【インターンシップ 松岡さんの日報】3/2 総務区民委員会 | 上田ゆきこのブログ

【インターンシップ 松岡さんの日報】3/2 総務区民委員会

 総務区民委員会では男女平等参画推進計画、防災計画、防犯対策など多岐にわたるテーマが議論されました。

 中でも私が関心を持ったのは、区が発表した「性自認および性的指向に関する対応指針」に対するパブリックコメントです。これは区の職員や教職員が多様なセクシャリティに対応した公共サービスを提供するための指針に対して、区民が意見を提出したものです。

 教育現場、公共サービスの現場における多様なセクシャリティへの理解促進を歓迎する意見がある一方、今回のような指針の導入によって日本の「伝統的な家族制度」や「本来の性(生物学上の性)への誇り」が失われる可能性があるとの意見や、「性自認は学校ではなく各々の家庭で教育すべき」、「発達段階にある子どもに本来の価値観を混乱させる教育をすべきではない」などの意見も寄せられました。

 しかしながら、性自認や性的指向は個人の意思によって自由に決められるべきものであり、そこに優劣をつけるのは不可能ではないでしょうか。行政による多様なセクシャリティに関する人権教育は差別をなくす鍵にはなりえたとしても、その人が本来望む性自認や性的指向を妨げるものにはなりえないように感じました。パートナー制度の拡充に加えて、区民への周知や啓発も進めていくことが非常に重要だと実感しました。