野沢那智さんといえば、
アラン・ドロン、アル・パチーノ、
ダスティン・ホフマン、ブルース・ウィルス・・・・
それとも、「パックインミュージック」のパーソナリティでしょうか。
いや、それとも「0011ナポレオン・ソロ」でしょうか。
その人の思い入れや、世代によっても違うでしょうね。
私は、TVの洋画劇場で聴いたアラン・ドロンの声かな。
とにかく歴史に名を遺した仕事が多い。
それを物語るかのように今日のお別れの会の出席者の数、
そして顔ぶれが凄かった・・・・
「今日は声優業界は仕事してませんね」というくらい。
名だたる声優さんや放送作家、プロデューサー・・・・
キョロキョロする私。
白石冬美さんと握手してしまった・・・・
戸田恵子さんの写真を撮ってしまった・・・・
故人を偲ぶ会なのに・・・・
けれど、野沢那智さんがつなげた人々の凄さを感じた。
そして様々な人の言葉から野沢さんの俳優として声優として、
ひとつひとつに一生懸命に真摯に対していた人柄が伝わった。
時には、まわりを振り回す勢いがあるくらい・・・・・
「すごいねぇ。私なんか、まだまだですよ」と、
隣で斉藤安弘さんがポツリと言っていた。
オールナイトニッポンの初代パーソナリティの人、アンコーさん。
いやいや、まだまだなんて、
あなたの口から出る台詞ではありません。
野沢さんの遺影を前に、
アンコーさんの、その台詞と聞くという、
なんか、すごい場に居合わせたと思った。
アンコーさんとは、何度かお話をさせて頂くこともあるのだけれど。
未熟者の話をキチンと聞いて下さる。
いつも私の目線まで落として話して下さっているのを感じる。
野沢さんもアンコーさんもラジオ深夜放送黄金時代を築いた人。
会場には、そういった人々が沢山。
私にとっては、雲の上のような人が、
こぞっていた会場を出た時、外は大雪・・・・・
偉人を偲ぶ雪でした。