2022年の文化の日、暇にまかせて思い出したこと。
すっかり平成の年号が馴染んだ頃のある年に、わたしはMacがまだMacintoshと呼ばれていた頃の、Classicという名前のかわいいデザインのパソコンを手に入れました。
只同然で譲り受けたのですが、発売当時の価格は1000ドル弱。Macとしては最廉価モデルでしたが、当時の為替レートで約150万円とたいへん高価なマシンでした。
その時代のMacはデザイナーやミュージシャンなどいわゆるプロ御用達で、9インチのブラウン管ディスプレーが収まった箱型のCrassicをスタジオへ持ち歩けるよう、専用のキャリングケースがあったそう。その当時は重さ7キロ強、ひと抱えもあるマシンがいわゆるモバイル端末の役割を果たしていたらしいです。
Appleがその後イノベーションを繰り返した結果、当時と比較にならないハイスペックが手のひらに乗るまでになりました。いまは円安で敷居が少々高いかもしれませんが、その気になれば誰でもデザイナーやミュージシャンになれる。すごい時代になったと思います。
ユッコこと岡田有希子さんが空の下にいた1985年当時はモバイルの黎明期で、携帯電話はまだ肩掛け式!の重い代物でした。使っている人が周囲にいましたが、歩きながら電話で話しているのがなにしろカッコよかった(笑)。その後携帯が軽く小さくなって〝写メ〟が当たり前になったことで、国民のほとんどが有事とあらばカメラマンになりました。
このことで少々残念に思っていることがあるのですが、昭和のころ旅先などで素敵な異性に出会ったら、後から振り返ったときに相手に〝思い出フィルター〟がかかったりしませんでしたか?いまは気軽にお互い写真を残せるようになったことで、なんか妄想を挟む余地がなくなったというか、つまんないなと(笑)。
この間ざっと30数年間に、モーターサイクルの目に見える進化といえば、わたしはキャブレターのインジェクション化くらいしか思いつきません。一方で、あのエリミネーター750※↓過去記事で取り上げました!
を生んだ〝漢カワサキ〟が女性社長を輩出という、ものすごい革新がありましたが。
(近未来の)2019年を舞台にした漫画「AKIRA」に出てくる金田のバイクは(現実の)2022年のいまも実現していませんし、いまのリッターバイクと同等の性能をEVバイクで出すのも時間がかかりそうです。小池都知事が2035年までに純ガソリン二輪車の新車販売を禁止する方針を示したらしいですが、しばらくは未来の話になるのではないでしょうか。
…などと考えると、自分が持っている数十年前のバイクがいまでも道具としてきちんと通用し、普通に公道を走れることがとてもありがたく思えるのです。モバイルの世界では、数年もすれば果たして使いものになりませんからね。
結論。イノベーションがどれだけ進んでも、ユッコさんのうたや写真のなかのやさしい笑顔は、これまでと変わらず輝き続けるに違いありません。
photo by yukikostarlight
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