有り難いことに、この仕事を初めてずっと、
基本的にはコンスタントに仕事をさせて頂いている。
仕事の内容は様々。
リポーター、パーソナリティ、司会、
ナレーション、キャスター、役者・・・・・などなど。
どれも色々な人と出会いがあってのお仕事ですが、
その中でも、ずっとインタビューには関わってきています。
大阪にいるころは、ほぼ毎日。
現在でも週3、4日は、どなたかにお話を伺っています。
どれだけの人数なんだろう・・・・・
そして、どれだけ失敗があって、
どれだけ緊張して、、
どれだけ「この言葉が聞けて良かった」と思ったか。
どの仕事も奥が深いのですが、
インタビューは、私の中では思い入れのある仕事でもあります。
以前、あるゲストに
「マイクのスイッチが入った途端、中村さんの世界になりますね。」
と言われたことがあります。
確かに、カフ(マイクのスイッチ)をあげた瞬間、
自分のスイッチが切り替わるのが分ります。
ある意味、私の世界へのスイッチ・・・・なんでしょうね。
私としては、
どうしたらゲストが話しやすい空気になるか、
その為に、どう盛り上げたら良いかなどを考えています。
そういう意味で、
自分の部屋に来て頂いている雰囲気と言いましょうか、
「私のスタジオへようこそ!」みたいな気分でカフをあげています。
一方で、
相手の懐に入るというか、
相手の息遣いに合わせるというようなところもあります。
インタビュアーとして、
私の個性を出すよりも、相手の色に近づいていく方だと思います。
それが良いか悪いかは別として・・・・・
日によっては、数時間で数人のゲストの方が
入れ代わり立ち代わりという時もあります。
デビューして間もない新人歌手の後に、
ビックネームの大物歌手にインタビューし、
それから、何度か会っている歌手の方に、ということも。
「その都度、相手に合った雰囲気や
言葉遣いをしたインタビューだった」と
ディレクターに言ってもらったこともあります。
自分で意図的にではなかったのですが、
自然に、そういうスタイルのインタビュアーになっているんでしょうね。
「インタビュアーも、もっと自分を出して」と言う人もいます。
その辺りの匙加減は難しいですね~。
以前は、大物の方を前にすると緊張ばかりしていました。
紅白に出場経験多数だったり、
武道館やドームなどでコンサートをされていたり、
過去にはTVで観ていた人だったり、
スタッフや取り巻きが大勢だったり・・・・・
緊張してパニックってしまい、インタビューも支離滅裂なんてことも。
相手の方には失礼なのですが、
「同じ人間なんだから。私と変わらない。」
と思うようにしたりなんてこともありました。
でも、インタビューしながら思うのは、
やはり相手を知りたいという気持ちが大事なんだなということ。
大物歌手も、新人歌手も、その人がどういう人なんだろうと。
明日も、イベントの仕事があるのですが、
その中で短いインタビューがあります。
スタッフの方がインタビュー内容も考えて下さっていますが、
それでも相手がどういう方が調べたり、思いをはせたり・・・・
やっぱり知りたいと思っているんですね。
そういうところからインタビューって始まっているんだと思います。
明日も楽しく、そして良い緊張感をもっていきたいです。