利用参加者型のバリアフリー基本構想策定について:平成27年6月定例議会一般質問②(問答) | 上田ゆきこのブログ

利用参加者型のバリアフリー基本構想策定について:平成27年6月定例議会一般質問②(問答)

<利用参加者型のバリアフリー基本構想策定について>

<質問7>
 車いすの障がい者の方、杖をついた高齢者の方、ベビーカーの子育て世代などが、福祉センターへたどり着くまでの道のりにストレスがないように利用者目線で改善していかなければならない。この地に福祉センターを建設するにあたっては、最初から、巻き石通りの幅員や勾配、段差について、江戸川橋駅エレベーター、都バスからの動線整備と課題があげられていたはずである。それらをオープンまでにどこまで解消し、現在どのくらいまでバリアフリー化が進んでいるのかを聞かせていただきたい。

<答弁7>
巻き石通りの歩道は、総合福祉センターの建設に伴い、エントランス部分と一体化することで、段差の解消と入り口部分の拡幅を行っている。また、現在工事中の江戸川橋駅のエレベーターは、来年度には供用を開始する予定である。一方、バス停や近隣からの動線には、段差などの課題があることから、引き続き対応策について検討していく。


<質問8>
 バリアフリー基本構想策定協議会において、まちづくりワークショップが開かれるそうである。他人にはわかりにくい街なかのバリアを利用者目線で実際に歩きながら確認し、計画に反映していくことはとても有効である。ぜひ、障がい者や高齢者、親子連れ等、バリアを感じ可能性のある方たちと一緒に調査し、特に福祉センター周辺については綿密なスケジュールを立て、計画的に整備すべきと考える。今後の整備スケジュールについて伺いたい。

<答弁8>
 本年度策定する「バリアフリー基本構想」で、区内全域を重点整備地区に指定した上で、来年度以降、地区別整備計画を策定し、地区の実情に即してバリアフリー化を進めていく。なお、地区別整備計画を策定する際には、地域の実状を反映するためのワークショップ開催等についても、適切に判断していく。


<質問9>
 6月1日に道路交通法が強化され、自転車通行への指導が厳しくなった。春日通他区内設置の自転車レーンについては、近隣住民から整備が不完全なので事故などの危険な場面を何度か見たなどという不安の声を多く聞いている。現地を確認し、地域住民の証言を聞いて、安全になるよう工夫する必要がある。バリアフリー基本構想策定協議会でも障害のある歩行者にとって、自転車通行の安全は非常に重要だとの発言もあった。地域住民の声が自転車行政にきちんと反映されるよう現場から声を上げて、区内の自転車道の安全のための調整・指導を道路管理者と協議していっていただきたいと思う。お考えを聞かせていただきたい。

<答弁9>
 自転車レーンの安全対策については、これまでも、道路管理者や交通管理者等と検討を進めてきたが、今後は、バリアフリー基本構想策定協議会などのご意見も踏まえ、更なる改善策について、関係機関と協議をしていく。


<質問10>
 バリアフリー基本構想策定協議会の傍聴者の方からは「協議会の中で傍聴者の声を聞く時間も少し取ってもらえないか」「協議会メンバーの皆さまには熱心にご議論いただているが、委員の選定については、代表性、バランスについてもう少し工夫があっても」という意見をお持ちの方がいらっしゃった。最終的なパブリックコメントだけではなく、協議会の途中で都度、傍聴者のご意見を聞く時間や、一緒になった拡大ワークショップなどを行って様々な意見を吸い上げるバリアフリー基本構想を策定していただきたいと考えるが、いかがだろうか。

<答弁10>
 協議会とは別に、本年度開催する地域懇談会や、心のバリアフリーワークショップ、素案でのパブリックコメントによる意見募集などを通じて、区民のご意見をいただく機会を設けている。