いま報道されている歴史的な円安について、思ったことを書いてみます。
世界経済がコロナ禍による逆風から立ち直りつつあるこの頃。各国が歩調をあわせるように、さらなる経済成長を目指して、限界まで下げていた政策金利を上げる判断をしました。
一方で日本は低金利政策の維持を決めたため、各国との金利差が広がりました。そして世界中のお金が金利の高い国に集まった結果、日本の通貨の価値が各国と比べてどんどん下がり、為替はなんと1ドル150円を超えようとする、ユッコこと岡田有希子さんがまだ空の下にいた1980年代半ばの水準に戻ってしまいました。
この間には、1ドル80円を切る水準まで円高が極まった1995年に、バブル崩壊後の不況と重なり〝これ以上円高が進んだら日本経済は破滅する〟などといわれていました。
そして現在。円高時の感覚であれば、いまの極端な円安はパラダイスのはずなのに、日本経済はどうも先行きが明るくありません。どうしてなのでしょうか。
1995年当時の日本はまだ輸出大国で、円の価値が低いほど貿易で有利でした。入ってくる外貨の価値が高いほど、日本の実入りが良かったわけです。
でもそのあと日本の製造業の海外進出が進み、各国のお金で直接貿易ができるようになりました。その結果、いくら円高になろうが日本経済は磐石になりました。しかし、逆に円安には弱かった…ということみたいです。
ユッコさんが空の下からいなくなってしまってから、もう36年もの歳月が過ぎ去りました。この年月の長さは、為替の変動の影響が正反対になるほど、世の中を変えてしまいました。でも、
ユッコさんの美しい面影と、短くも鮮烈な生きざまはいつまでも変わりません。そして、わが国のもつ底力もいつまでも変わらずに、
きっと無数にいる、かつてのユッコさんのような〝夢を叶えるためにどこまでも真摯に頑張る〟ひとたちが、これからも日本を引っ張っていくはずです。
もちろん力はありませんが、わたしも、そのひとりのつもりです。
photo by yukikostarlight
少しでも「へー」と思ったあなた、「いいね」してくださいね!ブログを続ける励みになります。
もしよろしければ、「記事一覧」から他の記事も読んでいただけると嬉しいです、過去記事へのいいね大歓迎です!