ユッコこと岡田有希子さんは、カメラの前でとびきりのユッコスマイルをはじめ、さまざまな表情やことばをのこしました。そして、そこから垣間見える人柄も。

それらはモノクロームのグラビアしか知らなかったわたしの頭の中を、カラフルな彼女の魅力で塗り替えてしまうのに十分でした。

 

ユッコさんのお母さまである佐藤孝子さんは、手記の中でユッコさんの性格について「集中するときは大人以上に集中力があるけれど、あと、幼稚園児みたいに抜けたところがある」と書いています。だから、彼女は芸能界に向いていなかったのかもしれないと。

だけどわたしは、アイドルという夢の扉を開いた後のユッコさんはたぶん〝抜けたところがある岡田有希子〟をあえて真摯に演じていた、そう思えてならないのです。

 

当時のバラエティー番組「ヤンヤン歌うスタジオ」で、細川たかしさんの歌唱指導?でユッコさんのデビュー曲「ファースト・デイト」の歌い方と振り付けがどんどん演歌調に変わっていく…という動画を見ました。あのひょうきんな一面と、カメラの向こうのわたしたちを見つめてうたうユッコさんの可憐な表情のギャップに、心奪われたひとはきっと少なくなかったでしょう。

 

最近、〝中学校でどんな先生に人気があるか〟という話を聞きました。

それは完全無欠ではなく、どこか抜けているところのある先生。

リーダー(先生)には、隙がなければ人(生徒)はついてこない。それをわかっている先生は、わざと自分の弱みを見せることで生徒の心をつかむのだそうです。

これは教育におけるビジネススキルならぬ「ビジネススキ(=隙)」なのだとか。

 

聡明なユッコさんは、このことを理屈抜きで理解していたのではないでしょうか。彼女が笑顔で振りまいた「スキ」は、同時代を生きたファンの心の「好き」を無数に生み出したに違いありません。

そして空の下からいなくなって何年も経ってなお、ユッコさんはわたしのような「気になる、好きになる」人を次々に生み出しています。彼女はいままた決して色褪せることのない、計りしれない魅力の持ち主なのだとつくづく思います。

 

だらだら駄文を綴ってきたこのブログ、気がつけばこれで30本目になりました。書いても書いても、ユッコさんへの想いが鎮まらないのに自分でも驚いています。もしあなたがわたしのブログを偶然目にして、岡田有希子という稀代のアイドルにすこしでも関心をもってもらえたなら、これに勝る喜びはありません。

 

photo by yukikostarlight

 

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