公共施設マネジメントについて:平成28年9月定例議会一般質問⑦(問答) | 上田ゆきこのブログ

公共施設マネジメントについて:平成28年9月定例議会一般質問⑦(問答)

<公共施設マネジメントについて>

 

Q30

公共施設等の総合管理計画は11月の素案報告に向けて検討を進めているところだが、この計画が目指すアウトカムを改めて伺う。

 

A30

本計画により、人口構成の変化等による公共施設等の利用需要の変化への対応と、中長期的な視点に立った公共施設等の維持管理コストの平準化が可能になるものと考える。

 

 

Q31

今後の公共施設の運営にはランニングコストの削減という意識ももって、できるところからなるべく早く対応を始め、さらに改修等の機会があれば、ランニングコストを意識した計画を立てていくべきではないか。

 

A31

公共施設等を管理運営するにあたって、ランニングコストを意識することは、重要であると認識しており、削減のための様々な取り組みを行っている。今後も、公共施設等を改修・改築する際には、ライフサイクルコスト全体に配慮し、その圧縮を図っていく。

 

 

Q32

ランニングコストがあまりにも高い場合には思い切って改修等の順番を上げてしまうのも有効な方法である。そういったことが明示的になる仕組みをつくってはどうか。

 

A32

公共施設の管理運営計画において、施設類型ごとの基本方針を立てる中で、ランニングコストの視点も踏まえた改修等の方向性について、検討していく。

 

 

Q33

区内施設のいくつかがオープン後に不備が判明するなどの事例が相次いでいる。公共施設を新設・改築する際に、計画段階・完成後に施設の検証委員会を立ち上げてはどうか。バリアフリーや設備の観点、利用者目線、管理者目線、実現性等の視点による設計図のチェック。モニター等による使い勝手の検証。責任の所在の明確化。などのチェック基準をもって点検してはどうか。

 

A33

これまでも原因が明らかな不具合は、原因者の負担による改善を求めてきた。

施設の設計、工事施工及び管理運営については、それぞれの段階で、関係各部で十分協議しながら取り組んでいるが、複数の機能が求められる複合施設等の案件については、多様な視点を取り入れた点検体制の構築も含め、適切な対応等を検討していく。

 

 

Q34

タウンマネジメントの観点で公共施設を再点検することが必要。場合によっては足りない機能をその地域の拠点である公共施設が補えるように追加してはどうか。

 

A34

本計画を策定するにあたり、現在、施設の類型ごとの配置状況や利用状況等を調査している。今後、本区の地域特性や公共施設に対する利用需要を踏まえ、区全体として公共施設の利便性を向上すべく、類型ごとの基本的な方針についての検討を進めていく。

 

 

Q35

偏在解消ために区内にまんべんなく新たに様々な施設を建てることは難しいが、それよりもB―ぐるを活用して、区内の様々な地域の方に施設を利用していただきやすいようにする方がイニシャル・ランニング両面からコストがかからない場合がある。今一度大きな視点で区内施設の区民利用の動線を再点検し、区施設間を結ぶようB―ぐるの路線拡大を検討していくべきではないか。

 

A35

現在のコミュニティバスのルートは、公益性と経済性のバランスを考えた上で、公共交通を必要とする度合いが高い地域を中心に運行している。バスの路線拡大等には、バスや乗員の増等の算定、運行可能道路の検証と都バス既存路線との重複調整等が必要となる。

そのため、本年度は、外部委託により、路線拡大等に関わる課題整理を行っているところであり、来年度以降については、路線拡大等の可能性の有無を判断するための本格調査を予定している。

 

 

Q36

2020年に向けて、研究が加速しているAI(人工知能)を活用した自動運転が導入された際はB-ぐるの経費を大幅に削減できる可能性がある。そういった将来も見越したB-ぐるの未来を考えてはどうか。

 

A36

人工知能を活用した自動運転車の導入については、実証実験中であり、今後、費用対効果とともに、安全性の十分な検証が必要と考える。

 

 

Q37

福祉センター周辺は区内全域から区民の方が利用される。巻石通りのバリアフリーに関して沿道住民にアンケートをとったが、今後どのように整備を進めていく予定か。また、各公共交通機関からの動線の改善はどうか。

 

A37

アンケートには、歩道が狭い、傾斜がきつい、などの多くの回答が寄せられ、また、個別箇所の改善要望もいただいている。今後は、これらの意見も踏まえて巻石通りのバリアフリー基本計画を策定し、順次、整備を行っていく。

 

Q38

児童館のリニューアル等でb-labのような中高生のよりよい居場所を増やすか、B-ぐるによる循環等でより多くの生徒が利用できるようにすべきではないか。

 

A38

b-labについては、利用者から、事業や施設等を高く評価するご意見をいただいている。引き続き、参加型の事業を通して、中高生の自主的な活動を支援する機会を創出するとともに、より多くの生徒が利用できるように、訪問型事業として、全区立中学校への「出張b-lab」を実施し、中高生の居場所として充実させていく。引き続き、児童館においても中高生の利用を促進していく。