大震災一か月 | 中村由紀オフィシャルブログ Powered by Ameba

中村由紀オフィシャルブログ Powered by Ameba

ラジオパーソナリティ中村由紀が「伝わる声」「会話」「話す」「聞く」「言葉」について語ります!ラジオパーソナリティ中村由紀オフィシャルブログ Powered by Ameba 

強い余震でしたね。
さっきのブログをアップした後、強い揺れを感じました。

大震災から今日で一か月、東京のキー局でも、
一か月を振り返り、その後の課題を見つめるという
番組編成だったと思うのですが、
生放送での大きな余震、
その後の気象庁や東京電力、保安院の会見など、
現場の生の情報を伝えているようですね。

私は、仕事が終わり自宅に帰った直後でした。
そして、一か月前の大震災直後と同じくTVをつけっ放しで
情報を得ています。


今回の大地震で、東京にいる私にとって、
3月11日の大地震もですが、
その後の原発、余震は、
自分の身に直接関わってくるものでした。

それは自分も感じろ、考えろと言われているように感じます。
大阪にいたころ、阪神淡路大震災を経験しましたが、
それ以上のものを感じます。

阪神淡路大震災の時は大阪でFMをしていました。
直後の映像や刻々と増えていく犠牲者の数に
言葉を失ったことは今回も変わりません。
常連のリスナーを捜して被災地を歩き、
避難所でリクエストを募りました。
その時の経験は、忘れられないことですし、
ラジオの仕事を続けたいと思った経験でもあります。

今回の地震では被災地に足を運ぶことも、まだ出来ていません。
けれ他人事とは思えないという気持ちが、とても大きいのです。

これは、阪神淡路大震災の神戸と大阪の距離感と、
今回の東日本大震災の東北と東京の距離感が、
また違っているからだと思います。
もちろん、阪神淡路大震災時に大阪でも被害がありましたし、
今回も千葉県や東京の湾岸地域では被害が大きいです。
けれども、あの時以上に、心理的な距離感が近いと感じます。

大震災だけではなく、原発事故の影響も大きいのですが、
被災地の事、他人事とは思えないという気持ちが本当に大きい。

それは、たぶん私だけではないと思います。

ですが、
放射線量が報道され、節電をしている東京在住の私と
番組放送をしている地方、実家のある関西地方とは、
温度差を感じることもあるのです。

実際に、大阪の実家と話して、
「どんだけのんびりしてんねん!」と思う事もありますし、
東海ラジオ本社の方と話して、東京との違いを感じます。

だからといって、不安や緊張感を押し付けるつもりはないのですが、
放送をする時に、どういうテンションでしたらいいのかとも考えした。

けれど、
今までしてきたことを、そのままするということ、
考えすぎずに、感じたままを伝える事が大切なのではないか。
それが大震災後、一か月で改めて思う事です。