9月21日、EXTREMEのコンサートを観てきました。


観に行くことになった経緯をずいぶん前の段階から書いてみようと思います。

 

 

私が北京でベースを弾こうということになったのは2015年の5月。

(そんなに前のことから書くの!?)

爆風スランプのファンキー末吉さんが約30年かけて作り上げたレールに乗せていただくことになったのです。

北京で行動を開始し始めた頃、ファンキーさんには実に多くの人々をご紹介いただきました。

その中に一人のギタリストがおりました。

中国だかアメリカだかの国籍で身長は高く、アジア系とアメリカ系を混ぜたようで、中国語も話すが主に英語を話し、私の好きなタイプのギター(やや粘りがありツヤがある)を弾く人。

彼の幾つかのプロジェクトに参加してレコーディングしたりしていましたが、頻繁に会うというほどではなかったです。

ギタリストは誰が好きで~、バンドはこれが好きで~、こういうプレイスタイルが好きで~、そんなような話をしておりました。

 

そんな彼から今年6月、久々に連絡がきました。

「ファンキーさんに聞いたけど日本にいるんだって?」とな。

コロナやビザの都合で中国に行けないと説明をすると、ジョンは台湾にいて中国に戻れないという。

ジョン、あなたは中国籍ではないのかな?

私の周りの在日中国人は、ちょいちょい中国に行っているんだが。。。

で、「EXTREMEの東京でのコンサートチケットを買ったんだよ!一緒にゴハン食べよう!一緒に観に行くかい?」とな。

彼がEXTREMEのギタリストNuno Bettencourtを大好きなのは知っていた。台湾に居てもNunoを観る為に東京に来るんだ~、とビックリした。

 


EXTREME、大学生の時によくコピーした~。

1枚目は聴いたっけかな?

2枚目、3枚目はよく聴いたな~。

しかし、私の中のEXTREMEはこの辺りで止まっている。

その後の作品を追いかけることなく現在に至っており、今年アルバムを出したことを私は知らなかった。

なんなら、今年来日することもジョンから連絡が来るまで知らなかったのだ。

 

ということで、あれよあれよという間に彼はチケットを手配し、数日後にウチのポストにチケットが届いた。

日本でのコンサートチケットを海外経由で外国人に買ってもらう日本人の私...、なんか、ごめん、ありがとう!

日本で買うのが1番安いんだけどね...、ごめん。。。


そんな経緯でEXTREMEのコンサートを観に行くことになったのです。


ちなみに、私は自主的にはほぼほぼコンサートに行かないです。

昔はね、高校・大学時代にブルーノートに毎月通うほど観に行っておりました、お昼代を節約してお金貯めて。

並行してX(今のX JAPAN)やLUNA SEAのコンサートに行き、少ししてからは大好きなDream Theaterのコンサートに数回行きました。

勉強のためにローリングストーンズのコンサートも行きました。

高校生の時に父親と一緒に観に行ったイングヴェイマルムスティーンのコンサートの時は、速弾きが気持ち良すぎで親子共々寝ました....。

すみませんでした〜...。


唯一全アルバムを持っているVAN HALENのコンサートすら行かなーい、といった具合です。

今となっては行っておけば良かった、エディ...。

もしZEPPクラスの会場だったら行ってたな。


あんまり行かないんですね〜、特にホールクラスでやるものは。

豆粒みたいに小さくなっちゃうし。

テレビやビデオで見る方が、手元やお顔が良く見えるでしょ?

あとは会場のリバーヴや音の回り込みを適度に差し引いて計算して聴くクセみたいなのがありまして。

で、結局何を弾いてるんでした?となる。

その計算をする分、ちょっと疲れちゃうんです。

とはいえ生演奏の迫力も知っているので、本当に本当に興味のあるものしか行かないの。

そんな私が、数年ぶりにコンサートに行くぞ、とな。


前述の通り私の中のEXTREMEは過去の時点で止まっている。

今回は新しいアルバム発売のコンサートだぞ、と。

ちゃんと事前予習で新しいアルバム、過去のアルバム、全部聴きました!

新しいアルバムは数回通して聴きまして、この曲やるかな?とか、手を挙げてノるならココだな、とか、予想をしながら聴きました。


チケットのやりとりをして以来ジョンから連絡はなくコンサート当日。


実は今回初めて行く人見記念講堂。

大体の場所は知っていたけれども行ったことはなかった。

コンサート当日少し早く着いてしまいカフェで過ごしてから会場へ。

さすがEXTREME、多分コンサートに向かうであろう方々の1/3くらいはEXTREMEのTシャツを着ている。

この人達についていけば会場に着くだろう(笑)

日本国内でも海外でも、こういう雰囲気というか察知能力で現場に行くこと多し(笑)


さて、ジョンは来ているだろうか?

最近ではSNSもあるので、直接会っていなくても写真が見れるから、近況の様子を知ることができる。

キョロキョロしていると発見!

私の中の記憶のジョンだ!会えましたな!!

8年ぶり!!


