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十年ほど前のこと。
わが子の成長に合わせて自転車を大きいのに買い替え、以前の子供自転車を知人のお子さんに譲ることになった。
新しい持ち主がまだ乗れないので、外した補助輪を戻そうとしたけど手持ちの工具ではうまくできず。安全に関わるのでプロにお願いしようと、購入した自転車屋に持っていくことにした。
それはちょうど今ごろの季節の、暖かな日差しの午後だった。
お店での購入を証明すべく、レシートや防犯登録など手元にある書類を一通り持っていく。
途中で自転車を押して歩くのに疲れたので、サドルを上げて跨ってみたら。
視点が路面に近い、まるでスポーツカーの操縦に通じる感覚。痛快だ!(※個人の感想です)
しゃかりき漕いで大通りに入ったところで、警官が近づいてきて。
「どこ行くの?その自転車どうしたの?」
なんか用かよ、職質かよ。なんでタメ口なのかなあ…思っている間に、5人もの大男に囲まれた。
いや、いくらなんでもちょっと多くない?
「自分の子に買い与えた自転車ですが。自分のカネで買った自転車に乗って、何か問題ありますか?」
なにしろ手元には領収書も防犯登録証もある、こちらに後ろめたいことはない。
「でもいまのアナタ、悪いけど職質かけたくなるよ。ヘンだよ」
失礼なせりふを残して去っていった警官たちに、当時はいたく憤慨したのだが。
いま振り返ればその頃のわたし、ストレス過多で少々あたまがおかしくなっていたのだろう。
あれ、もしかしていまもなお…
ネットで見かけたのですが、ユッコこと岡田有希子さんは1985年に複数回、一日警察署長を務めていたようです。ユッコさんの警官姿、凛々しかったでしょうね。
photo by yukikostarlight