4.人生100年時代を見据えた働き方・就労支援、生涯学習について(令和5年2月定例議会) | 上田ゆきこのブログ

4.人生100年時代を見据えた働き方・就労支援、生涯学習について(令和5年2月定例議会)

就職氷河期世代の就労支援について

 

Q.私が初当選した2007年、朝日新聞1面の連載、“ロストジェネレーション”が始まり、読み始めてすぐに、「私たちのことだ」とわかった。

 そのときから、就職氷河期世代、ロストジェネレーションに関する政策は私のライフワークである。

 就職氷河期世代の非正規労働者の多さや人生設計の遅れは、当事者のみならず、将来の社会保障の揺らぎにつながり、どの世代においても自分事のリスクである。

 国の就職氷河期世代向け活躍支援事業は支援の実績としては3年で非正規労働者の正規雇用化30万人という目標に対し、3万人の就職にとどまり、目標を2年延長している。国を挙げて、いっそうの取り組みが求められている。

 区としても、例えば、職員構成の世代間バランスの改善や区内企業への就職マッチングの数など、目に見える数値目標を設定し、総合戦略に追加して、取り組むことが必要であると考えるが、お考えを伺う。

 

A.区内中小企業に対しては、多様な地域人材確保・活用支援事業において、マッチング支援を実施しており、「文の京」総合戦略の主要課題の一つである「中小企業の企業力向上」に盛り込んでいる。
 本事業は、参加者に最も適すると見込まれる企業へのマッチング支援を、就業開始まで継続的に行う事業であり、就職件数のみで実績を測るのは馴染まないため、数値目標を設定することはしていない。

 また、本区の職員採用において、特別区人事委員会が実施する「就職氷河期世代を対象とする採用制度」を活用し、採用に努めている。ただし、年度によって需要数が異なるため、数値目標を設定することは難しいと考える。

 

 

大人の学習環境の整備について

 

Q.文京区は図書館の閲覧室の少なさから、自習スペースの増設が求められてきた。

 新しい大塚地域活動センターでは多目的スペースを子どもたちの自習に使う取り組みが始まると聞いており、小石川図書館の建て替えにより、閲覧・学習スペースを拡充することは検討会報告にもある。

 子どもの学習環境の整備は優先されるものの、再就職や転職活動のための資格試験勉強など、大人にも学習スペースなど生涯学習の環境整備は大切である。

 そう考えれば、より一層の区有施設等のスペースの捻出が必要となる。以前からお願いしている区民会議室等の空き室を利用した学習スペースの確保のしくみを早急に検討していただきたい。お考えを伺う。

 

A.現在、汐見地域活動センターでは、オープンスペースを自習スペースとして使用している。

区民会議室等の有料貸出施設の学習スペースへの活用については、直前の貸出申請も受け付けているなど、施設運営面での課題もあることから、これらの貸出状況等を踏まえ、引き続き研究していく。