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来月、わが子が英語の短期留学に行くことになった。
初めてひとり海を渡るわが子に、もしもに備えてカードを持たせたいとツレさんがいう。
キャッシュカードと異なり銀行口座から即時引き落とし、未成年も使えるデビットカード。
超がつく円安のいま、海外の物価高を思うと本当に滅入ってしまう。
だけどわたしには若い頃から貯めてきた、虎の子の外貨預金があった。
ずっと寝かせていた異国のおカネに、いまこそ働いてもらおうと思う。
わたしは早速、ふたりのパートナーにコンタクトを取った。
日本を代表する電機メーカーを父に持つ、ソニーバンくんの魅力はなんといっても為替手数料の安さ。
それは青い目をしたシティバンくんに首ったけだった、わたしの心を鷲掴みにした。
外貨積立をソニーバンくんに乗り換えた頃。シティバンくんは戦い敗れ、静かに日本を去った。
シティバンくんが残した忘れ形見、緑の髪が美しいプレスティアちゃん。
ソニーバンくんと出会ってからは、とんと取引がないのだけれど。
口座維持手数料を取られない程度に、細々と付き合っている。
そんなふたりに誘われ、わたしは数年前に両者のデビットカードを作っていた。
わが子にこの家族カードを作れば。持っている現地通貨で決済できる、超弱い円を海外で使わずに済む。
ところがソニーバンくん、家族カードは無いとのつれない返事。
家族名義の口座を新たに開設しないと、カードを作れないという。
そして家族の口座に外貨を送金する際は、なんと手数料3000円が必要とのこと。
メンドい、高い…。
ならばプレスティアちゃんはどうか。
家族カードは2枚まで作成可、発行手数料は1枚1100円。
初めてキミを見直したよ…。
でもいざ申し込もうとすると、何故か「電話で申込書取り寄せ・郵送」か「店頭で手続き」しか手段がない。しかも電話したところ、カード再発行はあれど家族カード発行のメニューがない、どゆこと?
結局店頭まで出向くしかなかった、これはかなりハードル高くない?
たまたま翌日が平日休みだったからよかったけど…。
翌朝の開店と同時にプレスティアちゃんの支店へ。行員は若い女性ばかりで男性がいない。
カウンターで手続きをしていると、横に座る老夫婦と行員のやりとりが耳に入った。
この円安で、外貨預金の為替差益がかなり出たのだろう。円に替えて全部引き出すらしい。
行員が口座をその後どうするか聞いた。ご主人はそのままにしておくと応じたのだが。
「口座維持手数料が2200円かかりますがよろしいですか」
「え、年に2200円ですか!?」
「いいえ、月額2200円になります」
「………。解約します」
まさしく、カネの切れ目は縁の切れ目だった。
そしてわたしはといえば。
こんな説明を受けて、なんだかなあと思ったのだ。
「外貨残高があっても、日本円で引き落とされることがありますのでご注意を」
「現地通貨での支払いを希望する場合は、決済前に確認してください」
わが子になんとしても、強く伝えてもらわねば。
〝Don't pay in YEN!〟
ユッコこと岡田有希子さんが、もし希望した通り英会話を学べたなら。
きっと流暢な発音を、ドラマや歌で披露してくれたことでしょう…。
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