③令和3年度決算総括質問-歳出について(ⅰ)性質別経費
〇会計年度任用職員の増加について
Q(上田)
人件費は、前年度比4億5,900万円、2.2%の増の212億3,500万円となっている。これは会計年度任用職員の増等によるもの。
以前から懸念しているように、会計度任用職員の増がすなわち女性専門職の非正規労働の増加につながっているのではないか、確認を求める。
A(総務部長)
区の会計年度任用職員数は、令和4年3月1日時点で男性が390人、女性が1,456人。
前年の 同月時点では、男性が379人、女性が1,367人と、男性が11人、女性が89人増加している。
会計年度任用職員の配置は、業務の内容や業務量に合わせて適切に行っている。
また、期末手当の支給など給与等の待遇面についても改善が図られていることから、男女を問わず働きやすく、応募しやすい環境が整っているものと考えている。
今後も、区を取り巻く様々な状況に応じて、正規職員とともに会計年度任用職員の適切な配置と処遇改善に努めることにより、質の高い区民サービスの提供を進めていく。
〇春日・後楽園駅前地区市街地再開発事業への補助金について
Q(上田)
投資的経費は、春日・後楽園駅前再開発事業の終了が近づき、再開発事業助成等が大幅に減っていますが、同地の再開発にはこれまで多額の税金が投入されてきた。
これまでの同再開発への補助金総額は3年度末で累計いくらになったのか、完成までいくらになるのか。
また、春日後楽園駅前再開発の近隣地域への波及効果等について、現状と来年12月の完成後について分析を伺う。
A(都市計画部長)
令和3年度末までの補助金総額は237億4,800万円で、令和4年度以降の補助金交付はない。
次に、近隣地域への波及効果等についてですが、現時点では南街区が一部未完成ですが、街区の中央を南北に貫くグリーンバレーにより、安全で快適な歩行者空間、緑に囲まれたオアシス空間を創出しており、連続して配置された商業施設により、にぎわいも創出されている。
また、グリーンバレーには非常用トイレや防災井戸なども整備されている。
全体工事完了時には、南街区の地下広場に整備され、南北線、大江戸線及び公共駐輪場と接続する。
これにより、グリーンバレーやバス停留所までバリアフリーに配慮した動線が確保されるなど交通結節点機能が強化される。
さらに、地下広場は帰宅困難者の一時滞在施設としても位置付けられております。これらの整備により、周辺地域を含め、人々を引きつける魅力ある空間の形成や防災性の向上に資すると考えている。
○委託契約等に係る労働者の労働環境の把握について
Q(上田)
物件費は、前年度比74億5,600万円、34.5%増の290億6500万円となった。
新型コロナウイルスワクチン接種に係る60億3,700万円の増は大きい要因で、こういった委託経費等が増大している中、委託事業者等で働く方たちの労働環境をどのように確認しているか。
A(総務部長)
契約履行の品質向上のためには、受託者における労働者の労働環境の整備は重要なものと考えている。
労働環境の把握としましては、現在1億円を超える工事及び委託契約の中から案件を抽出して、社会保険労務士等による労働条件モニタリングを実施しており、労働環境の改善に寄与していく。
建物管理業務や受付業務委託等の日々履行型の業務委託においては、日々の業務責任者からの報告、連絡等を通じて労働環境の把握を行い、必要に応じて助言や指示を行うことで、適切な労働環境の確保を図っていく。