を聞く、聞きまくる作品。
スタッフの六ヶ所村、村民への熱い思いは分るのだが、
フィルムを回した分、全部使ってるんじゃないの?!と思う。
長いだけに、何を伝えたいのかが、ボヤける。

私はラジオリポーターをしていた頃、インタビューが長かった。
その分、編集作業が大変だった。
(6ミリテープの時代、自分で編集していた)

けれども、聴取者に伝えるためには、
長々とインタビューを流すよりも、要点を絞り
あえて編集で切ることも必要だと学んだ.・・・・

ということを思い出した。
そして、今のインタビューはと考えた。

スタジオで、ゲストを前にしてのインタビューは、
あえて間や、相手の言葉を繰り返したりということは必要かもしれない。
そこから空気感が伝わるはずだと思う。

あぁ、映画を観ながらも仕事の事を考えてるなぁ。
それにしてもランチ以降9時過ぎまで映画を観ていたなんて・・・