5.これまでもあったし、これからも起こりうる災害への備えについて(令和5年2月定例議会)
ペットの同行避難等について
Q.防災に関して、区民から最もよく聞かれるのが、ペットの同行避難についてである。
現状、区は、どこの避難所でも同行避難ができるという認識だが、一方で、アレルギーをお持ちの避難者への配慮も必要なことから、避難所で一緒に過ごす同伴避難はどこの避難所でも認められていない。
そのことが区民に伝わっておらず、不安のお声が寄せられ続けている。
また、避難所によってはペットケージの設置場所が決まってないところがあり、備蓄されているケージも少ない状況なので、ペット関連の備蓄品の充実や避難所ごとのマニュアルの整備が必要となる。
さらに飼い主にも、同行避難と同伴避難の違いを知っていただき、ケージなど日ごろの準備をお願いする必要がある。
A.区では、避難所へのペットの同行避難を可能としており、同行避難に関するルールを区ホームページで周知しているほか、昨年12月に実施した防災フェスタにおいて、必要な備えについて啓発を行った。
今後も、同行避難における飼い主の義務や心構えを正しく理解していただけるよう、様々な機会を捉えて周知していく。
Q.区民のペット同行避難への理解を進め、隣人同士が安心して安全に避難するための、文京区ペット同行避難ガイドラインの策定と啓発が必要。さらに、各避難所マニュアルの策定も同時に行うべきだが、今後の方針を伺う。
A.地域防災計画の修正に合わせて、まずはガイドラインの策定を検討するとともに、それに基づく各避難所のマニュアルの作成支援や、ペットの受け入れに必要な備蓄品の検討を行っていく。
緊急一時避難施設等について
Q.昨年からのロシアによるウクライナ侵攻もあり、国民保護やシェルター等への関心が高まっている。
東京都は、ミサイル攻撃等の爆風などから直接の被害を軽減するための一時的(1~2時間程度)な避難施設、緊急一時避難施設として、文京区の32施設と区内にある9つの地下鉄駅を指定している。
それぞれの緊急一時施設はどのように安全性を確認され、選定されているのか、安全性が期待できる理由を伺う。
また、今指定されている緊急一時施設の安全機能をさらに高めるための改修の必要性や、避難の方法、今後の国制度等を活用したシェルター等の避難場所の増設について、お考えを伺う。
A.緊急一時避難施設は、本区からの調査回答を踏まえ、都が国の基本指針に基づき、コンクリート造り等の堅ろうな建築物や地下施設について指定している。これらの施設を活用した適切な避難行動をとることで、被害を軽減できる可能性を高めることが期待される。
なお、緊急一時避難施設は、既存施設の活用を図るものであり、現時点で改修予定はない。
区では、避難施設や警報発令の際の避難行動について、引き続き周知に努めるとともに、今後、国がシェルター等、避難施設に関する新たな方針を定めた際には、その方針を受けて、必要な対応を進めていく。