数多くのブログのなかから、当ブログをご訪問いただき誠にありがとうございます。

太字は過去記事へのリンクです。もしよろしければ、ご覧になってください。

 

ユッコこと岡田有希子さんにとって、青春の最大の敵納豆だった。

※「明星」1985年11月号の記事見出しから引用しました

 

彼女が育った名古屋では、納豆を食べる習慣があまりなかったらしい。

幼少時に祖父が食べているのを初めて見て、おいしそうだと母親にねだって買ってもらった納豆。

でもニオイがどうしてもだめで、それ以来見向きもしなかったそうだ。

 

納豆といえば、もちろん水戸である。

1985年8月に水戸市民会館で行われたコンサート「ファンタジアン」の模様がYouTubeにアップされているのを見つけて聴いてみた。(貴重な音源を投稿された方に、心から感謝します)

 

冒頭で彼女は大勢の水戸のファンを前に、自身の納豆嫌いに堂々と触れていた。

ユッコさん、ぶれないひとだ。

でもコンサート終盤、彼女は納豆を克服できたら皆さんに報告したいと言っていた。

ユッコさん、やさしいひとだ。

でもそれは、叶うことはなかったのだけど。

 

何を隠そう、わたしは子供の頃から納豆が大好きだ。一年中ほぼ毎朝欠かさず食べている。

最近は北海道産大豆の大粒納豆をたっぷりかき混ぜ、がっつり粘らせてからタレなどかけずいただくのが好きだ。塩分が気になるお年頃というのもあるが、納豆が改良を重ね、素材の旨味だけでも十分美味しく感じられるようになったのだ。

 

すごいぜいたくの例えとして「イクラとごはんの量がほぼ半々のイクラ丼」というのがある。

高価なイクラ丼にはとても手を出せないけど、「納豆とごはんの量がほぼ半々の納豆丼」これならすぐ実現できそうなぜいたくではないか。

ユッコさん、卒倒しちゃうかもしれないけれど。

 

昭和から遠く離れた令和のいま。

普通に手に入る納豆に、かつてのようなニオイを感じることはない。納豆はあの頃より間違いなく、食べやすく美味しくなった。

 

〝納豆、すこしは食べられるようになったYO!〟

そんな彼女の言葉を聞くことができないのが、わたしはただ寂しいのである。

 

 

5年ほど前の水戸駅前で見かけた、らくがきだらけのバスDESU。

photo by yukikostarlight