人はそれぞれ言葉の捉え方が違います!「セルフ辞書」があるんですよ! | 中村由紀オフィシャルブログ Powered by Ameba

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GWに家族に久しぶりに会う方も多いのでしょうね。

昨夜、父親から電話がありました。
滅多に電話してこない父親なので心配しましたが、
どうやら弟と飲んでいたようです(笑

父親はメッチャ関西弁です!

一流企業の役職にいた父親ですが

「ほーでっか~」
「ほな、さいなら」

と話しているのを聞いて
幼い頃はヒヤヒヤしてました(爆笑

そして
「ほんまアホやなぁ」

とも父親に頻繁に言われました!
思春期には反発してましたが今は愛を感じます。

逆に東京に来た時に
「バカ」という言葉にギクっとしました。

それはセルフ辞書の違いですね!
セルフ辞書って、何?!

人は言葉を知らずに生まれてきます。
そして親や周りの環境から言葉を学んでいきます。

分かりやすい例だと方言ですね。
その土地の人しか通じない言葉もあります。

親の癖や環境の違いなどによって
微妙にニュアンスが変ったりします。
さらに教育で学んでいきますが
校風や先生の影響もあるでしょうね。

また本人の受け止め方の違い
その言葉に付随する体験の違いによっても変わってきます。

こういった言葉の情報を人それぞれに持っています。

これを私は「セルフ辞書」と言っています。
「セルフ辞書」はあなたの頭の中や意識の中にあります。

言葉を使う時にその辞書の中から選び発してるんですね。

私は関西人なので「アホ」という言葉には愛情すら感じます。
「ほんまアホやなぁ」と言われても傷つきません。

ですが「バカ」と言われるとグサっときます。
(今では慣れましたが・・・)
育ってきた環境や文化の違いですね。

このように
私達は過去に積み重ねた経験に基づいて言葉を使います。

そして
これからの経験によってドンドン更新されていきます。

人はそれぞれ経験も違うのでニュアンスが違うのは当たり前。

ですが
当たり前のことをウッカリ忘れて
自分の思った通りに相手に伝わっているはずと思い込んでしまうんですね。

ぜひ相手の辞書を読もうとして下さい。

言葉の一つ一つをチェックするという意味ではありません。
自分の辞書だけが存在するのではないと思う事です。

それが相手に寄り添うこと相手の意図を察することにつながります。

まずは
「相手は自分とは違う辞書を持っている」
と意識するだけで会話での相手に対する思いやりが生まれますよ。