私は英語がほんの少し話せる(雰囲気で)、中国語もほんの少し話せる(これも雰囲気で)。

なんといいますか、外国語を話そうと思うと英語と中国語がどちらも出てくるのだ。しかもどちらも中途半端だ。

幸いジョンは英語も中国語も自然に話すから、私が英語を話そうが中国語を話そうが聞き取ってくれる。

なんなら、ルー大柴さんばりに中国語と英語のミックスでも聞き取ってくれる(笑)

そうなってしまうのだ。。。

頭が混乱。。。



コンサート始まりまして、大学生当時によくコピーしていた曲、ヒットした曲、もちろん新作の曲、盛りだくさんの内容でした!


私はベーシストだが、やっぱりNunoをガン見しちゃうよね〜☆

何と言っても見た目が美しいです!

見た目は大事です!!

カッコいいもの、美しいもの、これは大事です!

その上ギタープレイが素晴らしいので、そりゃ皆さんファンになりますよ!


あれだけギターが弾けたら楽しかろう、と思う。

Nunoに限ったことではなく、一定以上のギタリストの皆様全員ね。



4人組のシンプルな編成。

ギターソロの部分とか、オフィシャル音源ではバッキングギターが入っているのが普通ですよね(入っていないものももちろんありますが)。

コンサートの時はバックギタリストはいないので、ベースのみが音程楽器として支えています。

あとはギタリストのフレーズでコード(和声)を感じさせるかどうか。

ボーカリストが楽器を演奏せずボーカルに徹するタイプのバンドの時の試練とも言えるような部分でもあったりする。

そういう点で見ると、ホールクラスの会場のリバーヴ感が助け舟になったりする。

なんなら打ち込み音源を流しておくか、ステージ脇か裏でキーボード系を出しておくか。

そういった試練を乗り越えるには、そんなことを気にさせないくらいの超絶プレイをする、ということでして。


EXTREMEのコンサートを観ながらにして、MR.BIGと比べたりとかしてました。


私はほぼほぼコンサートに行かないが、気になるアーティストのライブ放送は観る。録画しておいて観るタイプ。


MR.BIGのバンド編成もEXTREMEと同じ。

つい先日映像を見たばかりだったので、色々と共通点があるなぁ、と思ったのです。

活動時期も大体同じような時期。

音楽的なところで言えば、基本的にはわかりやすい、サビがキャッチー、難しい要素(速弾きやリズムの取り方等)が少し入る。

これって、自分にもできるんじゃないかな、ちょっと練習したら弾けるんじゃないかな、という希望を持たせる要素だったりする。

やってみたくなるんですね。

ここで1番見落とされがちなのが、メンバーが全員歌えるということ。

【↑先日のEXTREME↑】


【↑先日のMR.BIG↑】


EXTREMEのドラムの人は歌ってなかったじゃん、とかはありますが、EXTREMEもMR.BIGも、ベーシストやギタリストは基本的にリードボーカルができるくらい歌える。

だから、3人で見事なハーモニーを作ることができる。

これをやらない日本人のなんと多いことか!!

そもそも楽器を弾きながら歌うことが難しいと聞くし私もそう思っている。楽器だけを先に集中して練習してしまって歌が後回しになっている場合が多い。

ギターの弾き語りから始まった人達は、楽器と歌を最初から一緒にやっているからできるのね。

歌うことを優先的に考えて後から楽器を合わせていくと、歌いやすいギターやベースのフレーズになっていく。

だからソロや間奏でちょっと難しい技を入れたりするのかもですな。

それがバンドの色やスタイルになっていく。

中には、こんなの弾きながらよくこんなの歌えるな、みたいな人もいます。脳ミソ2つあるんでないか?みたいな人。それはそれ(笑)。


そんなわけで、楽器もできて歌もできると、なかなかカッコ良いことになるぞ、と改めて思ったわけです。

コピーバンドもたくさんありますが、コーラスもきちんとやっている人達が少ないので、ココ、ポイントだと思います。


私はお歌がやや苦手なので、もう少し鍛錬しないとですね。

ベースのフレーズを弾きながら歌うのは、やや脳トレです。ボケ防止(笑)(既にボケ始めてますが...)



コンサート後にジョンと合流し、Uberで手配したタクシーになぜか私も乗り込み、新橋のバーで過ごすといふ...。


ジョンと一緒にいる彼女はエレクトリックの琴を弾くのだそうで、少し曲を聞かせてもらいました。

エレクトリックの琴...普通の琴にピックアップを付けたらエレクトリック?どんなんだろう?

琴の音色はキレイですなぁ。

20年前くらいにお琴の人のサポートさせていただいたのを思い出した。

ジョンがギターソロを弾いている曲もあって、カッコよかった。

みんなで一緒にツアーまわりたいな!!

台湾だったらいつでも行けるし!!

なんなら中国以外ならいつでも行けるし!!

ヨーロッパも行きたいぞ!!


楽器があってセッションできるところだったのでEXTREMEのMore than wordsを、ジョンがアコースティックギター、私はアドリブでベース、バーのマスターがボーカル、というメンバーでセッションしました。

この曲、単純に聞こえて構成がちょいちょい引っ掛かるので、なんとな〜く、です(笑)

Cupid's deadとかを2人だけでセッションしても、面白くないじゃろ?それはそれで面白いか...(笑)


夜遅くなると私は埼玉に帰れなくなるので、途中で帰りました〜。

無事に台湾に戻ってね!

連絡取り合おうね〜!