報道マンと話して | 中村由紀オフィシャルブログ Powered by Ameba

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自分の思いをつれづれに書きます。

体調は復活。というか復活させた。
友人の飲みました。
友人は震災後、ゆっくり飲むのは初めて・・・
というのも、大震災後直後に、被災地に入った報道マンです。

友人とは10年以上の付き合いで、
震災当時の夜に安否を問うメールが届いていました。


その後、ほぼ一か月連絡は取り合っていなかったのですが、
大震災の翌日に被災地に入ったという事を、知りました。

そして、今日、久しぶりに飲みました。

友人はすでに、報道のデスクという立場にいるので、
震災直後は、人をどう動かすかという作戦に携わり、
そして、自分も被災地に入り数週間、取材を続けたそうです。
骨の髄からの報道マンです。

本人は「まだ本当の哀しみが分らない」と言っていましたが、
現地での様々な光景や人々の姿を見てきて、
率直に表現できないところがあるのかもしれません。
(彼は元アナウンサーなので表現は長けている人です)
それだけ、現地の光景が凄まじいものだったのだと思います。

けれど、一番大切なことは報道だとういうことが
今回の大震災でわかったと話していました。

伝える使命感と、責任感を背負っている・・・・

私は自宅に帰って、さらにそれを感じて涙がこぼれました。
東京にいて放送に携わりながら、
何もできないともがいているけれど
現場にいって、現場を見て、現場を感じている人がいる。

多弁な彼が多くを語らなかっただけに、
その中身を感じました。

私は、その現場を見たいという衝動だけにもがいていた。

友人は、報道の生放送はもちろんだけれど、
特番に向けて、あらゆる視点で取材を続けているようです。

これから長引く復興にむけて視聴者に問いかける番組を作って欲しい。
友人に刺激を受けるとともに、何故か涙が止まらなかった。

友人が口にしなかった、現場の過酷さ、悲惨さを
別れた後に感じたからかもしれない。

その思いを残したかったので・・・・つれづれに書いています。
震災後、感じることが多いです。