前田邦博議員を心から尊敬します。 | 上田ゆきこのブログ

前田邦博議員を心から尊敬します。

前田邦博議員とは10年同僚として働いてきましたが、前田さんの性自認について本人から直接聞いたことはありませんでした。
 

前田さんの性的志向について、陰でいろいろ言われているのを聞いたことはありましたが、その度に前田さんのいないところで前田さんの性自認について口にしてはいけないとずっと思ってきました。


今朝、役所ですれ違ったときは変わった様子がなかったのに(スーツだから変だとは思ったけど)、夕方(それも前田さんに頼まれた会派の仕事の作業中・笑)このニュースを知って驚きました。


昨日、ちょうど品田議員と3人でLGBTの交流会を運営されている区民の方のお話を聞きに行った際に、


私が、


「LGBT当事者の方のお話を聞くことは大切ですが、LGBTの方が必ずしもカミングアウトされる必要はないと思います。職場等で仕事をしたりする分には、同僚の性的志向は特に関係ないですし。


 日本社会はなんとなくこっちのほうが善という二元論で価値を体系付けるところがあって、女性である私ですら、もっと強くありたい…もっと賢くありたい…もっと…等の思いが強くて、その価値観の中で努力して、どこかで“名誉男性※” (※注:「育休世代のジレンマ」中野円佳著より)を目指していたことに最近やっと気づきました。自分が“普通の女性”であると、そのままの自分を認められなかったんです。


 LGBTの方で、努力して社会的な地位を築いてきた方がカミングアウトされるということはさらに大変なことです。確かに社会的なインパクトがありますし、LGBTへの理解を広げる上では大きな力になりますが、一方で社会的な価値の中で努力してきた自分と社会的にまだ理解が進んでいない性的マイノリティである自分との間で、アイデンティティがなかなか統合できないという大きなリスクがあるのではないでしょうか。」


という趣旨のことを言いました。


そのとき前田さんが「そっか“名誉男性”か。そのままの自分か。」とあいづちを打っていたのを思い出すと、今日の告白は前から決めていたことなのかもしれないけれど、もしかしたら、そのミーティングで後押しされた部分があるのかもしれない、と思い、胸がいっぱいになりました。


確かに私はどこかで前田さんへのメッセージのつもりでその言葉を言ったのだと思います。
別に言わなくていいと思います、と。
前田さんは今のままでも議員としてとても立派で尊敬する先輩なんですから、と。


でも、今日のニュースを聞いて、率直に「ずっと言いたかったことが言えてよかった。」と思いました。そのままの自分で大丈夫とご自分で強く納得されたのだとわかりました。


そしてその自己肯定のメッセージは多くの同じ悩みを抱える方をあたたかく励ますと思います。


このニュースが多くの方に届き、多様性と寛容の大切さが広がっていくよう祈っています。


前田議員を心から尊敬します。



NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106093521.html

Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl…

日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO18577230W7A700C1CR8000/

前田さんコメント
https://m.facebook.com/story.php…


フェイスブックページ”上田ゆきこOfficial”
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1351946568245970&id=378042172303086