令和4年度予算編成に対する要望書を提出しました。 | 上田ゆきこのブログ

令和4年度予算編成に対する要望書を提出しました。

要望内容は以下の通りです。

 

令和 3 年 8 月 4日

文京区長 成澤 廣修 様

教育長  加藤 裕一 様

 

文京区議会 会派 創〔sow〕

幹事長  上田 ゆきこ

副幹事長 品田 ひでこ 

       宮崎 こうき

 

 

令和4年度予算編成への提案について

 

令和3年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止策等、区民の命と健康を守るためにご尽力いただき、特にPCR検査やワクチン接種の体制づくりは、組織を挙げて取り組まれたことに感謝申し上げます。

長引くコロナ禍に対応するため、令和4年度予算編成にあたり、会派 創〔sow〕の課題解決型の政策提案にご注目いただき、会派の政策が実現されますようご査収ください。

 

 

一、重点要望項目

 

1. 新型コロナウイルス感染症拡大防止策の強化とワクチン接種の円滑な執行を。

2.早期の景気回復のために、区内中小企業や商店への継続的な経済支援を行うこと。

3.B−ぐる第4路線の早期計画と乗り換えにより区内を隈なく移動できる公共交通に。

4.食育の観点と食習慣の形成のため、小中学校の「給食の無償化」を実現すること。

5.コロナ禍による高齢者の外出控えと運動不足に対応した「ウォーキング大作戦」等の実践的なフレイル予防策を。

6.近年の気候変動の影響による豪雨災害に対応したインフラ整備や感染予防を意識した避難所運営を。

7.後期高齢者の増加に対応できる介護体制、また、介護従事者の人材確保と処遇改善を。

 8.小石川図書館と竹早公園の一体的整備については、区民の意見を反映させた実施計画になるよう、早急に具体的な改築スケジュールを示すこと。

  9.全ての就学前児童への確実な幼児教育の実践と保育の質の向上を。

10.子どもの遊び場の増設や区民の一人当たり公園面積の拡充を図り、みどり豊かなまちづくりと心身の健康づくりをさらに推進すること。

 

二、分野別要望項目

 

 子ども・子育て

 

(1) 子どもの健康維持

①  新型コロナ変異ウイルスの感染拡大を防止するため、保育園・幼稚園・育成室等の保育従事者への定期的なPCR検査を行うこと。

②  R2年4月28日~12月31日に生まれた子どもは「特別定額給付金」、「東京都出産応援事業」いずれの対象にもならず、不公平感が生じているため、事業の狭間にあたる乳児1人につき10万円相当の支援を独自に区として行うこと。
 

(2)待機児童対策

①保育所の入園については、より保護者の希望にそえる園に入所できる対策を講ずること。今後も保育需要は減らないと予想されるので、新規園の誘致を続けること。

②全ての区立幼稚園・保育園の認定こども園化(0歳児~)を進めること。

③幼児教育・保育カリキュラムに基づく幼児教育を、区内全ての就学前児童教育・保育施設で確実に実践すること。

④園庭のない保育園対策のため、子どもの遊び場を早急に増やすこと。

空き家対策事業のスキームを援用した土地活用も検討されたい。

⑤育成室と放課後全児童向け事業のコロナ感染予防策を徹底すること。

 

(3)子どもの貧困

①新たに“文の京こども弁当”を区内飲食店で考案し、子どものいる家庭や育成室等に安価で販売できるしくみをつくること。また、飲食店支援にもつなげること。

②子ども宅食プロジェクトは、季節を感じる食材を加えて配食すること。

③オンラインを活用した学習支援のしくみを整え、学力保証を図ること。

 

(4)障がい児支援

①保育園における医療的ケア児の受け入れは、数値目標を設定し、拡大を図ること。

②スターティングストロングプロジェクトは、全ての就学前保育・教育施設で活用すること。

 

(5)病児・病後児保育

①病児・病後児保育の充実を図るため、特に小石川地域では都立大塚病院との連携等により早期に新設すること。

②問診・予約・キャンセル等が、迅速かつ効率的に行えるよう、利便性の高いオンライン予約システムを開発すること。

 教育

 

(1)新しい教育モデルへの対応

①GIGAスクール構想の確実な実践に向け、ハイブリット教育の内容を整備し、「主体的で深い学び」に繋げること。

②ICT等を活用した個の能力に合わせた双方向の教育を行い、児童生徒の英語力やプレゼンテーション能力向上に繋げること。

③不登校児童生徒のための文京区立オンライン小学校・中学校を創設すること。

④スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、学校図書司書の専門性が生かされる教育環境を整えること。

 

(2)学校施設

①教育及び保育施設へのエレベータ設置等バリアフリー改修は、改築のタイミングに関わらず前倒しで進めること。

②学級編成の見直しと児童数の増加による教室不足には、迅速に対応すること。

 

