海も冷たい、風も冷たい10月がまた巡ってきました。
つい先日はなんと、もう季節外れもいいところの真夏日だったのですよ。
今年の夏の季節は、遠い国へ旅に出るまでずいぶん腰が重かったようでしたね。
昭和の終わり頃には考えられないくらい、急激な季節の変わり目に戸惑う今日この頃です。
あなたのうたを何度も、何度も聴いています。
あなたの美しくも切ないうたごえのおかげで、辛い五十肩の痛みが一瞬和らぎ、毎晩安らかな眠りに誘わせていただいています。目が覚めたあと、辛い一日を頑張ろうと、奮い立たせていただいています。
あなたが激務の海に溺れそうな日々のなか、銀の髪の人魚となって、与えられた詩の世界を完璧なうたで紡いでくれた、遺してくれたからこそですよ。
今夜みたいな雨の夜でも、あなたのうたごえを聴きながら目を閉じれば、青い月の海が、波に揺られて遠い空を見ているショートカットのあなたが鮮やかにまぶたに浮かびます。
遠く遠く離れてしまったけど、憧れているあなたへのときめきはもう届かないかもしれないけど。
わたしはいつも胸のなかで流れ星に、あなたがいつまでも、真珠色の涙を止めた笑顔でいられるように願っています。
photo by yukikostarlight
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