インターン小野さんの日報⑥ | 上田ゆきこのブログ

インターン小野さんの日報⑥

今日は、竹中治堅さんの「参議院とは何か 1947~2010」を課題図書として読みまし
た。読書会の今月の課題図書で私もとても参加したかったのですが、都合が合わず参
加できないので、上田さんに本をお借りして読んだ次第です。
政治について書かれた本はあまり読んだことがなく、知識がない私には難しいかなと
思っていたのですが、豊富な脚注でなんとか理解しながら読み進めていくことができ
ました。
本の感想としては、本書の要旨である、「参議院が非常に広範囲な政治過程に影響力
を及ぼす」という着地点に向かって、具体的な例から反論から考えられる余地、参議
院のことだけにとどまらない詳細な内閣の歩みやデータなどを以って記述がなされて
いることに本書の読者への配慮が伺え、政治に関しての知識が教科書止まりの私で
も、本書の説明は分かりやすく頷きながらページをめくることが多かったです。
教科書では衆議院の優越という言葉の理由として、「参議院に比べて任期が短く解散
もあるため、衆議院は国民の意見をより反映させると考えられているから。」と暗記
事項のようにどの参考書を見ても一辺倒の解釈しか書いておらず、当然文字通り、衆
議院の優越で頭の中にインプットしてしまい、自分の中で「参議院<衆議院」のよう
な関係性が出来上がってしまっていました。しかし政治過程の広範囲に及び参議院の
影響力があることを本書を読んで理解し、参議院を知ることで、政治の在り方ひいて
は国の在り方が見えてきたように思います。
今まで読んでこなかったジャンルや形態の本を読むことも自分の教養として身につく
ことがたくさんあると感じたので、どんどん色々なジャンルの本に挑戦していきたい
と思いました。