小説家 辻村深月さんの本
「あなたの言葉を」

「毎日小学生新聞」で連載された
エッセイをまとめた本です。
〈おおまかな内容〉
- じぶんの心を知る
「立ち止まって」
考えることが大切な話。
- 書くこと つくること
無理にいろんな情報を
詳しく書くより、
気持ちに沿って書くと
読む人の心にも残ること。
- 読むこと
運動すると
体が鍛えられるように、
本を読むと
心が鍛えられる話。
「なぜ、大人なのに、子どもの気持ちがわかるのか?」
それは、「私も昔、子どもだったから」。
当たり前のことですが、すべての大人は昔、「子ども」でした。
ひとつひとつが
読み切りになっていて、
どれも
子どもの「微細な感情の動き」
が、手にとるようにわかる。
「いま、子どものあなたは
こんなことが
あるかもしれないけど、
大人になったら
役に立つから
その気持ちを大切にしてね」
大人の立場から
やさしく伝えていて
胸がジーンとしました。
その時に感じていた感情を何度も何度も心の中で整理するうちに、それらを表現する「わたしの言葉」を見つけていくことができました。誰かに言われたからー、きっとそういうものだからーではない、なににも流されない私自身の言葉です。
私はブログを書くとき、
よくGoogleで
「○○ 言い換え」検索します。
誰かに教わったわけでもなく、
自然とそうしていました。
たぶん、私が常々
「わたしの言葉で書きたい」
と思っているから。
自分では思いつかなかった
ピッタリな言葉を見つけたくて、
試行錯誤しています。
「何度も何度も心の中で整理するうちに」
と書かれているように、
私にとっては、検索することも
大切な時間なのですね。
小説家が「書く」ためにしている
頭の中を知ることができ、
ブログを「書く」のにも
役立つと思いました。
「毎日小学生新聞」連載
って、子供向けなの?
読む前まで
思っていましたが、
…そんなことなかった。
大人の私が読んでも
心が震える本でした。