(3)食育・健康教育

①食育の観点と食習慣の形成のため、小中学校の「給食の無償化」を実現すること。

  ②ICT教育やeスポーツ等が、児童生徒の視力の低下に繋がらないよう対策を講じること。

 

(4)青少年育成

①b-labは青少年の健全育成に効果を上げているが、交通アクセスの面から利用する生徒の地域偏在が指摘されている。大塚地域活動センター跡地に新設すること。

②育成室は民間の力を借りて増設すること。

 

(5)特別支援教育

①特別な支援が必要な児童生徒が、希望する学校に通えるよう環境を整備すること。

  ②友人の個性を互いに認め合い、他者を思いやる心を涵養し、自然と合理的な配慮ができるような「インクルーシブ教育」を実践すること。

 

 

 

 

 

 

 

 健康・福祉

 

(1)感染症対策

①働く世代が新型コロナワクチンを接種しやすいよう、土日・平日夜間枠を増やすこと。

②感染力の強い変異ウイルスが流行拡大しているため、保育園・幼稚園・小中学校・育成室の教職員等に定期的なPCR検査を行うこと。

③感染症対策、ネウボラの需要の増加、地域包括ケアシステムの構築、保育所の医療的ケア児やアレルギー児への対応、地域防災における衛生管理等に対応するため、保健師をさらに増員し、合わせて保健所機能の強化を図ること。

 

(2)健康づくり

①特定検診事業は、平日夕方(18時~19時半)にも実施し、受診率向上を図ること。

②健康センターは、区内大学と連携した運動指導等のソフト事業のみを残し、ハード事業は民間スポーツ施設の利用料補助などに移行し、区民が身近なところで健康づくりに取り組めるよう見直すこと。

③不妊治療助成の所得制限を撤廃すること。

④介護保険料及び国民健康保険料が上がりすぎないよう対策を講ずること。

 

(3)高齢者福祉

①戦略的なフレイル予防策を推進するため、「ウォーキング大作戦(インセンティブ付き)」や楽しい栄養指導等を実践すること。

②軽度認知障害や認知症の早期発見・治療のため、区内外の研究機関や医薬品メーカーとタイアップした認知症改善プロジェクトを進めること。

③高齢者あんしん相談センターを今の4圏域から地域活動センターと合わせた9圏域とし、さらに相談機能を充実させること。

 

(4)障がい者福祉

①  老朽化が進みバリアフリー不完全な、社会福祉法人文京槐の会「は~と・ぴあ」の改築を早期に行うこと。

②  障害の有無による情報格差をなくすため、公報など障がい者対応の迅速化を図ること。

③  障がい者グループホームの増設を加速させ、地域生活を支援すること。

④  障がい者差別解消条例と手話言語条例を制定し、心のバリアフリーをさらに進めること。

 

 

 

 

(5)生活福祉

①孤独・孤立対策には、保健衛生部・福祉部・区民部・子ども家庭部・教育推進部等が連携し、早期発見・迅速な対応を図ること。

②文京区ひきこもり支援センターにおける家族の相談や親亡き後生活の支援事業等をさらに充実させること。

 ③ヤングケアラー支援について、保健衛生部・福祉部・子ども家庭部・教育推進部等が連携し、早期発見・迅速な対応を図ること。

 

 

 産業・コミュニティ

 

(1)産業振興

①長引くコロナ禍に対し、早期に景気回復できるよう、中小企業や商店の継続的な経済支援を行うこと。

②社会保険労務士会等と連携して、中小企業や商店街に働き方のアドバイスを行うこと。

  ③専門の経験やノウハウを有する優秀な人材を中小企業や商店に派遣できるよう、早期に「キャリアセンター」を創設すること。

 

(2)コミュニティ

  ①江戸川公園の花まつりを加えた花の六大まつりにすること。公園内だけでなく、飯田橋・御茶ノ水方向の神田川沿いに桜を植樹し、江戸時代の風情を復興させること。

②区民協働による地域活性化に対する助成制度を新設すること。

 

 文化・芸術・生涯学習・スポーツ

 

(1)文化・芸術振興

①改修中の文京シビックホールの事業継続やPRを兼ねて、公園や再開発の広場等を活用した野外コンサートを計画すること。

 

(2)生涯学習

①全ての図書館にICタグを早急に導入し、自動貸し出し機を設置すること。閲覧スペースの拡大、貸出カウンターと返却ポストの増設、全館に書籍除菌機を設置すること。

 

(3)スポーツ振興

  ①文京区には講道館・東京ドーム(野球殿堂博物館)・日本サッカー協会などが集積するスポーツの聖地であるので、「区民ひとり1スポーツ」を目標に事業展開を図ること。

 まちづくり・環境

 

(1)まちづくり

①後楽園駅からシビックセンターへつなぐペデストリアンデッキを早期実現すること。

②環状三号線道路計画は、道路予定地や周辺住民の意見・要望に寄り添って進めること。

③まちづくりを進める上で、安全や景観、環境等の課題解決につながるよう、事前調整のしくみを機能させること。

 

(2)バリアフリー化

①公共施設の新築改築の際には、必ず様々な障がいのある当事者のモニターチェックを行うなど、バリアフリーとユニバーサルデザインをさらに展開していくこと。

②シビックセンターから区民センターまで地下でつながるコンコースを創設すること。

③障がい者や観光客のためにも、文京区内のバリア状況が見られる統合的な電子バリアフリーマップを区民参画で作成すること。

 

(3)公園

①公有地の有効利用や民間遊休地の活用により、ボールが使える子どもの遊び場の増設と児童遊園のリニューアル工事のスピードアップを図ること。

②大塚公園は、安全性と利便性を高めるため、みどりの図書室と一体的な整備を行うこと。

 

(4)自転車

①自転車専用レーン上に駐停車している車が多く大変危険である。自転車が走行中、車道側に避ける必要のない「自転車歩行者道」か「自転車専用道」にするよう国や都に申し入れること。

②使い勝手のいい平置きの「一時利用自転車駐車場」を増設すること。

③自転車駐輪場の「定期利用制」使用料は、隣接区との整合性を図り、再算定を行うこと。

④自転車の違反運転の取り締まりの強化を警察に申し入れること。

また、自転車損害賠償保険加入をさらに推進すること。

 

(5)環境

  ①可燃ごみとして捨てられる衣類を減らすため、民間の店舗等、回収拠点を増やすこと。

②区の調達においては、ワンウェイ(使い捨て)のプラスティック製品は除外し、区民への啓発を強化すること。

③環境や福祉に配慮した消費活動が行われるよう、エシカル消費への理解と実践の輪を広げること。

④  区として、「ゼロカーボンシティ宣言」を行い、CO2排出量0(ゼロ)を目指すこと。

(6)道路・交通

①巻石通りの無電柱化工事の期間を短縮し、工事期間中は、利用者や住民の安全通行を図ること。

②Bーぐる第4路線(大塚・白山・千石)を早期に計画すること。

 

 

 防災

 

(1)防災センター

①防災センターにドローンを活用した災害情報の収集体制を確立すること。

区民協働によるSNSを活用した情報収集を行うこと。

②災害時要支援者の実態把握と地域連携による支援が実用的なものとなるよう訓練を行うこと。

 

(2)震災対策

①不燃化特区の対象地域の建て替えや除却は、さらに推進すること。

②崖地改修や耐震補強工事等の助成を進め、防災に強いまちをつくること。

 

(3)水害対策

①  近年の気候変動により頻繁に起きるゲリラ豪雨や100mm/hクラスの降水量に対応した水害対策ができているか再点検を行うこと。

②  東京メトロと都営線が連携し、地下鉄への雨水流入を防ぐ浸水対策訓練を必ず行うこと。

 

(4)避難所

  ①全ての避難所を対象に、感染症に対応した避難所運営マニュアルのオンライン説明会を開催すること。  

②  ペットの飼い主に、災害時の役割について啓発を行うこと。

③  明らかに一般避難所での避難が困難な要支援者については、福祉避難所への直接避難ができるしくみを早急につくること。

  

 

 

 

 

 

 

 ダイバーシティ

 

(1)ジェンダー平等

①男女協働推進計画における、区男性職員の育児休業の取得を義務付けること。

②区内企業等におけるセクハラ・パワハラ・マタハラ・SOGIハラ等のハラスメント防止対策、障がい者への合理的配慮を、区事業の総合評価落札方式のポイントに算定すること。

 

(2)性的マイノリティ

①パートナシップ宣誓受領証を活用したLGBTの方の様々な生活支援事業を増やすこと。

 

(3)国際化

①在住外国人が文京区で住みやすいよう多言語表示等に取り組むこと。

②様々な難民支援機関と連携して、難民への理解を深める事業を増やすこと。

 

 

 行財政運営

 

(1)行財政改革

①DXを全庁的に展開し、電子申請をさらに進めること。

②使用料・手数料等の負担軽減と不公平を是正すること。

③雇用実態モニタリング調査は、事業改善に効果を上げているので拡大すること。

④公契約条例を制定すること。

 

(2)公共施設マネジメント

①スポーツセンターと総合体育館から離れている地域には、区立学校のプールを温水化して、区民利用を図ること。

②交流館等、老朽化した施設については、地域の課題解決に資する施設となるようリニューアルに向けた検討を始めること。